米倉涼子が3度目のブロードウェイへ 「好き」がすべて

米倉涼子が3度目のブロードウェイへ 「好き」がすべて

3度目のブロードウェイ主演を果たす米倉涼子

 女優20周年の節目にミュージカル『CHICAGO』でブロードウェイの舞台に立つ米倉涼子。2012年・2017年に続き、ロキシー役で主演を務める。

「ブロードウェイで『CHICAGO』を観た瞬間に恋に落ちて、こうして憧れの作品に参加できるのは私にとって夢の時間。守ってくれる人もいない異国の現場へひとりで乗り込むのはちょっとした勇気や根性も試されますが、劇中、監房の中で無謀な戦いを挑んで自力で這い上がっていくロキシーと同じ環境にいられる気がして、役に愛着を持っています」

 全編英語で、世界一流のダンサーたちとパフォーマンスを披露する。

「7月の公演に向けて今月から台詞やダンスの稽古を始めています。全体リハーサルもないまま幕が上がるので、公演初日はぶっつけ本番。何が起きるかわからないハラハラを共演者やスタッフに感じさせて申し訳ないです。私自身も初日はすごくドキドキするので心を落ち着かせるのは大変ですが、始まれば役に集中して楽しむ。ただそれだけです」

 日本人女優史上初となる3度目のブロードウェイ出演の快挙にも浮き足立たず、純粋に作品を愛している。

「初めて『CHICAGO』に触れて魂が射貫かれた、『好き!』という気持ちがすべて。あの場所にまた立てることが私の人生の中で貴重なことなので、本気でぶつかっていきたいです」

 将来の目標は掲げない主義という彼女が唯一語ったのは、「『CHICAGO』はずっとやっていたい」という強い想い。一途な情熱を胸に宿し、米倉涼子は夢の舞台に挑み続ける。

【PROFILE】よねくら・りょうこ/1975年8月1日生まれ、神奈川県出身。1992年に芸能界入り。トップモデルとして活躍した後、1999年に女優デビュー。2012年にブロードウェイミュージカル『CHICAGO』でアジア系女性として初めて主演のロキシー・ハートを演じ、今夏に3度目となる同役を務める。7月のNY・アンバサダー劇場での公演を皮切りに、大阪・オリックス劇場(8月1〜4日)、東京・東急シアターオーブ(8月7〜18日)で日本公演が行なわれる。

●撮影/舞山秀一 ●取材・文/渡部美也

※週刊ポスト2019年5月3・10日号

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