BiSH主演映画が公開。アユニ・D「皆さんの心に深い傷を残せたらいいな」

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BiSH主演の『BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL』の公開記念舞台挨拶が10日に都内で行なわれ、アイナ・ジ・エンド、ハシヤスメ・アツコ、アユニ・D、リンリン、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチが登壇。

今作は6人それぞれが主役となり、6つの物語を描いたオムニバス映画。6人の監督が「あみだくじ」で決めたため、メンバーは「どういう組み合わせになるかまったく知らかなかった」(アユニ)。アイナは田辺秀伸監督と『リノベーション』を、ハシヤスメは大喜多正毅監督と『レコンキスタ』を、アユニはエリザベス宮地監督と『オルガン』を、リンリンは山田健人監督と『VOMiT』を、モモコはBiSHの所属するWACK代表・渡辺淳之介と『PEACH CHAOS PEACH』を、チッチは行定勲(ゆきさだ・いさお)監督と『どこから来て、どこへ帰るの』を撮影した。

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グループの振り付けも担当し、「ダンスがずっと大好きで、生活の一部と言っても過言ではない」というアイナが『リノベーション』で演じたのは、不動産屋に連れられた内見先で不思議な出来事を経験するダンサー。

しかし、「どうかこれをダンスだけで考えてほしくなくて」と前置きし、「新しい一歩を踏み出してみたら、ちょっと経験したことのない面白い出来事があったり、謎すぎる1日を送ったりする。でもそれが新しい刺激になる日が来る気がするのでそういう気持ちで観ていただけたらうれしいです」と話した。

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そして、『レコンキスタ』で時空のループを体験するOLを演じたハシヤスメは、「ハシヤスメ・アツコ像に近い作品を作っていただいたのですごく役は演じやすかった」と話す一方で、「ハシヤスメは怒ったり、感情的になったりすることがないんです。その感覚を思い出すのが大変でした」と回顧。

役への苦労を語ったハシヤスメだが、モモコは「ハシヤスメさんのドロドロとした感情的な部分が見られたのが意外で、スッキリしました」と笑って感想を述べた。

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続いて、『劇場版 BiS誕生の詩』などドキュメンタリー作品を得意とするエリザベス宮地とタッグを組んだアユニは、「脚本を作る前に、宮地さんとふたりで喫茶店で、アユニ・D以前の私に関する実態調査をしてもらった」そう。

「本来の私の人間性が練り込まれている役柄」であったものの「シビアでディープ」な作品であり、「死について向き合ったり、雪山でのシーンなど過酷なものがあったり。皆さんの心に深い傷を残せたらいいなと」と語った。

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4作目の『VOMiT』では、「ダンスがもともと得意ではなかった」リンリンが、コンテンポラリーダンスに挑戦。「監督に『コンテンポラリーダンスには正解がないんだよ』と何回も言ってくれたので、心が軽くなりました。テーマの『同調圧力にもがいている女性』を自分なりに正解を見つけて、ダンスで表現できたのかなと思います」と回想。

セリフのない作品だったこともあり、チッチからは「映像美や、音楽で頭の中がごちゃごちゃになる瞬間があって、その感じが大好きです。リンリンのカッコよさ、美しさが一番引き出せてる」と称賛されていた。

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そして、奇抜な発想を繰り出す渡辺と組んだモモコは、「モモコグミカンパニーと渡辺淳之介さんそれぞれのヤバさが組み合わさって、カオスになってしまった」と説明。「作品の中で『ヤらせろ!』って叫ぶシーンがあるんですけど、WACKメンバーとかの前で言わなきゃいけなかったんです。振り切って120%で叫べたのは殻を破った経験でした」と撮影時を振り返った。

そんなインパクトの強いモモコの『PEACH CHAOS PEACH』を、「春画とか性的なテーマのものが小さいときから好き」だというリンリンは、「左利きのモモコさんにしかできない動きがたくさんあって、よかったです」と意味深なコメントで絶賛した。

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最後のチッチは、「人間の醜い部分、美しい部分をモノクロで描いて」いる出演作について、「監督が脚本を送ってくださったときに、私に対して『一歩を踏み出しなさい』と思って書いてくれたのかなと思いました。私もここで覚悟を決めた物語です」とコメント。

許されない関係にある男女の濃厚な文学的恋愛物語となっているが、「チッチは"お母様のドン"みたいな感じ」だというアユニにとっては、「この映画ではお母さんの恋愛を見ちゃったみたいな、ドキドキが止まらない感じが印象的でした」とその衝撃を語った。

内容もテイストも違い、BiSHのメンバーそれぞれの魅力を映す今回の『BiSH presents PCR is PAiPAi CHiNCHiN ROCK'N'ROLL』。イベントの最後に、アイナは「私たちは、この日をすごく楽しみにしていました。本当にゆっくり楽しんでもらえたらうれしいです。最後までトイレに行かずに! よろしくお願いします(笑)」と満面の笑みを見せた。

取材・文/鯨井隆正

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