CYBERJAPAN DANCERSを生み出し、育て上げたプロデューサー、DJ・MITOMI TOKOTO「ギャルを起用したのは思いつきです(笑)」

CYBERJAPAN DANCERSを生み出し、育て上げたプロデューサー、DJ・MITOMI TOKOTO「ギャルを起用したのは思いつきです(笑)」

CYBERJAPAN DANCERSを手がけるMITOMI TOKOTO氏


日本を代表するゴーゴーダンサーとして大人気のCYBERJAPAN DANCERS(サイバージャパンダンサーズ/CJD)が、待望の最新写真集『BONJOUR!!』(集英社)を9月11日(水)に発売する。

現在発売中の『週刊プレイボーイ38号』で表紙&巻頭グラビアを飾っている彼女たちを、2000年に自らのイベント「ビキニナイト」で結成し、長きにわたりプロデュース手がけてきたのが、DJのMITOMI TOKOTO氏だ。

彼は果たして何を思い、CJDを育て上げたのか。そして彼がメンバーに求めるものとは?

■初期は男性のメンバーがいました

――サイバージャパンダンサーズ(以下、CJD)が結成されたのは、2000年の夏、MITOMIさんが主催したビキニナイトというクラブイベントで、ビキニ姿の女のコをゴーゴーダンサーとして起用したのがきっかけだそうですね。

MITOMI 夏っぽくて、開放感のあるイベントをやりたくて。で、夏といえばビキニ。ビキニ女性=入場無料にすれば盛り上がるだろうと始めたのがビキニナイトです。そして雰囲気づくりのため出演してもらったのがビキニ姿のゴーゴーダンサー。それが最初のCJDです。

――当時のCJDは、どんな方々だったんですか?

MITOMI 知り合いの外国人モデルやプロのダンサーです。初めは男性のメンバーもいたんです。日系ブラジル人のイケメンで女性客の間で人気でしたよ(笑)。当時のメンバーは固定じゃなく、そのとき空いている人に頼んでいただけ。08年から態勢を大きく変えました。

――変えたというと?

MITOMI ギャルに出てもらうようになったんです。当時、『SCawaii!(エスカワイイ)』や『JELLY』などギャル誌が盛り上がっていたんです。時代はギャルだと思って、僕のイベントに来るギャルの読者モデルに集まってもらいました。メンバーを固定し始めたのはそこからです。

――外国人モデルとギャルの読モって別モノ。変えた理由は?

MITOMI 特にないです。

――えっ! ない!?

MITOMI カッコいい理由があればいいんだけど思いつきです(笑)。面白いと思っただけ。僕は何事も難しく考えないんです。あとフランス出身なんでギャルだからどうとか、日本人的な視線では見なかったし。

――ただ水着姿のギャルって、こういう言い方をするとアレですけど、ショーパブや風俗のイメージに近いような。

MITOMI それ、よく言われました。だからそういう感じには絶対にしたくなくて。メンバーには踊りながら絶対お酒を手にしない、お客さんに誘われても一緒に飲まないなどルールを課しました。あと写真を撮るときは絶対に笑顔。健康的でクリーンなセクシーさにこだわったんです。

――確かにCJDに媚(こ)びたイメージはないですよね。とはいえクラブではお酒も絡むし、トラブルも起こりそうですが。

MITOMI 20年の歴史で一度もないです。初期は触ろうとするタチの悪いお客さんはいたけど、必ずセキュリティを入れてたし。あとビキニナイトの音楽がハウスEDMなのも奏功しました。他ジャンルより、大人なお客さんが多かったんです。

■CJDは僕の中でアベンジャーズです

――やがてCJDはブレイクしますがターニングポイントは?

MITOMI いろいろあると思うけどTeamKに歌わせたことが大きかったと思います。

――彼女らのデビュー曲『Super Girl』(16年)ですね。iTunesチャートで1位にも輝きました。

MITOMI おかげでクラブに来ない一般のファンが増えました。あとはSNS。特に15年頃からのインスタグラムブームは大きい気がします。

――なかでもKANAEさん、KAZUEさんの渡辺シスターズふたりのフォロワーは爆発的に増え、現在120万人ですもんね。ちなみに、今女のコからの応募はどれくらいですか?

MITOMI 月100人かな。その中で面接は最大4人です。

――ズバリ、選考の基準は?

MITOMI CJDは僕の中でアベンジャーズなんです。能力の異なるキャラクターの集合体のイメージ。だから絶対的な個性がひとりひとつは欲しいです。それがあればほかのメンバーともコントラストでお互い映えるし。あとこういうことを言うとアレだけど、本気の努力ができること。華やかに見えることって、裏では大変な努力が必要だから。浮ついた気持ちじゃ続かないですよね。

――最近だとHARUKAさんが約1年半かけ、正規メンバーになり、話題になりました。

MITOMI 彼女は"バズーカ"と呼びたいくらい、大きな胸を持っていたけど、太っていてその魅力を生かしきれてなかったんです。でも1年半努力し、見事なスタイルを作り上げた。あと彼女ならキャバクラ勤めでもすれば努力なしに稼げたと思うけど、地味なバイトをして普段の生活から楽な道を選ばなかった。そんなふうに頑張れる人は、入れるしかないですよ。

――確かに。ほかにあります?

MITOMI バックグラウンドチェックは必ず行ないますね。今はすぐSNSで拡散される時代。どんなに些さ細さいなことでもスキャンダルのネタがないか確認するんです。これすごく大事です。後で何かあれば全員が迷惑を被るから。すごく魅力的だけど、チェックの結果お断りした女性は何人もいます。

――今後のCJDはどちらへ向かうのでしょう?

MITOMI どんなにメジャーになってもクラブでの地道な活動は残しつつ、歌の活動をもっと行ない、新しいファンを増やしていきたいですね。

――メンバー全員、個性的だしなかにはタレントに向いている方もいそうですが。

MITOMI もしチャンスがあるのなら、どんどんやらせたいです。それこそお芝居でもなんでもいい。僕、今でも何事も難しくは考えないんです。面白そうだと思えばやればいい。CJDもギャルに変えて10年以上続いたわけだし、自分は間違ってないと思いますね。

●ミトミ トコト
DJ、プロデューサー。フランス・パリ出身。フランス人と日本人のハーフ。15歳からDJを開始し、世界中の主要クラブでプレイ。1994年に来日、翌年日本初のクラブ情報サイト、『CYBER JAPAN』を設立。2000年からゴーゴーダンサーズ集団、CYBERJAPAN DANCERSをプロデュース。ULTRA MUSIC FESTIVALに出演するほか、デヴィッド・ゲッタ、アックスウェルなど大物EDMアーティストのリミックスも手がける

取材・文/大野智己 撮影/笠井爾示

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