愛人報道の文春砲も不発 紀香と愛之助は意外とお似合い?

愛人報道の文春砲も不発 紀香と愛之助は意外とお似合い?

紀香は根っからの”いい人”?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、藤原紀香論を展開。

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『週刊文春』がまたゲス不倫を追いかけているらしい…というウワサは8月中旬頃から芸能マスコミを駆け巡っていた。

 しかも「歌舞伎役者」とまで断定されており、挙がった名前は「市川海老蔵」と「片岡愛之助」。

 だが、海老蔵の名前はすぐに消えた。ご存じのとおり、妻の小林麻央が闘病中であるため、各局の芸能デスクや芸能担当者からは「頼むから、こんなときに出てくれるな」「過去のことや、噂レベルの話であっても書いてくれるな」という声まで出ていたほどだ。

 一方、愛之助については「出たら面白い」「文春のことだから、出すとしたら披露宴直前?」と言われていた。この会話の裏には「紀香、どうすんの?」という藤原紀香の“反応”がセットになっており、含めて、面白がられていたように思う。

 愛之助と紀香が金屏風の前で結婚会見を行った直後も、愛之助の“隠し子の母”といわれる女性の近況や、愛之助サイドから「DNA鑑定」の要望があったことが『週刊文春』に報じられている。

 このときも、芸能関係者らの会話における“陰の主役”は藤原紀香であり、出産を望んでいる彼女が、隠し子の存在をスルーするハズがない。白黒はっきりつけたいのは愛之助ではなく紀香であり、「DNA鑑定を望んだのは彼女ではないか」という見方をする者までいたのである。

 果たして、「ゲス不倫」の「歌舞伎役者」は中村橋之助だった。自身が大名跡、中村芝翫を襲名するうえ、3人の息子たちも同時襲名をする「いちばん大事なとき」に京都の人気芸妓との不倫密会を報じられたのである。

 橋之助が釈明会見を行った日は、もともと同時襲名披露公演のチケットの売れ行きがイマイチだったと言われていた橋之助サイドがスポーツ紙の記者らを招いて懇親会を行うというスケジュールだった。

 そんなことから、スポーツ紙記者の中には「これって、パブ(=パブリシティ)?」と疑っている人までいたものだ。

 ゲス不倫ならぬパブ不倫とタイトルをつけた週刊誌もあったほどで、実際、橋之助ファミリーはマスコミに大きく取り上げられ、特に妻であり、3人の男児の母である三田寛子の株は急上昇。

 さらに、「昔から当たり前のようにある、歌舞伎役者と芸妓の付き合いを騒ぎ立てるほうがおかしい」というワイドショーの重鎮コメンテーター氏らの声にも助けられ、「中村橋之助ゲス不倫」の“文春砲”は不発に終わったのである。

 再び、「やっぱり、まだまだ、あるみたい」「本命は橋之助ではなかったらしい」などと芸能関係者らが騒ぎ出した。

 ちょうどその頃、文春の記者がテレビ番組で、「次なる標的」について「日曜日の人気番組に出ている人」というヒントを出した。

 日曜日の…と言われて誰もが思い浮かべるのは、『サンデー・ジャポン』(TBS系)や『アッコにおまかせ!』(同)、『新婚さん、いらっしゃい!』(テレビ朝日系)、そして『笑点』(日本テレビ系)、『世界の果てまでイッテQ!』(同)などだろう。

 爆笑問題? カンニング竹山や勝俣州和? また桂文枝? また三遊亭円楽? ウッチャン? …などなど、何とか先回りをしようとリポーターや記者らは、件の番組出演者の周辺を探っていた。

「でも、やっぱり愛之助みたいだよ」という情報から、「そうか、大河ドラマか」と…。

 そう、愛之助は「日曜日の人気番組」『真田丸』(NHK)に出演していたのだ。

 果たして記事が出るのは披露宴の前か…と言われていたものだが、文春砲が放たれたのは披露宴後。記事は、愛之助がかつて「熊切あさ美と二股」で交際していたといわれる「上戸彩似」の「30代後半のシングルマザー」の女性を「紀香に内緒で」披露宴に呼んでいたという内容だった。

 モザイクはかかっていたものの、大見出しと共に掲載された、新郎新婦と“元愛人”とのスリーショット写真は衝撃的だった。

 が、どういうワケかスポーツ紙は全紙スルー。記事そのものを取り上げたキー局のワイドショーもなく、スポーツ紙やワイドショーのカメラは、文春発売当日に愛之助と紀香が出てきた別々のイベントへと向かった。

 愛之助の熱愛をこれまで漏れなく追いかけてきた芸能リポーターによると、件のスリーショットは、披露宴のお開きのときに撮られたものだとか。“元愛人”は、愛之助はもちろん、紀香とも面識がある“女友達グループ”のメンバーと共に参列しており、「過去のこととはいえ、これまでのゲス不倫報道とは、違うのではないか…」という見方だった。

 つまり、「呼ぶほうも呼ぶほうだけど、来るほうも来るほう」という読者や視聴者の“感想”はややズレているのかもしれない…ということだ。

 これまでもモテモテの愛之助には、切れ目なく女性の存在があり、その都度、ワイドショーの直撃に対し足を止めたり、クルマの窓を開けたりして応じる彼のことを悪く言っていた芸能関係者はいない。

 が、恋人として藤原紀香の名前が出てきてからは少し様子が違ってきた。リポーターからの質問は「紀香さんと、お話はされましたか?」「紀香さんは何ておっしゃってますか?」「紀香さんは怒ってませんか?」と主語はすべて「紀香」に。

 愛之助の女性問題以外でも、週刊誌では「梨園の妻として紀香はやっていけるのか」「梨園の妻デビューの紀香にこれだけの壁」といった記事に数字があり、それらを取り上げたワイドショーの毎分グラフには大きな山ができたものである。

 いつからだろう。藤原紀香の言動は女性週刊誌やネットで取りざたされ、バッシングの対象となるようになった。

“その後”の反応を見越していろいろやらかす、かつての松田聖子や浜崎あゆみと藤原紀香が異なるのは、紀香の場合、心から良かれと思って発信していることがバッシングされてしまうという点だろう。

 私は彼女がモデルからタレント→女優へと転身をはかろうとしていたとき、度々仕事をさせてもらったが、彼女に対しては、番組の特性を理解し、サービスコメントをたくさんしてくれる「いい人」という印象しかないのである。

 もっとも覚えているのは、「お給料が少なくなっちゃってエアコンも買えないんです」という発言。モデルとしてのギャラのほうが格段に多くて、ステップアップのために転身したのに、お給料が減った…という話だった。まだ彼女が20代半ばの頃のことで、同年代の女性視聴者は彼女に親近感をもったと思う。

 その番組中、某海外ブランドのCDケース(時代ですね…)を紹介した際、紀香は「欲しいです、買いたいです」と前のめりになった。番組終了後、「欲しいんだったら、(安く買えるかどうか)メーカーの担当者に聞きますよ」と申し出たスタッフに対し、「ああいうふうに言ったほうが番組が盛り上がると思って」と笑顔でテレビ局を後にした紀香に「あの子はテレビをよくわかっている」とスタッフ一同、絶賛したという記憶もある。

 一方、自分が本当に良いと思ったモノは、惜しげもなく紹介するのが藤原紀香。それらはベストセラー『紀香バディ!』(講談社刊)にくわしく掲載されているが、化粧品会社のキャラクターを長年務めている彼女にとって、それはスレスレの行為だったと思われる。

 だが、彼女はあらゆる美容健康法を雑誌やテレビ、そして自著で紹介。MCを務めていた音楽番組『FUN』(日本テレビ系)では、スポンサーの化粧品会社のアイテムを使って彼女がどんなメイクをしているかや、どんなファッションで登場するかの「紀香チェック」なるインフォマーシャル(番組内広告)があり、当時、同年代の女性たちはメモをとりながら画面に食いついていたものである。

 そう、藤原紀香は決して嫌われてはいなかったのである。そして彼女はその当時と、いい意味で何も変わっておらず、自分がいいと思ったモノを惜しみなく公開し、周囲の人を幸せにしようと一生懸命だ。

 愛之助との交際を『女性セブン』がスクープした際、紀香側の言い分は、睡眠不足で疲労が蓄積していた愛之助を紀香宅にある酸素カプセルで癒してあげた…というもので、それは交際を否定する“言い訳”だとされたのだが、もしかして彼女は本当に好意からそうしていたのかもしれない…と私は思っている。

 紀香“前”と紀香“後”の愛之助のルックスの違いをもっとも象徴していたのは、愛之助が出演していた映画『レインツリーの国』(15年11月21日公開)だろう。医師役で出演していた愛之助は、素人目にも疲れており、顔がむくんでいて、お肌の調子も決して良いようには見えなかった。撮影はその1年前と言われていたが、映画公開時、PRでテレビ番組に出演していたときの愛之助は、紀香効果でシェイプアップし、肌も髪もツヤツヤになっていた。

 もっとも、紀香には“やりすぎ”てしまうときもあるようで、彼女が良かれと思ってリハーサル室や前室で焚いている“お香”を「煙い」「臭い」と感じた共演者は少なくなかったという。以前、ミュージカルで共演したことがある西城秀樹は、困っていた一人らしいし、紀香自身、お香を焚きすぎて「NHKで火災報知器を鳴らしてしまったこともある」と『土曜スタジオパーク』で話していた。愛之助との共演が話題になった『ある日、アヒルバス』(BSプレミアム)でのことだ。

 そういえば、まだ愛之助が熊切あさ美と交際していたとき、定宿としていた都内のホテルの部屋には、曰く「いただき物」というアロマキャンドルや、お香の類が山ほど置いてあった。

 それが、当時から友人だったという藤原紀香からの贈り物かどうかは不明だが、少なくとも愛之助は、それらを「煙い」「臭い」というタイプの男性ではなかったということだ。

 酸素カプセルや、引き出物にも採用され、「二人で一緒に入っている」お風呂で使われている水素水生成器、さらには美容食、健康食含め、そういう生活を愛之助は、けっこう喜んで受け入れていると思われる。

 何事にも真っすぐで、一生懸命な“いい人”で、少女のように“やきもち焼き”の紀香が、愛之助の度重なる女性スキャンダルに対し、ド〜ンと構えられるようになるのには、もしかしたら時間がかかるかもしれない。

 そして、紀香が窮地に追い込まれそうになることに週刊誌やワイドショーにおける“数字”があることもこの先しばらく変わらないだろう。が、それはある意味、スターの証。そして、片岡愛之助と藤原紀香は、世間が心配しているよりもピッタリな夫婦であると思うのは私だけだろうか…。

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