監督・水谷 豊に認められ、倉本聰作品にも出演した女優・小林涼子「オーディションでは、田植え用のもんぺをはいて傷だらけになりました」

監督・水谷 豊に認められ、倉本聰作品にも出演した女優・小林涼子「オーディションでは、田植え用のもんぺをはいて傷だらけになりました」

4歳から子役を始めた女優・小林涼子が、20代最後の夏、『週刊プレイボーイ』で初めてのグラビアに挑戦した

昼ドラマ『やすらぎの刻(とき)〜道』に教師役として出演中の小林涼子(こばやし・りょうこ)さん。

7月1日(月)発売の『週刊プレイボーイ28号』のグラビアでは、朗らかな、昭和の教師の雰囲気とは異なる、ヘルシーで、ちょっぴりセクシーな大人の女の一面を披露している。

彼女が『週刊プレイボーイ』のグラビアに登場した理由、そして水谷 豊さんからかけられた言葉とは?

* * *

■今はどんな仕事も喰らいつきたい

――4歳で子役を始め、キャリアと実績のある女優さん。今回、グラビアは久々ですか?

小林 実は初めてなんです。体形に自信がなくてこれまで全部お断りしていたんです。でも今年30歳なので、新しい一歩を踏み出したくて。思い切って挑戦しました。

――そうだったんですね。実際に撮影した感想は?

小林 最初は恥ずかしかったですけど、服を着ないことでいろんなものから解き放たれた気がして。今までで最も素の自分が出ている気がします。いい反応があるといいですね(笑)。

――最近は水谷 豊さんが監督した映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』、倉本聰さん脚本のドラマ『やすらぎの刻〜道』と、大御所による話題作への出演が続きます。ヒロインを演じた『轢き逃げ』は水谷さん直々の指名だったそうですね。

小林 最初は信じられませんでした。面識もなかったですし。でもお会いしたら、まるで父親のような包容力のある方で。撮影中の指導もすごく優しくて、伸び伸び演じることができました。

――何か印象に残ってることは?

小林 水谷さんに「この作品が20代最後の代表作になって、30代を切り開いていけるといいね。悩むこともあるだろうけど、女優人生はこの先長いんだから自信を持って進みなさい」と言っていただいたことですね。それまで将来に不安もあったんですけど、水谷さんのようなすてきな役者さんになれるようこの先も頑張ろうと思いました。本当に感謝しかないです。

――一方、可憐(かれん)な音楽の先生役を演じた『やすらぎ...』はオーディションで合格を勝ち取ったそうですが、思い当たる理由は?

小林 いえ、まったく。ただ私、毎年、田植えと稲刈りに行くんですけど、食べ物を作る上で実感した、生きる根源についてお話をして。それがよかったのかもしれません。当日は説得力を出すため田植え用のもんぺで行ったし(笑)。あとは平均台ですかね。

――平均台? なんですかそれ?

小林 ひとりずつ平均台の両端から歩いてすれ違い「落ちる=死ぬ」と想定し、生きる必死さをアピールする審査があったんです。私以外の方は、意外とすぐ諦めて落ちるのですが、私は落ちかけたときに、顔面と腕を強打しながら台にしがみつき、猿が木からぶら下がっているような状態に(笑)。倉本先生も笑ってましたし、傷だらけでしたが、執念が伝わったのかも。

――それ、十分、爪痕を残してますよね(笑)。今は忙しいと思いますが気分転換は?

小林 "盗塁"です。

――"盗塁"? 今度はなんです?

小林 明日、休みとわかったら、その瞬間、旅行に出るんです。で、仕事が入るとすぐ戻ります。

――サッと行き、パッと戻るから"盗塁"だと(笑)。行き先は?

小林 一番安い航空券が取れる場所か、本を読んで気になった場所。今まで青森や伊勢、韓国の大邱(テグ)......いろんな所へ行きました。計画性ゼロだけど、だからこそすべてが意外の連続で面白いんです。

例えば長野県・阿智(あち)村に行ったときは、そこが、日本で最も星が輝いて見える場所だと聞いて、たまたまやっていた星空を見るイベントに行きました。それが美しすぎて感激しましたね!

――仕事もプライベートも楽しんでますね。『轢き逃げ...』『やすらぎ...』以外ではヒロインを演じた東日本大震災からの地方再生映画『ひとりじゃない』(鐘江 稔監督/2019年)が、ドイツの映画祭で賞を獲得。女優としての注目度も高まっていますが、今の心境を漢字一文字でたとえると?

小林 「喰」かな。ここ数年やってきたお仕事が弾みとなって、今はどんな仕事も喰らいつきたい気分なんです。かつてないほどオーディションにも行ってますし。30歳を迎え、ここが再デビューのつもりで、どんどんとばしていきたいですね。

(スタイリング/上野 珠 ヘア&メイク/村上知久)

●小林涼子(こばやし・りょうこ) 
1989年11月8日生まれ 東京都出身 身長160cm 血液型=O型 
○水谷 豊が監督したことでも話題の、現在公開中の映画『轢き逃げ 最高の最悪な日』にヒロイン役で出演。ドイツで開かれた「ワールド・メディア・フェスティバル2019」で銀賞を受賞した、映画『ひとりじゃない』(東京・人形町三日月座にて7月27日〈土〉に上映予定)にも出演している。また、ドラマ『やすらぎの刻(とき)〜道』(テレビ朝日系、毎週月曜〜金曜12:30〜)に小夜子先生役で出演中。
公式Twitter【@kobayashi_ryoko】 
公式Instagram【@ryoko_kobayashi_ryoko】

取材・文/大野智己 撮影/熊谷 貫

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