『シン・エヴァンゲリオン劇場版』冒頭映像が公開。シンジ役・緒方恵美は「私たちが死なないうちに新作を作ってください」と庵野監督に懇願

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』冒頭映像が公開。シンジ役・緒方恵美は「私たちが死なないうちに新作を作ってください」と庵野監督に懇願

使徒と戦闘する真希波・マリ・イラストリアス

2020年公開予定の映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。その冒頭映像が6日、世界同時公開された。会場のひとつである東京・日比谷には1300人のファンが集結。今後の展開が気になる冒頭映像を、息を押し殺して見守った。

『新世紀エヴァンゲリオン』といえば、日本アニメを世界に知らしめた名作のひとつ。今作は2007年に公開された『序』から始まる「エヴァンゲリオン新劇場版」シリーズの完結編とあって、世界中のファンが待ちわびていた。

今回のイベント『シン・エヴァンゲリオン劇場版 0706作戦』はパリ、ロサンゼルス、上海、札幌、東京(2会場)、名古屋、大阪、博多で開催。会場は当日の正午に発表されたにもかかわらず、東京・日比谷の会場ではおよそ2時間で整理券が配布終了。さらに男性向けアニメでありながら、会場の3割ほどが女性と、改めてその人気ぶりが明らかになった。

20時過ぎに始まったイベントでは、フランス・パリで行なわれている『JapanExpo』を生中継。高橋洋子が『残酷な天使のテーゼ』や『魂のルフラン』を熱唱すると、碇シンジ役の声優・緒方恵美も登壇。

緒方は「昨年の終わりに(庵野秀明)監督に呼ばれて、(TVアニメから)24年間の中で初めて『シンジだったらこの結末とこの結末、どちらを選びますか?』と聞かれました。そんな感じで、とても丁寧に作っている」とその製作過程のエピソードを披露。さらに「アフレコが始まって、半分くらいまで録っています。きっと、見たことのない映像が出来上がると思います!」と現状を報告した。

ステージをともにした高橋からは、シリーズ開始当初、08年に完結予定だったことを受けてか「エヴァは本当に終わるんですか?」という質問が。緒方も苦笑しながら、「終わるようです。終わる終わる詐欺のようにやってきたんですけど(笑)。終わるべく、一生懸命作っていらっしゃいます」と完結を念押し。さらに「最後を迎えるにあたって、『私たちが死なないうちに新作を作ってください』と監督にずっとお願いしていました。ですが、実際最後になると寂しいです」と明かした。

ふたりのトーク中には、庵野監督からのビデオメッセージも公開。

「パリはいつ行っても素晴らしい。川の流れの雰囲気がすごくいい。大好きな街なので、ずっと『エヴァ』の舞台にしたいと思っていて、感無量です。特にエッフェル塔が大好きでずっと憧れていて、昔、自分の作品には登場させたことがあったんですが、見よう見まねでしか描けなかったんですけど、今回はちゃんとしたエッフェル塔をきちんと描こうと思って、それが叶ってよかったです」

そして庵野監督のVTRが終わると、「本来は庵野さんが持ってくるつもりだったんですけど、ギリギリまで作りたいという結果、なぜか私が持ってきました」と緒方が『シン・エヴァンゲリオン劇場版 AVANT1(冒頭10分40秒00コマ)0706版』の存在を告白。

「VTR終わりまで、逃げちゃダメだ! エヴァンゲリオン、発進!」という緒方の言葉で、10カウントが始まると日比谷のファンも一緒にカウントダウンが始まった。

映像の冒頭では3分半に渡り、これまでの3作『:序』『:破』『:Q』を振り返り、最後に「つづく」の文字が現れて10秒ほどすると、『真実一路のマーチ』を歌う声とともに映像がスタート。真下から描かれたエッフェル塔が映ると、赤く染まった廃墟のパリや真希波・マリ・イラストリアスが人工使徒と闘うシーン、そしてエッフェル塔が戦闘に使われるシーンなど迫力ある場面が公開された。

10分40秒の映像が終了すると、固唾を呑んで観ていたファンたちから盛れたのは声にもならない声。映像の余韻に浸っていた彼らだが、会場を後にする道すがら、あちこちで同行者と感想を言い合い、続きを予測していた。

映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は2020年公開。詳細は未定。

取材・文/鯨井隆正

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