急逝した紅音ほたるのマネージャー兼婚約者が彼女と生きた9年間を激白

急逝した紅音ほたるのマネージャー兼婚約者が彼女と生きた9年間を激白

生前の紅音ほたると原氏の最後のツーショット写真。「7月31日の隅田川花火大会の時に友達に隠し撮りされたものです。この帰りに俺の酒の量について彼女が俺の体を心配して泣いたりもして…」

8月15日、元AV女優の紅音ほたるさんが32歳という若さで急逝した。

マネージャーで9年間同棲し事実婚状態であった貿易会社の代表取締役・原敏史氏に亡くなるまでの思い出や彼女の生き様についてお話を伺うことができた。

* * *

―いきなり辛いことを伺い恐縮ですが、亡くなっているのを発見した時の様子から教えていただけますか。

 彼女から「飲んだ時は帰って来るな」と言われていて、前日は帰らなかったんです。それで15日朝7時頃、帰る直前に仕事の件でLINEをして。仕事の件でちょっと揉(も)めてることを聞いていたので「あの件どうなった?」と。

でも既読にはならず、「アレ?」と思ったものの、寝てるんだろうくらいな感じで帰宅して。寝室に行くと仰向けで倒れていたんです。近づくと目は開いたままだし身体も冷たくて硬いしで、ひと目で死んでいるとわかる状態でした。

パニックになりながらも救急車を呼び、蘇生を試みるも無理で、そのまま警察の現場検証が始まって。部屋の様子から事件性もなく遺体の状態から自殺の可能性もないだろうと。死因ははっきりしていないものの喘息による窒息あるいは病死ではということでした。

―最後に話をしたのはいつだったのですか。

 14日の朝です。実は働いていたガールズバーで彼女はポールダンサー兼プロデューサーをしていたのですが、その店長と経営方針で少々揉めていたらしく、前日から考え込んだり店長とLINEでやり取りをして「イライラする」と怒っていました。「俺がマネジメントとして間に入ったほうがスムーズにいきそうだから、一緒にやろうか。とりあえず今日は寝ろよ」と言ったら「そうやな」って少し安心した表情を見せて。僕はそのまま出てしまったので、それが最後でした。

―仕事場の店長と揉めていたとは、どんなことですか。

 彼女はガールズバーで他のポールダンサーの指導にあたっていたのですが、店長のメンバーに対する態度の悪さに怒っていたようでした。「もう辞めたる」って泣きながら言うくらい。けれど僕としては、自分の教え子のことで悔しがったり泣くなんて、彼女の成長を感じていたんです。その姿を見て、頼もしくもあったし陰ながら支えたいとも感じて。

―紅音さんはAVでも潮吹きで人気絶頂になったように、引退後はポールダンスで頂点を目指していたのですか。

 彼女のTwitterの最後のつぶやきの内容が意味深だといろいろ言われていますけれど、あれも彼女にとっての一意見でしかありませんし、ポールダンスでトップになるのは間違いなく目標のひとつだったと思います。

―その目標とは、具体的には…?

 僕は彼女に5ヵ年計画を書かせたことがあるんです。ここ5年の間に叶えたいことを箇条書きで。その中に「ポールダンスの大会で優勝」も確かに書かれていた。彼女は汗っかきで、ポールを掴んだ時に滑らないようゴム手袋をつけていたのですが、それだと大会出場できないので、手の平にボトックス注射をしていたんです。この注射がすごい激痛だって言ってました。

―一方で、彼女が理事長を務める「つけなアカンプロジェクト」の活動もしていたんですよね。

 はい。このプロジェクトで彼女はHIV予防はもちろん、望まない妊娠を避ける必要性を訴えたかったんですね。実は彼女は、過去に子供を堕胎しているのです。そこから真剣に避妊具をつける必要性を若者に訴えたいと思うようになりました。

―そんな経緯があったのですね。その後、彼女は…。

 実はその術後から精神不安定となり、大変でした。当時のことは僕も記憶がおぼろげなくらいです。

―我々からしたらAV引退時も元気な印象だっただけに想像を絶します。

 はい…。引退後、ポールダンスに出会ってからも最初の1、2年はなんとなくくらいだったものの、ある時から途端にスイッチが入って。AV以外、全く別のもので頂点に立ちたい、ということを大きな目標にしていたんです…。

―まさに、志半ばだったのですね。

 はい。僕が皆さんに言いたいのは「病んで自殺した」とか「元AV女優の不幸な顛末」などと、どうか思わないでいただきたいということ。彼女は確かに目標に向かって生きていたし、日々様々なことに葛藤し、怒ったり泣いたり笑ったりしていた。僕も彼女のその姿に刺激を受けながら自分の仕事を頑張りたかった。だからこそ、本当に残念でした…(目頭を抑えて涙)。

* * *

「亡くなる数ヵ月前から激しく咳き込むシーンをよく見ていた」とも原氏は明かす。彼女は大の病院嫌いだったようで、渋々と病院に行って検査しても、その結果を聞きにいかなかったり、自ら買った薬を飲んで応急処置をしている感じだったという。「もっと強く病院を勧めればよかったのか。僕が彼女の死期を早めたのか…」と後悔の念が頭を駆け巡っているという。

最後に原氏は「今後は彼女がやりたいことに向かって邁進したように、僕自身もビジネスを成功させていきたい、そこに全力を尽くしたい」と前を向く…。

◆発売中の『週刊プレイボーイ』38号では、紅音ほたるが撮影現場において魅せた“女優魂”についてニュースで紹介。そちらもお読みください。

(取材・文/河合桃子)

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