日めくりカレンダー『まいにち、楽しんじょう!』完全再現! きつね・淡路幸誠のBIGBOSSものまねインタビュー

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真っ白なマウスピースを装着し、口角をグイっと上げてつぶやいた――。

「日本人が覚えているのは現役時代の顔。それに近いのは今のBIGBOSSご本人よりも僕なんです!」

お笑いコンビ、きつね・淡路幸誠(あわじ・こうせい)が本人公認のBIGBOSSものまね秘話、小道具事情、そして新庄愛を語り尽くす!

* * *

■ものまねのきっかけは亀山さんのおかげ

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――そもそも新庄剛志さんのものまねをやり始めたきっかけは?

淡路 『有吉の壁』(日本テレビ系)でものまね企画があったんですよ。その打ち合わせで「僕、子供の頃から新庄さんに似てるって言われてます」って言ったんですけど、ディレクターさんは全然ピンときてなくて。

でも2年前に、元阪神タイガースの亀山(努)さんがブッキングできることになって、「亀新フィーバーができるんやったら、似てるかどうかわからんけど、淡路に一回やらせてみるか」ってなって。それで衣装やカツラを用意してもらってものまねしてみたら、思いの外似てて。それからやるようになりました。

――ものまねする上で特にこだわっているところはありますか?

淡路 「やりすぎる」がテーマですね。日焼けしすぎる、歯を白くしすぎる、サングラスをデカくしすぎる、とか。

――このユニフォームはどうされたんですか?

淡路 日本ハムファイターズのオンラインショップで買いました。背中の名前は「BIGBOSS」です。ただ、リストバンドだけは手作りなのでまだ納得いってないです。新庄さんが実際につけているものは特注なんですよ......。

――金色の色紙を貼りつけてますが、これは「やりすぎる」というより、安すぎて学園祭みたいですが(笑)。

淡路 そうなんですよ(笑)。でも遠目からなら、なんとか見えないかなと。

――これはこれで面白いですけどね(笑)。

■監督就任会見後に言われたひと言

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――ご本人とは会いましたよね。

淡路 2回ほど会わせていただきました。最初にお会いしたのはまだ監督になる前でしたね。ご挨拶したら、「好きなようにやって! むちゃくちゃやらないと逆に俺に似ないよ!」って言ってくださって。

――さすがBIGBOSS、寛大ですね。監督になってからは何か言われましたか?

淡路 (監督就任会見時に)「デカい襟で登場したとき、喜んだでしょ?」って言われました。

好評発売中の『日めくりカレンダー まいにち、楽しんじょう! 新庄剛志の開運BIGBOSS語録』(小社刊)。週刊プレイボーイで連載していたコラム『新庄剛志の開運ポジ語録』から飛び出したパワーワードのほか、キング・オブ・ポジティブならではのハッピーワードを「開運」という切り口で厳選!

――あの襟はネタにできますもんね。

淡路 はい。それで僕が「マジでありがとうございます!」って言ったら、すごく笑ってました。

――YouTube『きつねチャンネル』でもやってましたね。襟が大きすぎて、耳をふさがれてるから記者会見での質問がまったく聞こえないというコントで、バリバリいじってましたもんね。

淡路 さらば青春の光の森田(哲矢)さんにも「ちゃんと絶妙にバカにしてるよな」って言われて。そんなつもりはないんですけど。

――そんなつもりあるでしょ(笑)。電飾でピカピカ光る歯とか。怒られないですか?

淡路 あれもご本人に見せたことがあるんですけど、「え?それどこに売ってんの? 俺やるわ」って言ってましたよ(笑)。

――(笑)。そもそも、どこで買ったんですか?

淡路 ネットで見つけました。新庄さんは歯が白すぎるので、「これ、光ったらオモろいな」と思って。

淡路幸誠(あわじ・こうせい) 1990年生まれ、大阪府出身。お笑いコンビ「きつね」のボケ・DJ担当。立ち位置は向かって右。この写真では小道具の真っ白なマウスピースを装着

――あの白い歯の小道具も面白いですよね。

淡路 やっぱり一番印象的なのが歯なので。それで最初に買った小道具が嘘みたいな真っ白い歯だったんですけど、これが一番ウケがいいですね。

――これもオンラインショップで買ったんですか?

淡路 リアルに白い歯がいいなと思って海外のサイトを見てたら、安く売ってたんです。絶妙におもちゃ感があります(笑)。

――でも、これぐらい白い歯の人、たまにいますよね(笑)。

淡路 お金がないのにインプラントをやった人とか(笑)。ただ、これつけると全然しゃべれないのが致命的で。

――ここからさらにデフォルメしたのが光る歯なんですね。

淡路 はい。白い歯の裏側に取りつけてます。

――なるほど。

淡路 いや、なんの取材なんですか(笑)。僕のギミックが載るんですか?

――マジシャンからタネを聞き出してるようで申し訳ないですが、読者も気になってると思いますよ。

淡路 確かにBIGBOSS人気がエグいんで、この歯を普通に欲しい人もいますよね。

――今年のハロウィンで新庄さんの仮装をする人はこの歯が必須ですね。

淡路 ドン・キホーテとかで売り出されるかも。

――先に淡路さんが作ったほうがいいですよ。

淡路 どんなサイドビジネスなんですか(笑)。

■きつね淡路はバリ新庄

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――ものまねする上で、新庄さんの見た目がどんどん変わっていくのは大変じゃないですか?

淡路 新庄さんは「顔は変えずにチームを変えたい」とか、自分で顔のことをいじってるじゃないですか。

――整形のことをご自身で堂々と公表してますから。

淡路 皆さんが思い浮かべる新庄さんの顔は、阪神や日本ハムにいた現役当時の顔なんですけど、それに近いのは今のご本人より僕なんです。

――いや、そこまで変わってないでしょ(笑)。

淡路 僕がやってるのはバリ新庄≠ネんです。まだバリ島にいて坊主に近い頃。

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――バリ新庄?(笑)。メイクで顔を黒くしているのはバリでの日焼けをイメージしていたんですね。でも今はそこまで黒くないですから(笑)。この日めくりカレンダーを見てくださいよ。

淡路 確かに「そんなにデコルテ見せるか?」ってくらい見せてますね(笑)。この衣装欲しいです。新庄さんは同じ服をほとんど着ないので、ものまねが追いつかないんですよ。

――確かに定番の衣装はないですよね。

淡路 キャンプインするときにはグラブをちりばめたコートを着ていましたよね。それはまねできないので、もうロージンバッグとかで作ろうかなと思っています(笑)。

■デヴィ夫人も気づかない完成度

――新庄さんのものまねでウケるフレーズはありますか?

淡路 キャッチーなのは清宮幸太郎選手に言った「デブじゃねぇ? 痩せない?」ですね。鉄板です。『有吉の壁』でも、そのネタをやらせてもらいました。

――皆さん知ってました?

淡路 はい。ただ「マジ、ピノ」は伝わらないですね(笑)。

――「ピノ」はテレビゲーム『ファミリースタジアム』のめちゃくちゃ俊足のキャラクターですよね。

淡路 そうです。五十幡亮汰選手の盗塁について、「マジ、ピノ」って取材で答えてたんですよね。僕は新庄さんが『ファミスタ』をやってたことにまず驚きました(笑)。

――印象的な新庄さんのものまね仕事はありますか?

淡路 相方の大津(広次)がずっと親不孝してきたから親孝行しに実家に帰る、という感動系のロケがあったんです。それに、なぜか僕は襟のデカい新庄さんの格好で行ったんですよ(笑)。僕と大津は小学校からの幼なじみなんで、子供の頃から大津のお母さんもよく知っているんです。

――それは仕事とはいえ、ふざけづらいですね(笑)。

淡路 BIGBOSSのキャラで「お邪魔します」って土足で家に入って、「あっ、ここバリじゃないんだ」みたいなボケをして(笑)。

――そのボケは照れますね(笑)。

淡路 そうなんですよ。ロケの最後に大津がお母さんに手紙を読んで、プレゼントを渡す感動のシーンがあったんです。そこは僕も普通に泣いてたんですけど、BIGBOSSのデッカい襟が立ってて、「感動を邪魔してないかな」と心配になりました(笑)。

――『有田プレビュールームSP』(TBS)では、淡路さんが新庄さんに成り済ましてデヴィ夫人を最後までだまし切れるか?という企画をやっていました。デヴィ夫人は偽者だと気づかないまま企画が終わりましたよね?

淡路 はい。デヴィさんも、なんとなく新庄さんの情報を頭に入れていたみたいで、整形で顔が変わっていることも知ってて。「今、あなたダウンタイム中なのね」って(笑)。

――新庄さんより顔が大きいことを整形でむくんでると勘違いしてくれたんですね(笑)。

淡路 あと「あなた、ヅラよね?」って気づかれて。それで僕が「最近、髪が薄くなってきて恥ずかしいんで」ってごまかしたんですよ。そしたら、「年齢的にもね。でも絶対ステロイドは飲んだらダメよ」って言われました。

――アドバイスがリアルすぎるでしょ(笑)。神奈月さんも新庄さんのものまねをやってますが、共演はありますか?

淡路 『ものまねグランプリ』(日本テレビ)で共演させていただきました。番組から「きつねさんは今、新庄さんのものまねをやられているので、ぜひ」とお話をいただいて。

満を持して行ったら、3組くらい前に神奈月さんがBIGBOSSのものまねをされていて、「こんな直接対決あるんや」と思いました(笑)。

その放送後、新庄さんがインスタグラムに神奈月さんと僕のものまね動画を上げて、「みんなはどっち派?」って投稿していて。すごく怖い選別が行なわれていたんです(笑)。

■サウナで二度見。「新庄なわけないよな」

リストバンドは淡路の手作り。BIGBOSSが使用しているものは特注のため手に入らず、泣く泣く金の色紙を貼りつけて対応。「まだ納得いってない」(淡路)

――淡路さんは新庄さんのものまねで知名度が上がりましたよね。

淡路 最近は顔を指さされるようになりましたね。この間もサウナで気づかれたんですが、「きつねさんですよね?」じゃなくて、「え!? 新庄!? そんなわけないよな。ああ、きつねか」って感じで二度見されました。毎回そうです(笑)。

――新庄さん先行で淡路さんだと気づかれるんですね。

淡路 「新庄がいるわけないわ。そら、きつねやわ」って表情なんですよね(笑)。

――今後、新庄さんのものまねでやってみたい仕事はありますか?

淡路 「始球式に出てほしい」ってめっちゃ言われますね。

――いいですね。淡路さんは野球経験者ですか?

淡路 実は野球をやったことがないんですよ。あと、これは絶対に言いたくなかったんですが......左投げなんですよ。

――野球未経験のサウスポー(笑)。新庄さんは右投げですが、もし始球式をやるならどうします?

淡路 右で投げたら、「BIGBOSSのものまねしてるのに肩弱〜」ってなっちゃうと思います(笑)。

■BIGBOSSは意外と礼儀正しく、理性で計算している

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――最後に、週刊プレイボーイの連載コラム『新庄剛志の開運ポジ語録』での言葉を中心に作った、絶賛発売中の日めくりカレンダー『まいにち、楽しんじょう! 新庄剛志の開運BIGBOSS語録』の中から、淡路さんが特に好きな言葉を教えていただきたいです!

淡路 「27個のアウトをひとりで全部捕る。」とか「チャンスは一瞬しかないのになんで四球を選ぶんだ?」とかはすごく好きですね。新庄さんのめっちゃ計算されているところが出てます。

2004年のオールスターでホームスチールを成功させたのも、相手バッテリーが阪神時代のチームメイトで、その癖をちゃんと見抜いて計算した上で走ったそうですから。

――ずばり、新庄さんのどんなところが好きですか?

淡路 新庄さんは試合中だけでなく、日頃からよくサングラスをしてますが、野球界のOBの方と話すときには絶対にサングラスを取るんですよ。礼儀をちゃんとしてるなと。宇宙人と言われてますけど、ちゃんと理性で計算されている。そういうところがすごくカッコいいなと思います。

取材・文/インタビューマン山下 撮影/山上徳幸

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