市川紗椰がふり返る「自意識過剰で恥ずかしい」アメリカ卒業シーズンの思い出

市川紗椰がふり返る「自意識過剰で恥ずかしい」アメリカ卒業シーズンの思い出

昨春、メインパーソナリティを務めていた番組を卒業する際に、アイドルのつりビットちゃんたちと撮ってもらった写真です

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。

報道情報番組『ユアタイム』(フジテレビ系)ではメインMCを務める人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。

今回は、アメリカで子供時代を過ごした彼女が、卒業シーズンのちょっと恥ずかしい思い出を告白してくれた。

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皆さんは、「始まりの季節」と聞いて何月を思い浮かべますか? たいていの日本人は4月と答えると思いますが、私にとって始まりの季節は秋。私の育ったアメリカでは、入学や入社は秋に行なわれるのが普通だからです。私も小学校から大学まで、すべて秋に入学しました。そして、秋が始まりの季節なら、ちょうど今の6月が卒業シーズンに当たります。

ちなみに、私が「14歳のときに日本に来た」と言うと、「じゃあ中学の途中でこっちに来たの?」とよく聞かれます。でも、実際はちょうど中学を卒業したタイミングでこちらに来て、そのまま日本のインターナショナルスクールに入学したんですよ。日本では小学校は6年、中・高はそれぞれ3年が普通ですよね。だけど、アメリカは「5・3・4制」が主流なので、日本で中学2年生に当たる年にみんな中学を卒業するんです。

ただ、日本の学校とは卒業・入学シーズンが異なる上に、2月生まれの私は日本でいうところの“早生まれ”。昔の話をするとき、どう言えば学年と年齢の関係が正確に伝えられるのか、いまだにわかりません(苦笑)。

さて、アメリカ式の卒業式でよく知られているのが、「Hat Toss(ハット・トス)」、つまり帽子投げです。ハリウッド映画では、黒いマントと四角い帽子をかぶった卒業生たちが、一斉に帽子を投げるシーンが出てきますよね。大学の卒業式が有名ですが、高校でもあれが行なわれます。

ただし、その日しかしない格好なので、帽子もマントも使い捨てのペラペラな素材。しかも、みんな初めてやることだから、投げた後にどうやって自分の帽子を回収すればいいかわからないんですよ(苦笑)。他人が投げたものがバンバン頭に落ちてきたりもするし。映画では、空高く放り投げたところでカッコよく終わったりしますが、あの続きもちゃんと教えてほしいですね。

ちなみに、高校の卒業式で卒業証書を受け取る際、私はなぜか裸足(はだし)で壇上に上がりました。当時、まだ中二病を引きずっていた私は「人と違うことをするのがカッコいい」みたいに思ってたんでしょうか…。思い出すたびに、恥ずかしさで「ぐぬぬ」となります(笑)。

あと、よく映画で出てくるのが「Prom(プロム)」。高校生活最後の思い出に、意中の異性を誘って出席するダンスパーティです。これ、日本では卒業式みたいなものだと思われていますが、卒業式とは別の日に行なう別イベントです。

アメリカの高校では、春にプロム、秋にホームカミングという大きなダンスパーティが行なわれます。プロムは最上級生のために卒業シーズンに行なうもので、ホームカミングパーティは全在学生を対象にしていますから、規模だけでいうと後者のほうが大きいですが、卒業を控えたシーズンに行なわれるプロムは、やっぱり特別感があります。イケてる女子は、1年生の頃から卒業生に誘われて踊っていたりもしていました。

かくいう私は…自分が卒業生だったときも含めて、一度も出席したことがありません(苦笑)。「あんなちゃらちゃらした行事に乗るなんてダサい」って思ってたんですが、今ふり返ると、自意識過剰で恥ずかしいです(笑)。

●市川紗椰(いちかわ・さや)







1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、報道情報番組『ユアタイム』(フジテレビ)でメインMCを務める。アメリカの中二病患者として、共産主義に憧れていた

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