ピンクの10トンダンプで廃材を運び出すトラガール・庄司里穂「いつも『お嬢』『姫』と呼ばれています」

ピンクの10トンダンプで廃材を運び出すトラガール・庄司里穂「いつも『お嬢』『姫』と呼ばれています」

建築現場の廃材を日々、運び続けているトラガール・庄司里穂さん


いま、日本全国でトラガールがアツい!

「トラガール」とは「女性のトラックドライバー」のこと。トラックドライバーの人材不足が深刻化する中、業界と国が尽力し、トラガールが増えているのだ。

今回、紹介する庄司里穂(28)さんは、首都圏で働くトラガール。ピンクの派手な10トンダンプに乗って、建築現場の廃材を日々、運び続けている。

──トラックのドライバーになったきっかけは?

庄司 友人の男の子が大型トラックを運転する姿がかっこよくて、自分も大型免許を取りました。その後に今の会社から誘われて運転手になりました。いまは10トンの大型ダンプを乗ってます。

──このダンプ、すごい派手なピンクですよね。いきなりなんでですが、もしや元ギャルとか?

庄司 あははは。たまに言われますけど全然違います(笑)。このトラックは、自分が選んだんじゃないんです。会社から、女性だしこの色にって言われて。

──でも色はともかく、女性で大型ってすごいですよね。

庄司 私自身は、もともと高校生の時、本気でソフトボールをやってたんですよ。しかも、そこそこの強豪校で1日も休まず気合いを入れてやってて。なので事務職じゃなく、もっと体を張った仕事をしたかったんです。

──いまの仕事内容を教えてください。

庄司 土木関係の会社に勤めていて、都内にあるビルの解体現場へ行って、コンクリートがら(コンクリート破片などのがれき類)とか、廃材を運び出しています。

──仕事は結構、ハードなのでは?

庄司 いや、そうでもないですよ。ダンプって、箱トラみたいに荷物の積み下ろしもなくて、レバー一本、ボタンひとつで大丈夫だから。女性にも負担はないですね。もちろん馴れるまではそれなりに苦労するけど。

──でも解体現場の仕事って朝早いでしょ?

庄司 そうですね。普段は朝3時に起きて、5時には出社、現場には8時までに行きますね。

──3時! 早っ!!

庄司 会社からちょっと離れた場所に住んでるのもあるけど、まぁ女なんで、やることがいっぱいあるから(笑)。

──女性ドライバーならではのよさってあります?

庄司 ありがたいことに、周りは大事にしてくれますよね。いつも「姫」とか「お嬢」なんて呼ばれています(笑)。それがモチベーションにもなってます。

──逆に女性ならではの苦労は?

庄司 お手洗いです(即答)。大体、どこも男女一緒なんで。でも他はそんなにないかな。給料だって頑張ればその分、もらえるし。男でも女でもやる気と根性さえあれば苦労なんてないですよ。

──なんかかっこいいですね。この仕事をやっててよかったなと思う瞬間は?

庄司 ツイッターやインスタグラム、ライブ配信など、SNSをいろいろやってるんですけど、私のトラック、ピンクで目立つんで見かけた人からしょっ中、連絡がくるんです。同業者とコミュニケーションをとって、その輪が広がっていくのが楽しいですね。

──趣味なんて、あります?

庄司 寝ること。月曜から金曜は目一杯、仕事をして、土日はずっと寝ています。たまに友達と遊びに行ったりとかするけど。お酒は全く飲まないし、基本は体を休めますね。

──今後、こんなことしてみたいとか目標なんてあります?

庄司 今後はロングのダンプに乗るなど、スキルアップを図りたいです。あと重機の免許も取りたいし。女性だけど現状に満足するつもりはまったくないですね。

●庄司里穂(しょうじ・りほ)
千葉県出身 25歳の時、ダンプドライバーに。「ダンプ嬢りーやん@くず秘書」名義のtwitterフォロワーは約6500人。休日はひたすら布団の中でゴロゴロして過ごす。

取材・文/大野智己 撮影/山下 隼

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