デジタル写真集のメイキングとリンク! 黒川芽以の30×30「第13回 演じる場所」

デジタル写真集のメイキングとリンク! 黒川芽以の30×30「第13回 演じる場所」

第13回のテーマは「演じる場所」

『週刊プレイボーイ』が15歳の頃から撮り続けてきた、誰もが認める実力派女優・黒川芽以ちゃん(さん?)が今年で30歳!

その記念にデジタル写真集をつくりたい!ということで、彼女とのコラボを思い立った週プレは、カメラマン・熊谷貫氏が“黒川芽以と東京の夜”をテーマに撮り続けていく写真集用の撮り下ろしカットを交え、芸歴24年&女優歴20年という彼女が貴重なエピソードを惜しげもなく告白するエッセイ連載。

写真集のメイキングと人気女優の素の言葉が絡み合いながら進行していく史上初のウェブ連載。30歳の黒川芽以による、30の言葉と30の夜をお届けします!

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女優歴20年、地道にコツコツの黒川芽以です!

10歳の頃にドラマ『鏡は眠らない』で役者デビューして、これまでの出演本数は100本以上。数々の作品に出演させてもらってますが、映画・ドラマ・舞台って同じ“演じる場所”であってもそれぞれ全然違うものなんです。

TVドラマって何かをしながら観られることが多いので、画角が変わらないと飽きちゃったり、テンポ感を出すためにカット割が多い撮り方をするんです。監督にもよるのですが、「3歩進んで振り返って、その場でセリフ言ってください」とか画角や動きがきっちりと決まっていて。それをいろいろな角度で撮っていくから、役者は一瞬で感情を作らないといけない。

例えば、泣きのシーンでも泣く直前で1回区切られちゃって「次はここから顔の寄り、撮ります」ってなると大変なんですよ! ドラマを演じるには、技術が必要。ドラマの第一線で活躍している人たちって、本当にすごいです!

一方、映画は長回しで撮ることが多くて。そのほうが感情を作りやすいので、私は好きですね。「本番!」って声がかかったら、瞬発力で全てを込められる。その場で起きたことを取り入れることもあるし。それに、カメラマンさんにもよるけど「どう動いたらいいですか?」「どこまで入ってますか?」って聞くと怒られるのが嬉しくて(笑)。

映画の場合は「そういうのは気にしなくていい。役者が動いて、それにカメラが追いつくから」って言ってくれる人が多いんですよ。ドラマはカメラの枠の中で役者が動くけど、カメラが役者に合わせて動いてくれるんです。

一番、緊張するのはやっぱり舞台かな。初日とゲネプロ(本番同様の通し稽古)は、吐きそうなくらい緊張します…。手が震えちゃう(笑)。やり直しがきかないから、もし途中で止まったらそこで終わり! 人って1コ忘れると、全部忘れちゃうこともあるじゃないですか。もし舞台の上でセリフを全て忘れちゃったらお金を払って見に来てるお客さんに申し訳ないし、みんなに迷惑をかけると思うと…もう怖くてやばいですね(笑)。

お客さんも演者たちの緊張が伝わって疲れちゃうのか、前列のほうが寝てる人多いんですよ! 舞台のライトが当たって客席が見える時、「あのお客さん、寝てるなあ…」ってわかります(笑)。

舞台は生でお芝居を見せるので「舞台が一番リアル」って言われるんですけど、私的には全然リアルじゃなくて。例えば、雨のシーンがあると映画やドラマは雨を降らすじゃないですか。でも舞台は雨が降っていることを音や光で表現することが多いんです。

食事のシーンも撮影では本物のごはんを食べるのに、舞台は食べていることを演技で見せないといけない。目の前に何もないところで演じないといけないのが舞台だなと。リアルなようで全然リアルじゃないから、ショーなんですよ! 自分の感情だけで表現しても小さく見えちゃうこともあるから、いつも以上に“見せる芝居”をしないといけないなぁと思ってます。

それぞれに違いはありますが、作品にもよるんですよね。ドラマよりの映画、舞台よりのドラマなど、常に求められることは違います。だから、ひとつのことだけをずっとやっていると、対応力が鈍ってきちゃう。

映画の仕事が続いていて急にドラマをやると、何回も瞬発力が必要になるから「うわ〜」ってなることも(笑)。理想としては、映画もドラマも舞台も全てをコンスタントにやっていけたらいいなぁ。ふふふ。

次回は、何かと縁のある「山ロケ」について語ります!

(撮影/熊谷貫 構成/釣本知子)

●黒川芽以(くろかわ めい)







1987年5月13日生まれ。東京都出身。93年、『揖保の糸』CMでデビュー。97年に10歳でNHKドラマ『鏡は眠らない』に出演して以降、数々の作品に出演。主演映画『二十六夜待ち』は12月23日公開! ドラマ『炎校生 REBORN』が11月10日からNetflixにて配信開始。Amazonプライムで配信中のドラマ『日本をゆっくり走ってみたよ〜あの娘のために日本一周〜』シーズン1、第3話・第4話にもゲスト出演中! そのほか最新情報は公式ブログ、Twitter【@mei_kurokawasan】にて

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