吉岡里帆が主演映画を携えて登場「キャリアを重ねても常にちゃんと緊張することが大事だと思っています」

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5月16日(月)発売の『週刊プレイボーイ22号』は、吉岡里帆さんが表紙&巻頭グラビアに登場。

セカンド写真集『里帆採取』(集英社)以来、1年半ぶりの週プレ登場となった吉岡さんに、5者5様のコンセプトで撮影した久々のグラビアのこと、5月20日(金)より公開される主演映画『ハケンアニメ!』にまつわるエピソードを語っていただきました。

■いろいろな方向に振り切った撮影

――約1年半ぶりに週プレのグラビアに登場です! いかがでしたか?

吉岡 それぞれの撮影がすごく印象的でした。今回は「ナチュラル」「キュート」「ワイルド」「ドレッシー」「スポーティ」をキーワードに、5パターンのヘア&メイク、スタイリング、キャラクターで撮っていて、ここまで振り幅が広い撮影はあまり経験がなく、楽しかったです。

――前回の撮影(2020年46号)は「グラビアにもう一度真正面から向き合う」ことをテーマにしていましたが、今回は?

吉岡 やっぱりインパクトのあるものにすることでしょうか。見てもらったときに何度も楽しめるカットにしたい思いがあり、それぞれコンセプトのある衣装でできるといいよね、と打ち合わせをしていたんです。そのおかげで、どれもいろいろな方向に振り切った写真にできたので、読者の方の心に、どれかのカットが刺さったらうれしいです。

――インパクトといえば、ガラスをパンチで割っているカット。

吉岡 映像でもやったことがなくて、初挑戦でした。実際に使っているのはあめでできた撮影用のガラスなんですが、パンチしたらちょっと痛かった(笑)。

――うまくできましたか?

吉岡 大好きな椎名林檎さんの『本能』のMVをイメージしながら思い切ってやりました。ガラスをキックで割るシーンがあるじゃないですか。撮影ではガラス2枚を用意していただいたのですが、欲を言えばもう何回かトライしたかったです(笑)。でもこういうのは結局、1回目のテイクが一番いいんです。いろいろ考えすぎずにできるので。

■団結して作品に向かう現場の空気が好き

――さて、吉岡さんの主演映画『ハケンアニメ!』が5月20日から公開されます。本作の舞台はアニメ制作現場で、演じるのは新人アニメ監督、斎藤瞳です。

吉岡 撮影にあたって、実際にアニメーションの現場で働いている方が見ても楽しめるものにしたいと思っていました。なので、現場の方に話を聞いてそれぞれの部署が努力するポイント、悩むポイントを把握したり、関わるクリエイターの方を深くリスペクトするために仕事内容を勉強したり、そういった事前準備を大切にしました。

――斎藤瞳監督のものづくりへのこだわりは、吉岡さんに通ずるものがありました。

吉岡 映画、ドラマ、舞台など作品に携わるときに、沸々と根っこで燃えていて、「どうしたら面白くなるだろう」といつも探求心を持っているところは共通しているかもしれないです。

――メガネ姿もとても似合ってました。

吉岡 役では久しぶりにかけましたね。でもメガネは大好きで、よくかけます。そこも普段どおり、家の中の私って感じです(笑)。

――瞳を物語の軸に据えた構成の妙もあったと思いますが、辻村深月(みづき)さんの原作小説よりも映画版の瞳のキャラクターのほうが立っていた印象です。

吉岡 原作の瞳はもう少し自立していて、スマートというか冷静なところがありますよね。その魅力を生かしながら、映画自体が群像劇として面白いから、周りのクリエイターたちの影響で成長する姿がより見えたほうがいいなというのが私の中にあったので、そういう印象になったのかもしれません。

それに、監督の吉野(耕平)さんが瞳に似ているところのあるキャラクターで、私の演じた瞳もそこに影響されたのかも。心の中は燃えていて、やりたいことが絶対にあるのにうまく伝えられない。それを周囲が嗅ぎ取って、「こうしたいんじゃないかな」と歩み寄っていくからこそ生まれるチーム感がすごく心地よかったです。

――一致団結して作品作りに向かっていくシーンは劇中にもありましたね。

吉岡 リアルの撮影でも、みんながひとつの方向へ向かっていくときの現場でしか味わえない空気感が好きなんです。それがまさに映画で表現できたかなって思います。特に、瞳とさまざまなクリエイターたちが話し合いながら最終話を作っていくシーン。イメージ映像的な撮り方でセリフはアドリブだったんですが、「このように追い込まれた状況で目指すアニメを作る場合、どういう会話をするか自分で考えてアプローチしてください」と監督に言われ、なかなかスパルタだなと(笑)。でも、終盤のカタルシスに向けて加速していく感じが出せて、思い出のシーンになりました。

――瞳は新進気鋭の監督というポジションですが、吉岡さん自身はこれまで多くの役をこなしてきました。この現状だからこそ抱く不安はありますか?

吉岡 キャリアは積み重ねていくと自信になっていくことが多いんですけど、仕事に慣れてしまう怖さもそこにはあります。だから慣れないように、当たり前と思わないように常にちゃんと緊張することを大事にしています。あと意識するのは、おごったり自分勝手にならないこと。自分の価値観の世界だけで収まってしまうのは面白くない。いろいろな人の思いをくみ取った上で表現するほうがもっともっと違う高みを目指せる可能性があるのかなと思っています。

――さすがの仕事への姿勢です。ではプライベートの話も少し。今回の屋外での撮影では強い日が差す瞬間もあって、夏を感じました。吉岡さんは今夏何かやってみたいことはありますか?

吉岡 う〜ん......、今年の夏は、初めての主演舞台『スルメが丘は花の匂い』も決まっていて忙しくなりそうなんです。だから、とにかく体調を崩さずに、楽しい舞台にできるように努力するのが今夏の目標ですね!

――やっぱり仕事の話!(笑)。今回もありがとうございました!

■吉岡里帆(Riho YOSHIOKA)
1993年1月15日生まれ 京都府出身
○主演映画『ハケンアニメ!』(配給:東映)が5月20日(金)より全国ロードショー。出演映画『ホリック xxxHOLiC』(配給:松竹/アスミック・エース)が公開中。初の主演舞台、PARCO STAGE『スルメが丘は花の匂い』が7月22日(金)より東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで公演予定。その後、大阪、福岡ほか全国で公演予定。ナビゲーターを務めるラジオ『UR LIFESTYLE COLLEGE』(J−WAVE、毎週日曜18:00〜)が放送中。紀行番組『奈良ふしぎ旅図鑑』(BS−TBS、毎週水曜20:54〜)では、ふしぎ案内人を務める。公式Instagram【@riho_yoshioka】

取材・文/武松佑季 撮影/中村和孝

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