経済の専門家が「アナ雪現象」を分析 なぜ日本で流行ったか

経済の専門家が「アナ雪現象」を分析 なぜ日本で流行ったか

『アナ雪』は1作目に続いて2作目もヒットした(Ph:Getty Images)

 ベストセラー家計簿『家計ノート2020』(小学館)などの著者であり経済解説者として有名な細野真宏さんは、国内最大級の映画紹介サイト『映画.com』にてエグゼクティブ・アドバイザーを務めるなど、映画の専門家でもあるのです。そこで、現在大ヒット公開中の映画『アナと雪の女王2』の“アナ雪現象”を分析してもらいました!

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 日本の歴代興行収入1位はスタジオジブリの最高傑作『千と千尋の神隠し』で308億円、2位は『タイタニック』の262億円。そして3位は5年前の2014年に公開された『アナと雪の女王』で、255億円を記録し、DVDの発売日がもう少し遅ければ歴代2位になっていたかもしれないほどのメガヒットを記録しました。そんな『アナ雪』の続編『アナと雪の女王2』が公開され、配給元の日本のディズニーは「日本での最終的な興行収入は歴代No.1も視野に入った」と圧倒的な自信を見せています。

 確かに『アナ雪2』は、たとえるなら『アナ雪』の「後編」のような作品で、前作の『アナ雪』はいわば「前編」のような作品でした。例えば、アナとエルサは姉妹なのに、どうしてエルサだけが魔法が使えるのでしょうか? そんな根本的な謎が『アナ雪2』で明かされて、この2作品がセットでようやく『アナ雪』の世界観が完成します! そのため前作の『アナ雪』を見た人たちは、かなりの確率で『アナ雪2』を見ることが想定できるのです。

 前作の『アナ雪』は世界的に記録的な大ヒットをしましたが、実は、米国と日本の2か国だけで、世界興行収入の半分以上を稼いだのです!

 では、なぜ日本でそこまで『アナ雪』が流行っていたのかというと、やはり日本語吹替版の松たか子と神田沙也加の圧倒的な歌唱力のおかげで“アナ雪旋風”が吹き荒れ、その後にテーマ曲の『Let It Go〜ありのままで〜』が大人から子供にまで浸透し、“レリゴー旋風”に変わり、ミュージカル映画として社会現象化したのが大きな要因でした。そこで『アナ雪2』が歴史的な記録を残すには、やはり今回のテーマ曲の「未知の旅へ」とミチのタビを歌った『イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに』も同様に浸透し“ミチタビ旋風”が吹き荒れてくれるのか、にかかっているといえます。

『アナ雪』のメインのファンは圧倒的に女性が多く、親子での鑑賞も突出しています。これから忘年会のカラオケのシーズンですが、女性陣が、どれだけ「未知の旅へ」と歌いたくなるのか、それでどこまで『アナ雪2』が歴代記録に迫れるのかが大きく左右されそうなのです!

 今回は、オラフがいい感じの「癒しキャラ」として「ムードメーカー」になってくれているので、子供ウケもいいようです。アナの恋人のクリストフも今回は思いっ切り歌いますが、ちょっと雰囲気が違うミュージックビデオのようになっていて、そこで笑いが起きたりもしています。

 今年は、日本の映画の興行収入が年間で歴代最高になることが確実視されているので、『アナ雪2』も景気よく「興行収入200億円を突破し、まずは歴代ベスト5に入る」ことができるか注目ですね。

※女性セブン2019年12月19日号

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