菊川怜 “奥様タレント”としてさらなる活躍の可能性

菊川怜 “奥様タレント”としてさらなる活躍の可能性

元祖東大タレントの菊川怜

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は元祖東大卒タレント・菊川怜(40歳)について。
 
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 いま、テレビ番組では現役東大生や東大卒のタレントがもてはやされている。たとえば『東大王』(TBS系)のように“東大”をそのまま冠につけたクイズバラエティー番組もあれば、『さんまの東大方程式』(フジテレビ系)のように東大生と明石家さんまの化学反応を楽しむトークバラエティー番組もある(不定期放送)。

『ネプリーグ』(フジテレビ系)や『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(テレビ朝日系)のような長寿クイズ番組からも、東大卒のタレントや文化人は引っ張りだこ。特に「ミス東大」とか「準ミス東大」といった肩書きをもつ美女のニューフェイスを見つけることは、テレビ番組のみならず、芸能プロダクションにとっても“使命”のようになっている。それほど、いまは東大ブランドに注目が集まっているのである。

 その元祖ともいうべき存在が菊川怜だ。1997年、現役東大生のとき、新宿でスカウトされたのをきっかけにモデルデビュー。翌年からグラビアや赤文字系雑誌『Ray』の専属モデルとして活躍し、同年「99年度 東レキャンペーンガール」に選出されたことで世間の注目を集める。もちろん、そこには”東大生“というブランドが乗っかっていた。

 CMやドラマなどにも代表作はあるが、お茶の間に愛されるきっかけとなったのは2002年から担当していた『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)ではないか。メインの福澤朗からいじられながらも健気にサブキャスターをつとめる様子は、特にお父さん世代の人気を得た。
 
 変に女を使ってのし上がるタイプでなさそうな菊川を嫌いだという現場女性の声は聴かれなかったが、やはり、菊川を支持していたのは圧倒的に男性スタッフだったと聞く。

『~バンキシャ!』を2011年まで実に9年間も務め、翌年から初の帯番組レギュラーとなる『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の女性司会者となる菊川怜。『~バンキシャ!』においても、『とくダネ!』においても、菊川が芯を食った発言をしてネットなどで話題になったことは、正直、記憶にない。

 サブキャスターだから? いやいや、たとえばいま『直撃LIVE グッディ!』(同)の三田友梨佳アナウンサーのように、メインの安藤優子キャスターよりも、その発言が頻繁にネットニュースにあがるサブもいることを思えば、菊川怜はずいぶん控えめに映っていた。というか、ネタの真意をわかっているのかわかっていないのか見ていて心配になるような場面も少なくなかった。

 そんな自分について菊川は、10日オンエアの『踊る踊る踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の“インテリVSおバカ”において自ら振り返った。例えば、東大卒で期待されていたにも関わらず、クイズ番組で正解が出せず、「菊川さんでも答えられない事があるんですね」とスタッフや共演者から言われることには「私は理系なので」と。共演していた“東大美女”たちも専門分野以外に詳しいワケではないとフォローしあっていた。

 さらに、『とくダネ!』では、いわゆる“ネタ振り”を任されていたと言い、そんなときも、カンペに書いてある注意書きから読んでしまう失敗をしたことを明かした。つまり、ドラマの脚本のト書きを台詞として言ってしまったような、かなり、おっちょこちょいなエピソードである。

 失礼ながら、文字面で見ると、大したオチのないエピソードであるが、菊川が話すと、かわいく聞こえる。今年2月で40歳となった菊川は、昨年、「カカクコム」や「クックパッド」を成功させた実業家で投資家の穐田誉輝氏と結婚し、『とくダネ!』を降板したことも記憶に新しい。

“奥様タレント”として、新たなステージに進むことも十分考えられるが、菊川怜は20代のときのように初々しいままで、タレントとしても、スレたようなところが全くないところが、特に年上男性から人気なのだろう。

 菊川が『~バンキシャ!』を降板した際、変わらぬ数字を期待しているスタッフに対し、中高年に高感度抜群な夏目三久を薦めたのは福澤朗キャスターだと聞く。

 また菊川が『とくダネ!』を降板した後、同番組は視聴率で苦戦している。小倉智昭キャスターと「怜ちゃん」とのほのぼのしたやりとりだけでなく、画面から華がなくなってしまったからだ。繰り返しになるが「何を言うでもない」のに存在感はある菊川の抜けた穴の大きさを関係者は思い知ったと聞く。

 先日の『~さんま御殿!!』の収録時、さらに美しくなっている菊川怜に驚いた。白い上質そうな生地の半袖ブラウスに黒いミニスカート。素足に黒いパンプスという若きミラノマダムのようなファッションで現れた菊川は、ウェーブさせたショートボブの髪も似合っていたし、何より、潤っている感じがした。色々報道されたが、結婚生活が幸せなのだろう。

 そして、現役東大生を含む“東大美女”たちと並んだときの抜群の美しさ。何年経っても、ちょっと“おっちょこちょい”なところがあって、しかし、育ちのいいお嬢さまならではの品の良さも健在だったのである。

 相変わらず“おじさま”にはモテるのだろうけれど、いい意味で1周回っても変わらない菊川には、おばさんのファンも増えているように思う。

 最後になるが、「ハズキルーペ」のCMに出た勇気も買いたい。90年代の「アパガード」(サンギ)の東幹久と高岡早紀をホーフツとさせる、何かとオーバーな渡辺謙との共演でも負けてない浮世離れした菊川怜の演技を見て、また女優業も見たくなった。近年では『刑事魂』(テレビ朝日系)での菊川の体当たり演技は私は好きだった。元祖東大タレント、菊川怜。まだまだ、上っていける。

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