角田陽一郎×山口隆(サンボマスター)「電流が体を走るみたいな、そういう経験の国でずっと生きてる」

9月9日に新作を発売するサンボマスターの山口隆さん

『さんまのスーパーからくりTV』『中居正広の金曜日のスマたちへ』など、数多くの人気番組を手がけてきたバラエティプロデューサー角田陽一郎氏が聞き手となり、著名人の映画体験をひもとく『週刊プレイボーイ』の連載『角田陽一郎のMoving Movies〜その映画が人生を動かす〜』。

今回は9月9日に新作を発売するサンボマスターの山口隆さんが登場。ロックな"山口節"全開です!

* * *

――山口さんとお会いするのは昨年8月に神戸で行なわれたガガガSPとのツーマンライブ以来ですよね。

山口 もう1年たちましたか。

――狭い箱なのに超満員で、5密くらいでしたよね(笑)。さて、本題に入りますが、幼少期に見て印象に残っている映像作品はありますか?

山口 いっぱいありますよ。『西遊記』(1978〜79年)はよく見てましたね。再放送もよくされてました。

――サンボマスターは出囃子(でばやし)がゴダイゴの『Monkey Magic』ですしね。ちなみに、この連載に出演された監督さんや俳優さんは、名作を見たときに「作りたい」と思う方と「演じてみたい」と思う方に分かれるんですが、山口さんの場合は?

山口 作ってみたいとか、演じてみたいと思うことはありませんでした。ロックやパンクもそうなんですけど、そもそも自分は電流が体を走るみたいな、そういう経験の国でずっと生きてる人間なんですよ。

なので、映画に関しても、「なんて居心地のいいところなんだろう」という気持ちでずっと見ていました。だから、「この居心地のいい空間をいつまでもそばに置いておきたい」という感覚です。

――ほかに印象的な作品は?

山口 再放送で見たアメリカのドラマも好きで、『刑事コジャック』(1975〜79年)や『刑事コロンボ』(1968年、1972〜78年)、ジャッキー・チェンさんの作品などをよく見ていましたね。日本のドラマでは『傷だらけの天使』(1974〜75年)。あれは子供心に驚きましたね。

映画館で見たものだと『プリティ・ウーマン』(1990年)や『シザーハンズ』『バックドラフト』(共に1991年)とかも記憶に残っています。僕の地元で、正月にクリスマス映画を見たのを覚えていますね。

父親が西部劇好きだったのでそれを見ることもありましたし、土曜日に学校から帰って、テレビで再放送されていたドラマを見たり。いろんな作品を見てましたし、すげえ救われてましたよね。

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――救われたというのは?

山口 きっと、自分が望んでいた毎日ではなかったんでしょうね(笑)。映画の世界って現実とは違う世界じゃないですか。作品のジャンルとかにこだわりはなくて、自分がいいと思う作品なら、もうそれでいいというか。

――9月9日には『はじまっていく たかまっていく E.P.』を発売されます。表題曲の『はじまっていく たかまっていく』はどんな気持ちで作られたんですか?

山口 踊れるラブソングにしようと考えて、そこからリズムはシンプルなのがいいなと思って作りましたね。『忘れないで 忘れないで』という曲は、なんつーか、センチメンタルな感じですけど、それでも心はあったまってほしいし、心で踊ってほしいなと。

――曲を世に出すとき、リスナーには電流が走ってほしいと思います?

山口 いやあ、自分のときはそんな。逆にそういうことを思わないようにしてますね。自分がそれを思っちゃうと、スケベ心が作品にも出ちゃうような気がしていて。人間っつーのは、どうしても自分をよく見せたがるものだから。

★後編⇒角田陽一郎×山口隆(サンボマスター)「その時代にできる一番美しいことをやれたらいいな」

●山口隆(やまぐち・たかし)
1976年生まれ、福島県出身。ロックバンド「サンボマスター」の唄とギター担当。代表曲は『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』『できっこないを やらなくちゃ』など

■新CD『はじまっていくたかまっていくE.P.』9月9日(水)にリリース!!
【完全盤】CD+DVD 品番:VIZL−1769 価格:1980円+税、 【通常盤】CD 品番:VICL−37547 価格:1200円+税。発売元:ビクターエンタテインメント

構成/テクモトテク 撮影/山上徳幸

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