市川紗椰が「これからはお土産を買ってくることは自重しよう」と思った事件とは?

市川紗椰が「これからはお土産を買ってくることは自重しよう」と思った事件とは?

年末年始はベトナムを旅行してきました! 人生で初めて“フォー”にハマりました

『週刊プレイボーイ』本誌で連載中の「ライクの森」――。

人気モデルの市川紗椰(さや)が、自身の特殊なマニアライフを綴るコラムだ。

今回は、「日本のお土産文化ってどうなの?」と思ったエピソードについて教えてくれた。

* * *

昨年末の話になりますが、いつもの仲良し女子6人で、熱海に旅行に行きました。ホテルでは、みんなで飲み物や食べ物を持ち寄って、気安い部屋飲みもしました。

そして事件は翌朝、起こったんです! 机の上には、まだ中身の入っている飲み物や食べかけのポテチ。その中に、友人のひとりが台湾旅行の際に買ってきたお土産が交ざっていました。

前夜、みんなで取り分けたはずのお土産。「コレ誰の〜?」と聞いても、誰も名乗り出ません。みんな不思議がっているなか、完全に沈黙しているコがひとり……。実は、犯人はそのコだったんです! せっかく友達が買ってきたお土産をしれっと置いていこうとしていたなんて!

みんなそのコのことを非難したんですが、同時に誰もが思いました。「確かにこのお土産、いらないよな」(笑)。それは、ちっちゃなパイナップルケーキとお茶っ葉がセットになったものでした。ティーバッグならまだしも、急須を出してお茶を入れなければいけないのが、ちょっとめんどくさかったんですよね(笑)。しかも、パイナップルケーキよりおいしいものは世の中いっぱいあるんだし。

実は以前から、「日本のお土産文化ってどうなの?」と思ってはいました。アメリカでは、旅行に行ったくらいで仕事仲間や友人にお土産を配る習慣がありません。そもそも、日本語のお土産という言葉にぴったり当てはまる言葉が英語にはないんです。近いのは、「Present」。

私も日本に来た頃は、Presentとお土産の違いがよくわからなくて、友達の誕生日に「はい、お土産」と言って誕生日プレゼントを渡したこともありました(笑)。

日本では、旅行に行ったらお土産、誰かのところを訪問するときにも手土産など、やたらお土産を持っていく文化がありますね。でも、せっかく買ってきてくれたお土産を有効に使ったことって、あまりないんじゃないでしょうか?

私も、昨年、大々的に家の片づけをした際に、もらったまま放置していたお土産が大量に出てきました。どこかの国の謎の調味料、ものすごくにおいの強いハンドクリーム、観光地にちなんだキーホルダーなどなど。一番捨て場所に困ったのが、“幸福を呼ぶ系”の置物。特に効果があるとは思えないのに、捨てたらバチが当たりそうな気がしません?(笑)

ひと昔前なら、遠い土地の食べ物や民芸品は、なかなか手に入れられない貴重なものとして喜ばれたのかもしれません。でも、今はネット通販でなんでも買える時代なので、お土産がうれしくない場合もあると思うんです。

今回の年末の事件を経て、「これからはお土産を買ってくることは自重しよう」と思った次第です。

……と言いつつも、年始にベトナム旅行に行った際に「フォーってなんておいしいんだ!」と感動し、思わずインスタントのフォーをいくつもお土産用に買ってきてしまいました(笑)。しかもスーツケースに入ったまま、誰にも配っていません。やっぱり、旅先のテンションに引っ張られてお土産を買ってはいけないなと思いました(笑)。

●市川紗椰(いちかわ・さや)







1987年2月14日生まれ。アメリカ人と日本人のハーフで、4歳から14歳までアメリカで育つ。現在、モデルとして活動するほか、毎週土曜21時からオンエア中のJ−WAVE『TRUME TIME AND TIDE』でナビゲーターを務めている。ベトナムでは飲み仲間向けにウコンも買ったが、そちらは早速、新年会で消費して役立った

関連記事(外部サイト)