サバンナ高橋のアラフィフ・ アラカン操縦術〜先輩・上司とうまく付き合う方法〜

サバンナ高橋茂雄が先輩・上司とうまく付き合う方法を伝授 "イジリ"には想像力が必要

記事まとめ

  • レギュラー番組を10本持つサバンナ高橋茂雄が先輩・上司とうまく付き合う方法を伝授
  • 高橋によれば、イジリには「誰がどう思うか」などが想像できているかが大事だという
  • 女性上司に対しては、よけいなことはせず、仕事以外の部分に踏み込まない方がいいそう

サバンナ高橋のアラフィフ・ アラカン操縦術〜先輩・上司とうまく付き合う方法〜

サバンナ高橋のアラフィフ・ アラカン操縦術〜先輩・上司とうまく付き合う方法〜

現在、レギュラー番組10本を持つサバンナ高橋に、上司や先輩と上手につき合う方法を聞いた!

バラエティ番組『ザワつく!金曜日 一茂良純ちさ子の会』(テレビ朝日系)では、長嶋一茂、石原良純、高嶋ちさ子という自由奔放な3人を、猛獣使いのごとく見事に操るサバンナ高橋茂雄。現在、レギュラー番組を10本持つ彼に、元芸人のインタビューマン山下が「先輩・上司とうまく付き合う方法」を聞いた!

■「イジり」の難しさ。これは想像力の問題だ

──僕は高橋さんが若手の頃から付き合いがありますが、目上の人や先輩とうまく付き合えるやつやな、という印象がすごくあるんです。

高橋 ありがとうございます。まず最初に断っておきたいんですが、そもそも芸能界での先輩との付き合い方は一般社会と比べて、かなり特殊やと思います。

テレビ業界で長年残っている人の中で憎たらしい人なんていないですし、僕が普段接しているアラフィフやアラカン世代の先輩たちは人格者の方がものすごく多い。僕は好きな人たちに囲まれながら、楽しく仕事をしている感覚ですよ。

──でも好きといえども、先輩に対しては気を使いません?

高橋 バラエティ番組の場合、みんなで一緒に番組を作っているという意識があります。だから番組で先輩に対してちょっと失礼な言い方をすることもありますが、「おもしろくなればいい」というのを皆さん、共通認識として持たれていると思います。

失礼か失礼でないかという一線は「おもしろいことができたら大丈夫」という信頼関係の上に成り立っているんです。

例えば、僕は頭をたたくようなツッコミはしないですが、僕がもし、「何を言うてんねん!」と先輩の頭をたたいたとします。それがスベったら、たたかれた人は「なんやねん!」とイラッとすると思うんですよ。

でもウケたら、そうはならない。だから結局、おもしろく仕上がってるかどうかが大事じゃないですかね。

──「イジり」の難しさについては、最近ではキングコングの梶原雄太さんが「ホリエモン万博2019」のイベントで評論家の宇野常寛さんと共演した際にひと悶着(もんちゃく)ありました。宇野さんの主張によると、その場で梶原さんが失礼な態度でからんできたので腹が立って途中で帰ったと。

高橋 どう思うかは相手次第なので、やり方を間違ってしまうこともあります。僕は「ここで、もしこれを言ったら、この人は怒るやろうな」というのは自分の感覚や嗅覚で持ってますね。「こんな言い方をしないほうがいいのにな」という発言をしたりする人もいるじゃないですか。

例えば、結婚式のスピーチで「おめでとうございます。本当にすてきなおふたりですね」と言うのと、「今まで見た夫婦の中で一番すてきなご夫婦ですね」と言うのはどちらがいいと思います?

一見、後者のほうがよさそうに思えるかもしれませんが、もし、その場に最近結婚した別の先輩がいたら、「こないだ、俺の結婚式に来てたよね?」と不快に感じるかもしれません。

要は誰かを喜ばそうとして、実はほかの人を傷つけてしまうこともあるのかなと。これは想像力の問題やと思います。ある発言をしたときに誰がどう思うかなど、いろいろ気を使って想像できているかが大事やと思います。

■野生動物に噛まれたら手を引いたらアカン。体育会系上司も一緒!

──ここからは一般の社会においての、さまざまなタイプの先輩との付き合い方についての意見を伺いたいです。例えば、体育会系上司とはどう接するべきだと?

高橋 体育会系の人は情に厚いイメージがあるので、やることをやっていたら、ある程度は許してくれる感じはしますね。まずは挨拶をちゃんとするのが基本。あとは付き合いも大事でしょうね。芸人の世界も体育会系のように縦社会ではあるので、似た部分はあると思います。

例えば、「飯に行こうか?」という先輩の誘いに対する後輩の断り方にも正解があるんです。「すいません。○○の仕事があっていけないんですが、仕事が終わったら一回ご連絡いたします」。これが僕の中で一番優秀な断り方です。

逆に微妙やなと思うのが「すいません。その日はちょっと用事があって無理です」という返答。これだと「まぁ、しゃあないな」とは思いますが、用事という言葉にちょっと引っかかるんです。

別にその用事を教えてくれとは言いませんが、例えば「彼女と会う」でもいいんですけど、とにかく正直に言ってほしい。「用事ある」って言われたら、「その用事って何?」って胸にちょっと引っかかるものがありますよね。

──確かに引っかかりますね。

高橋 そういう引っかかりを体育会系の人も感じるはずです。だから体育会系の先輩からの誘いを断るときは、用事の内容をふわっとさせずにちゃんと明かすべき。

「妻と食事に行くため、レストランの予約を入れてしまっていて。予約をずらせるか確認します」とか。ほんなら先輩も「いや、大丈夫やで」って、だいたい言うと思うんですよ。

──確かにそこまで言われると、「いいよ」ってなりますね。 

高橋 昔の体育会系のイメージはお酒を飲みに行って、一気飲みして、「ごちそうさまでした!」みたいなイメージじゃないですか。でも今はご時世的にそういうこともあまりできなくなってると思うんですよね。

──酒席に誘うだけでパワハラを疑われる時代ですからね。

高橋 そんな時代やからこそ、逆に後輩から「ご飯に連れていってくださいよ」と言うべきですよね。先輩たちも昔に比べて、ものすごく気を使っていると思うので、「もう一杯行かせていただいていいですか」って後輩が言ってきたら、「こいつかわいいな」と思うはず。

よく野生動物に噛(か)まれたときに手を引いたらアカンというじゃないですか。逆に手をグッと入れろって。それと一緒で、噛んできそうな相手には、逆にこっちからグッといったほうがいいと思いますよ。

──体育会系上司は野生動物に近いと(笑)。

高橋 それから、先輩とうまくやるためには、こっちが相手のことを好きかどうかも大事。特に体育会系の人って、自分のことを好きかどうかで判断する人が多くないですか? だから相手に好かれるためには、まず自分から好きにならなあかん。まあ、好きになる要素がない場合は困りますけどね(笑)。

──それはつらい......。

高橋 でも絶対どっかいいポイントがあると思うんですよ。「ああいうところは苦手やけど、こういうところはすごいよな」って、無理やり探してでも好きになったほうがその後の付き合いは絶対楽になりますよ。

■女性上司には完璧なリアクションを!

──女性の上司にはどう接したらいいと思いますか?

高橋 女性は繊細やし、かなりデリケートに接しないといけませんよね。というのも、どうしても男にはわからないポイントがあるので。「何、その言い方」とか「何、その感じ」とか。

ご機嫌を取るために「髪の毛切りました?」とか「それすてきですね」ってコミュニケーションを取るべき、とビジネス書とかに載りがちですけど、そんなことではうまくいきません。

僕が言えるのは、「よけいなことはしないほうがいい」ということ。あんまり自分から仕事以外の部分に踏み込むべきではないんです。だから、やれることといったら、まずはその先輩から与えられた仕事のミッションを完璧にこなすこと。

そして、先輩から何か相談されたりしたら真摯(しんし)に答えること。こっちからあえてアクションは起こさないけど、リアクションは完璧にするというのが鉄則やと思います。

──よけいなことはしない。その見極めが難しいところですね。

高橋 でも一方で誕生日とかをお祝いされたら、ものすごく喜ぶ方が多いと思うんです。ただ、ここで問題なのはプレゼント。絶対ドンピシャの好みのモノをあげることなんてできませんよね。でも誕生日を覚えていたり、自分のために時間を費やしてくれたりすることはうれしいはず。

だから僕がオススメしたいのは、先輩の誕生日に後輩みんなでお金を出し合ってプレゼントを買う際、何を買うかはそれぞれがプレゼンする、というもの。

例えば後輩が10人いたら、ひとり3000円出せば3万円じゃないですか。その3万円で誰かが代表してプレゼントを買っちゃダメ。先輩も含め、みんなが集まったときに10人それぞれが3万円分のプレゼントを考え、「こんなプレゼントはどうですか?」って、それぞれがプレゼンしていきます。

それで女性上司にどのプレゼントが一番欲しいかを聞き、その場でネット注文するんです。女性上司にしたら、自分のためにみんながプレゼントを考えてくれたというのがうれしいでしょうし、イベントの企画としても楽しい。これ実際にやったら、絶対めちゃくちゃかわいがられると思いますよ!

■自慢癖のある上司には積極的に乗っかれ!

──自慢してくるタイプの人はどうしたらいいですか?

高橋 自慢する人に対して、「いや自慢やん!」ってツッコミは絶対なしですね。その自慢を聞いて、ストレートに「すごいですね」と言ってあげるべき。自慢してることがカッコ悪い、と思う感覚を持っている人だったら絶対自慢なんかしません。だから自慢してくる人って、割と単純で簡単な人やと思いますよ。

──でも毎回、自慢話を長々と聞くのもしんどくないですか?

高橋 例えば、「またこの人、ロスでのあの自慢話を始めるやろな!」と思ったとき、もし周りに後輩がいれば、「おまえは○○さんがロスに行ったとき、○○なことがあってすごかったって知らんやろ!」とある程度、その内容を先にしゃべってしまうんです。

そしたら自慢話もコンパクトになるし、自慢してる人も「こいつ、俺の武勇伝を覚えててくれてるな」と気持ちよくなるし、ウインウインですよ(笑)。自慢話には積極的に乗っかるべきです。

──ちなみに自分がハマっていない上司に対してはどうしたらいいと思いますか?

高橋 その人はどういう人間が好きなのかを判断して、その人の好みに自分がなるしかないですよ。あとは努力してる姿勢を見せたり、結果を出せば変わってくるんじゃないですかね。

あとは例えば、「もし課題などあれば教えてください」と明確に質問したら、「おまえはこれこれこうやから、これができるようになってほしいねん」って答えてくれるかもしれない。ハマってない理由をストレートに聞いたほうがうまくいくはずです。

●サバンナ 高橋茂雄(たかはし・しげお)
1976年生まれ、京都府出身。お笑いコンビ、サバンナのボケ担当。吉本興業所属だが、NSCへ通わず1994年にデビュー

■『ザワつく! 金曜日 一茂良純ちさ子の会』
テレビ朝日系 4月より毎週金曜日21時放送
昨年10月から放送中の『ザワつく! 一茂良純時々ちさ子の会』(テレビ朝日系)が4月から改題し、ゴールデン帯へ枠移動!

取材・文/インタビューマン山下 撮影/山上徳幸

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