アイドルレスラーが大胆露出する写真展開催で、若手注目株・伊藤麻希が裏ネタまで赤裸々にぶっちゃけ!

アイドルレスラーが大胆露出する写真展開催で、若手注目株・伊藤麻希が裏ネタまで赤裸々にぶっちゃけ!

女子プロレス界の台風の目となりつつある伊藤麻希(右)と『アイドル×レスラー展』を企画したフォトグラファー立花奈央子氏

14人の女子プロレスラーを6人のフォトグラファーが撮影した『アイドル×レスラー展』が東京・銀座の「ヴァニラ画廊」で開催中だ。

女子レスラーたちのリング上では見せない表情や大胆露出を捉えた写真展として注目されているが、中でも気になるのはアイドルレスラー・伊藤麻希×フォトグラファー・立花奈央子のコラボだ。

「クビドル(クビになったアイドル)」を自称する伊藤麻希は、「負けたのは過去の伊藤だよ」などプロレス的情緒を刺激するマイクアピールなどで台風の目となりつつある若手注目株。一方の立花氏は写真集『女装の肖像』シリーズで知られ、プロレスもこなす女装パフォーマー・レディビアードのプロデュースも手がけている。

そんなふたりを直撃し、写真家から見たアイドルレスラーの魅力、そしてアイドルレスラーの知られざる苦闘を聞いた!

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−おふたりの出会いは?

立花 数年前のDDTの両国大会の時です。物販の隣のブースに伊藤ちゃんがいて、小柄で衣装もキラキラして「こんなめっちゃカワイいコがなぜプロレスに!?」って思ったのを覚えています。

伊藤 えっ、カワイいコってホントですか!? ありがとうございます!

立花 でも、すごい負のオーラが出てて、目が死んでるけどナゼ?って思った(笑)。

伊藤 負のオーラが!? 確かチェキ券(購入すると選手とインスタントカメラで2ショット撮影できる)の売上もめっちゃよくて、結構、元気だったはずなんですけど(笑)。元々、暗いからそれはしょうがないですね。

−チェキ券やポートレートを選手自ら売店に立って手売りするって大変じゃないですか?

伊藤 大変といえば大変ですけど、試合で「爪痕」を残せばファンの人も「よかったよ」って買いに来てくれるので、どっちかというと営業より試合で結果を出すことが大事だと思ってますね。

−総合格闘家やキックボクサーだったらジムのインストラクターの仕事もあるけど、プロレスは一般人向けのレッスンはないし、ぶっちゃけ試合に出るだけで生活できる?

伊藤 私はめっちゃギリギリですけど、プロレスの試合と他のアイドル関連のお仕事でなんとかやれてます。

立花 女子選手はチェキバック(売上金額に応じて受け取る報酬)もあるから収入も各選手で違うと聞いたことがありますけど、あれはブースの列の長さに人気の差が如実に出るよね(笑)。「アイツより少なかった…」ってヘコむことない?

伊藤 よくありますよ(笑)! 帰ってすぐ寝て、忘れるしかないですね。そもそも人気者になるためにプロレスやってるわけじゃないですし、私のファイトスタイルが好きじゃないならムリヤリ好きになってもらおうとも思わないです。

−では、なんのためにプロレスをやっている?

伊藤 自分のためでもあるけど、観てくれる人に明日からも元気に働けるぐらいのエネルギーを与えられたらいいなって。私もプロレスから元気をもらったひとりだし、自分もそのぐらいにはならないと!

−例えば、どんな選手を観て元気になった?

伊藤 男色ディーノさん(DDTのゲイキャラレスラー)はホント元気出るなって思うし、尊敬します。あと大仁田厚さんが好きですね。いい意味ですごくバカだなと思って元気もらいました!

−「劇場型」という点では共通するものがありますね。

伊藤 それ、言われます!

−さて、そんな伊藤選手をはじめとした女子レスラーの写真展「アイドル×レスラー展」が開催されますが、きっかけは?

立花 毎年、私が個展をさせていただいているヴァニラ画廊さんから「女子レスラーさんでやりませんか?」と声をかけていただいたんです。ありがたい提案ですが、世に出したいレスラーが多すぎるし、いろんなフォトグラファーが撮ったほうが面白いと思い、合同展という形になりました。

−選手のセレクションは立花さんが?

立花 いえ、フォトグラファー自身が選んでいます。そのほうが作品として素敵になると思ったので、プロフィールを送って、興味を持った選手の試合を実際に観に行ってもらったりして、コンセプトを団体とすり合わせつつマッチングしました。

−被写体としてのレスラーは一般的なアイドルとは何が違いますか?

立花 まず表現力が豊かですね。短い試合時間の中でどうやってお客さんの心に爪痕を残すかを常日頃から考えている人たちなので、表現し慣れている。体もしなやかさがあって綺麗ですし、セルフプロデュース能力も高いからクオリティの高いコラボができるというのが実感したことですね。

−立花さんが伊藤さんを撮影したのは、どのような経緯で?

立花 伊藤ちゃんを初めてしっかり撮ったのは『週刊プロレス』の裏表紙の企画で「伊藤を食べて」というコンセプトで体にチョコを塗ったセミヌードでした。アイドル出身なので表現力も素晴らしく、予想を大きく超えるものになりました。すごくカワイい顔をする時もあれば、色っぽい顔もあるので、撮っていてドキッとしましたね。

伊藤 その時が初めてのセミヌードだったんですよ。やっぱり緊張しましたけど案外、普通に入りましたね。エロ系じゃなくてアート系だったからやりやすかったのかな。

立花 今回、伊藤ちゃんを撮ったもうひとりのフォトグラファー・山本華漸(かざん)さんはエロ系もよく撮ってた人だけど、そのへんは大丈夫だったの?

伊藤 そうなんですか!? 確かに、スク水みたいな服にうさぎの耳を渡されて「これ、すごい変態だな…」って思ったんですけど(笑)。でも撮ったものを見ると美しいなって感想を抱いて、自分は美人寄りではないと思ってたけど、「いや、美人寄りかもしれない!」という錯覚に陥る感じで(笑)。

立花 そういう美しさを彼は伊藤さんの中に見出したってことですね。

−今はカワイい女子プロレスラーも多いですよね。

立花 アイドルと言っても遜色ない人もいるし、いろんなタイプのレスラーさんがいます。女子レスラーの一般的なイメージって「ゴツい」「強い」「コワイ」かもしれないけど、この写真展のようなコラボでそんなイメージを和らげて、女子プロレスを観たことがない人にも足を運んでもらって業界全体が盛り上がればいいなと思います。

−アイドルからプロレスラーになった伊藤麻希さんはうってつけの人材ですね!

伊藤 でも、プロレスの技術はどこに行ってもダメ出しされますよ!

立花 気迫と顔芸はすごいけどね(笑)。試合はそんなに勝ってなくても、お客さんの心に残るのは伊藤ちゃんだった…ということはすごく多いし、持ってっちゃってるよね。

伊藤 自分が主役になりたいっていう思いだけで突っ走ってる気がします。自己顕示欲がすごく強いので、話題になりたいだけなんです(笑)。

立花 伊藤ちゃんは自分自身に対する感受性が高いんです。自分が今、何を感じているかにすごく敏感で、何が必要かも早く気付くから、すごいスピードで成長していくと思います。

伊藤 いや、そう言葉にされるとなかなか偉大な感じがしますけど、そんな難しいことは全然考えてないです(笑)。

−立花さんは伊藤麻希に、他の女子レスラーにない魅力を感じる?

立花 感じますね。何より「いいコでいようとしてない」っていうのがイイです! 誰かに求められた自分を演じてハマる選手もいるし、伊藤ちゃんみたいに自分を出すことで輝く選手もいるので、自分に合った表現の場所を見つけたんじゃないかなって。アイドルグループにいた時はちょっと息苦しかったんじゃない?

伊藤 めちゃくちゃ厳しかったです。アイドル時代は協調性とか考えて、言いたいことも全然言えなかったですし。プロレスはひとりでやるものだから不安も大きいけど、その分、自由にできるし見返りもちゃんとあるからすごくいいですね。

立花 それなら天職じゃないですか。選手の成長ストーリーを追うことはプロレスの醍醐味(だいごみ)のひとつだけど、そこにしっかり答えているし。あと、やっぱりマイクアピールがすごいよね。記事の見出しになりそうなキャッチーな名言を入れてくる。そういう伊藤語録のセンスって、何か参考にしてたりするの?

伊藤 いや、特にはない気がします。天才かもしれない(笑)。

−リング上で発する言葉は事前に考えているのか、それともその場で浮かんだこと? 

伊藤 いやー、さすがにその場ですよ! 「これを言おう」と思って言ったこともあるけど、試合後はもうそれどころじゃない! だからやっぱり思ったことをそのままぶつけたほうが真に迫るというか、偽りがなくなりますね。

−以前、中邑真輔選手も同じようなことを言っていました。「これはお客さんに爪痕を残した!」と実感できた発言は覚えてる?

伊藤 覚えてますね。特に後楽園ホールでは自分にとって大きなチャンスとなるカードが組まれるので、試合直後に出る言葉はやっぱりお客さんに響いてるなって実感します。例えば、「自殺するヒマがあるなら伊藤の試合を観に来い!」とか。

−そういう言葉がその場で出てくるのはすごいですね。

伊藤 いや、それは日頃から考えてるんで(笑)。

●後編⇒アイドルレスラー・伊藤麻希がこじらせキャラ炸裂!「鏡を見てると『世界一カワイい!』と思うんですけど…」

(取材・文/明知真理子)

●伊藤麻希(いとう・まき)




1995年7月22日生まれ(22歳)。アイドルグループ「LinQ」の元メンバー。2016年12月に「東京女子プロレス」でレスラーとしてデビュー後、めきめきと頭角を現し注目されている。得意技は頭突き。3月25日(日)、彼女も出場する『Judgement2018〜DDT旗揚げ21周年記念大会〜』開催!(東京・両国国技館 15時〜)

●立花奈央子(たちばな・なおこ)




フォトグラファー、プロデューサー。女装に特化した撮影スタジオ「大羊堂」運営の傍ら、レディビアードらタレントのプロデュースも手がけている

●合同写真展『アイドル×レスラー展』




ヴァニラ画廊にて開催中(3月25日まで)。立花奈央子個展「DEADLIFT LOLITA(レディビアード&才木玲佳)の世界展」も同時開催

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