柴咲コウが挑む社会派ドラマ『坂の途中の家』。「社会での自分の役割をものすごく考えました」

柴咲コウが挑む社会派ドラマ『坂の途中の家』。「社会での自分の役割をものすごく考えました」

社会派ドラマ『坂の途中の家』第1話完成試写会に登壇した(左から)田辺、松本、柴咲、水野

23日、都内で『連続ドラマW 坂の途中の家』の第1話完成披露試写会が行なわれ、主演の柴咲コウとともに田辺誠一伊藤歩眞島秀和水野美紀が参加した。

原作は直木賞作家の角田光代の同名小説。3歳の娘を抱える専業主婦の山咲里沙子(柴咲)が裁判員候補者に選ばれ、主婦・水穂(水野)が生後8カ月の子を虐待死させた事件にかかわるストーリーだ。

近年、「ワンオペ育児」など子育てにおける過酷さに関心が集まっているが、一昨年、第一子を生んだ水野は

「生んでみて最初の3ヶ月とか大変で記憶があいまいになるくらいで、赤ちゃん抱えて過ごす夜が長くて、朝が待ち遠しくて、また夕方暗くなると『ああ夜がくる』って不安になって、幸せなことだけど、こんなに大変なことなんだって。むしろ子供とふたりでいるときに人生で一番不安と孤独を感じたことがあった」

と当時の苦悩を吐露。自身の経験と重ね合わせ、「(子育ての)大変さやツラさが描かれたドラマってそんなにないなと思ったんですよね。他ではできない社会へ深い切り込み方をした作品」と称賛した。

一方、柴咲は「子育てに関しては想像でしかない」と話したものの「脚本は考えさせられるもので、読んだ瞬間から『社会での自分の役割』をものすごく考えました。重要なテーマを与えられたなと思ってます」と社会問題を意識。

さらに作品を通じて、育児というひとつの問題だけでなく、

「それからSNS社会で検索しやすくなって、自分にまつわることを検索しやすくなったぶん、そうでない人の生活を垣間見たりとか、想像することが疎遠になっているかなと感じて、危機感を覚えました。自分と全く違う生活を送っている人の生活や気持ちにも思いやりたいなと思えた」

と他人への理解が狭まる現代社会への危惧を明かした。

テーマ性のある作品なだけに出演者がそれぞれ真剣に意見を話していたが、最後に柴咲の娘役を演じた松本笑花(まつもと・えみか)がサプライズ登場。

「(久しぶりに柴咲に会えて)うれしい」とたどたどしく話す松本に、柴咲は「私もうれしい。ちょっと大きくなった? 髪も伸びたね」と破顔一笑し、和やかな雰囲気でイベントは幕を閉じた。

『連続ドラマW 坂の途中の家』は、WOWOWプライムにて4月27日(土)毎週土曜22時から放送(全6話)される。なお、第1話は無料放送。

取材・文/鯨井隆正

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