2019年上半期テレビ番組出演本数女性第1位! フリーアナウンサー・新井恵理那「カワイイより、おもしろいと言われるアナウンサーになりたいんです」

2019年上半期テレビ番組出演本数女性第1位! フリーアナウンサー・新井恵理那「カワイイより、おもしろいと言われるアナウンサーになりたいんです」

レギュラー番組、週7本の新井恵理那アナ

2019年上半期のテレビ番組出演本数、255番組! ハリセンボンの近藤春菜や指原莉乃らを抜いて第1位! 今、一番忙しい女子アナ・新井恵理那(あらい・えりな)の「起用される秘密」を明らかにした!

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■似顔絵の本を買って、イラストを勉強中!

――2019年上半期に255本のテレビ番組に出演。ハリセンボンの近藤春菜(253本)を抜いて女性部門の第1位、おめでとうございます! この状況をどう受け止めていますか?

新井 逆に受け止めたくないです。

――えっ!?

新井 これを受け止めてしまうとプレッシャーを感じそうで、あまり考えないようにしています。でも、こうして形に表れて、「すごいね」「たくさん出ているね」って言われるとやっぱりうれしいです。

――なんで1位になったと思います?

新井 やはり『グッド!モーニング』(テレビ朝日)の出演が大きいと思います。平日(月〜金)の5日間、朝の情報番組に出ていることで認知されて、バラエティ番組などへの出演も増えましたから。

――『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS)のお天気コーナーも人気ですよね。ビートたけしさんとのやりとりが面白くて......。

新井 私がお天気担当になった当初は、スタジオとのやりとりはなかったんです。シンプルにお天気を伝えるだけでした。現在のように安住紳一郎さんやたけしさんが声をかけてくださるようになったのは、私が描くようになったイラストがきっかけなんです。

――あの、うまいのかへたなのかわからない微妙なやつですよね。

新井 そうです(笑)。初め、お天気を伝えた後に日曜日に行なわれるお祭りを紹介していました。でも、それがなくなったときに、ただ私がお天気の締めのコメントを言うだけよりも何かビジュアルがあったほうがいいと思って、「それなら私が何かイラストを描きましょうか」と提案したのが始まりです。それが恒例になったという感じです。

私、たけしさんをずっと描き続けているんですけど、初期はパンチパーマのおばさんみたいだったんです。最初の頃は、たけしさんにも気づいてもらえないくらいでしたけど、今は「あれ、俺なんだよな」といじられることがあります。

――絵は好きなんですか?

新井 絵は、幼い頃から好きでした。幼稚園の頃は、ずっと絵を描いていましたし、本当は美術の学校に通って、一からデッサンを勉強したかったんですけど、そういう機会がこれまでなくて......。だから、番組でイラストを描いている時間は、私にとってとても楽しい時間なんです。

――とっても楽しそうな絵ですよ。あれ以上、うまくなってほしくないですもん。

新井 でも、うまくなろうと思って、本を買ったりしているんですよ。

――どんな?

新井 イラストを描く手順が書かれた本や似顔絵の描き方の本です。

――人知れず苦労をしているんですね。

新井 まあ(笑)。

■絶対アナウンサーになる、と思っていなかった

――新井さんって、自分ではどんな性格だと思ってます?

新井 うーん。おっとりというと聞こえはいいですけど、何をするにしても遅いです。

――へー。

新井 話すのもすごく遅いし、滑舌も悪いし、不器用です。どちらかというと誰かと話すよりも、ひとりで黙々と何かに取り組むほうが好きなタイプです。

――一般的な女子アナとは真逆の感じですね。

新井 そうですね。

――女子アナっていうと、自分をすごくアピールしがちな印象がありますが......。

新井 私は自分のことをSNSとかで拡散したいとは、あまり思わないタイプです。

――そのへんの女子アナらしくないところが魅力になっているんですかね。

新井 どうなんですかね。私は、アグレッシブに頑張るということがずっとできなかったんです。だから、やりたいことがハッキリしている人がうらやましかった。「女子アナらしくないところが魅力」というほど、自分ではポジティブにはとらえていません。

――じゃあ、なんで女子アナになったんですか?

新井 青山学院大学に入ると、母が「ミスコンとか出ないの?」って、すごく出てほしそうにしていたんです。それで大学2年生のときにたまたま学内を歩いていたら「ミスコンがあるんですけど、とりあえずエントリーだけでもしてもらえませんか?」って声をかけられて「エントリーだけだったらいいかな」と思ったんです。そうしたら、次に来た連絡が「最終審査の6人に選ばれました」と。

――で、結果は?

新井 おかげさまで、ミス青山に選ばれました。それがきっかけで「アナウンサーになるんでしょ?」「局アナ試験受けるんだよね?」と言われて、ミスコンを受けたんだから、とりあえずアナウンサー試験も受けてみようという感じです。結果としては、局アナには採用されませんでした。

――残念でしたね。

新井 でも、今となってはそれで良かったんだと思っています。私には「絶対にアナウンサーになる!」という心の底から湧き上がってくるものがなかった。だから落ちたんだと思います。

小さな頃からアナウンサーになりたいと思っていた人たちの言葉は、気合いが違っていた。私はそうじゃなかったから、どこかで取り繕わなければいけなかった。それが試験を受けていて、すごく苦しかったんです。

――そんな挫折をどう乗り越えたんですか?

新井 局アナ試験が終わった後は、もうすべての企業の中から「自分を採用してくれるところがあればいいや」という思いで就職活動をしていました。そんなときに(所属事務所の)セント・フォースが声をかけてくれたんです。でも、正直迷いました。「もう諦めた道なのに」って1ヵ月くらい悩んでいたんです。

でも、自分がやりたい仕事も見つからなかったですし、興味本位で適職診断をやったら1位が「おもちゃメーカー」で、2位が「アナウンサー」でした。適職診断がアナウンサーに向いているっていうんだったら、もう一度チャレンジしてみようと思って、セント・フォースに入りました。

――セント・フォースに入っても、やっぱりたくさんのライバルがいるじゃないですか。

新井 自分が無力すぎて気にしている場合ではなかったですし、気にしてもしょうがないと思ったんです。

――そのへんの欲のなさがいいんですかね?

新井 いや、欲がないから困っているんです。今でもすべてがうまくいってるとも思っていないですし。

――でも、居場所はできたんじゃないですか?

新井 今の居場所は見つかりました。ただ、今後ともずっといられる場所を得たとは思っていません。

――なんかカッコいいですね。

新井 いや、カッコよくないですよ。

■もうすぐ30歳。やりたいことは......

――新井さんの趣味って、なんですか? プロフィールの特技欄には口笛を吹くことって書いてありましたけど。

新井 はい。気づくと口笛を吹いているくらいですけどね。あとは鳥が好きです。

――鳥、飼ってるんですか?

新井 飼っていますし、今は鳥と会話できるようになりたくて......。

――えっ!? まさか鳥と話すことができるんですか?

新井 ええと、鳥が何を言おうとしているかをきちんと知りたくて、今は鳥の言葉の本を熟読しているところです。

――鳥の言葉の本っていうと?

新井 インコ語です。

――............。

新井 「ピーピー」と鳴いたらどんな意味だとか、羽を大きく広げたら「よし、これから気合いを入れて一日を始めるぞ!」という合図とか、そういうしぐさや行動、鳴き方などが書いてある本を読んでいるんです。

――で、そのしぐさに対して新井さんも「ピーピー」言って応えてあげるんですか?

新井 「今、こう思っているのね」とか、ちゃんと話しかけてあげて、言葉のキャッチボールをしています。

――すごいですね。じゃあ、今の特技は「鳥としゃべれる」ということですね。

新井 そうです。

――口笛で話すわけではないんですよね。

新井 口笛では、ウグイスと話せます。

――本当ですか?

新井 はい。実証済みなので。

――新井さん、大丈夫ですよねぇ。

新井 ヘンな人と思われるかもしれませんけど、私は鳥の素晴らしさをもっとみんなに認知してもらいたいんです。そのためには、もっと勉強して鳥と会話ができるようになりたいと思っています。

――さすが「カワイイよりおもしろいアナウンサーになりたい」と日頃から言ってるだけのことはありますね。

新井 はい。できれば、おもしろいアナウンサーになりたいですね。

――もう、十分なっていると思いますけど......。そんな新井さんも、もうすぐ30歳。30歳までにやっておきたいこととかありますか?

新井 今からバタバタしても間に合わないと思うので、「30代になったら何ができるかな」というほうが楽しみですね。

――じゃあ、30代になったら何がしてみたいんですか?

新井 うーん。なんでしょうねぇ?

――何も考えてない!?

新井 考えてないです(笑)。

――なんか新井さんの、そのほんわかした雰囲気が、たくさんの番組に出演する理由なのかもしれませんね。

新井 幼い頃から、習い事をしても伸びるわけでもなく、勉強もそんなにできなかった。やりたいことや夢も見つからず悩んでいた私が、人からどう見られているかわからないですけど、2019年上半期の番組出演本数女性1位という形で認めてもらえるようになった。

......それを自分なりに考えた本『八方美人』(宝島社)を最近出しましたので、ぜひ、そちらもよろしくお願いします。

――最後の締めは、しっかり宣伝入りですか!? ほんわかしてるようで、実は、ちゃんとしてるじゃないですか!

新井 ふふふ。すみません。

●新井恵理那(あらい・えりな) 
1989年12月22日生まれ。『新・情報7days ニュースキャスター』(TBS)、『グッド!モーニング』(テレビ朝日)、『世界ナゼそこに?日本人〜知られざる波瀾万丈伝〜』(テレビ東京)、『好きになった人』(日本テレビ)、『所さんお届けモノです!』(TBS)、『金曜日のどっち!?』(テレビ朝日)、『お願い!ランキング じゃぱにぃ寺』(テレビ朝日)、『歌え!土曜日Love Hits』(NHKラジオ第1、FM)にレギュラー出演中。また、フォトエッセイ『八方美人』(宝島社)も好評発売中

取材・文/村上隆保 撮影/野ア慧嗣

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