日曜劇場『小さな巨人』 面白さを支える11のこだわり

TBS『小さな巨人』安田顕演じる渡部にはモデルが存在? 香川照之の"顔芸"は本人発

記事まとめ

  • 『小さな巨人』のPDが、安田顕演じる渡部の設定や、香川照之の顔芸など秘話を語った
  • 香坂(長谷川博己)と妻役の市川実日子は『シン・ゴジラ』を見てキャスティングしたそう
  • 他にも、春風亭昇太や岡田将生、堀尾正明アナ、和田アキ子、三田佳子などの秘話も

日曜劇場『小さな巨人』 面白さを支える11のこだわり

日曜劇場『小さな巨人』 面白さを支える11のこだわり

『小さな巨人』プロデューサーの伊與田英徳さん

 警察組織内の対立、男同士の嫉妬などが描かれ、数ある刑事ドラマの中でも、異彩を放つ日曜劇場『小さな巨人』(TBS系、毎週日曜21時~)。ドラマでは、「私の勘だ!」というセリフがたびたび登場するが、制作側はそれとは真逆で、計算し尽くされた演出と徹底取材により、面白さを追求していた。

「さまざまなドラマを手掛ける中で、警察関係者と出会い、“いつか警察内部の人間関係を詳しく描きたい”と思ったのが企画の出発点でした」

 そう語るのはプロデューサーの伊與田(いよだ)英徳さんだ。7話までの平均視聴率は13%を超え、注目度は日増しに上昇中。その背景には徹底した取材がある。

「フィクションではあるけれど、警察関係者が見ても、“あるある”と共感してもらえるようなものにしたかった。現役の警察官や、彼らと接触する現場の報道記者たちにもヒアリングして演出に役立てています」

 5月21日から放送が始まった「豊洲署編」では、「国が持てあましたゴミの埋め立て地を10億で取得」した早明学園が舞台。今、社会問題化している森友学園問題を彷彿とさせるが…。

「世の中で話題になっている問題として、きっかけのひとつになったのは否定できませんが、あくまで手掛けたいのは人間ドラマ。そこに絡んでくる人たちの対立や心の動きを、丁寧に描きたいと思っています」(伊與田英徳さん・以下「」内同)。

 では、ドラマの面白さを支える11のこだわりを紹介しよう。

【1】ヤスケン演じる刑事にはモデルがいた!?

 安田顕(43)演じる渡部は、身なりに気を使わず、風呂にも何日も入らずに事件解決に奔走する所轄の刑事だった。「これは所轄刑事への取材がベースになっています。私たちも仕事がたてこむと、お風呂に入らないことがありますから」

【2】『シン・ゴジラ』コンビ再び

 警視庁捜査一課から所轄に左遷させられた刑事・香坂(長谷川博己・40)を陰で支える妻を演じるのは市川実日子(38)。長谷川と市川は、映画『シン・ゴジラ』で共に戦ったコンビだ。「『シン・ゴジラ』を見て、あの2人が夫婦だったら面白いと思い、キャスティングしました」。

【3】所轄の警察署は細部までリアルを追求

 所轄の警察署へは、実際にスタッフが行って取材。署内の部屋の雰囲気や署長室の小物などはできるだけリアルを追求した。「証拠を捜すため、香坂たちが警務係に署長室の鍵を借りる5話のシーンでは、鍵の管理方法はある所轄への取材をもとにしています」。

【4】香川照之の“顔芸”は本人発?

 高卒ノンキャリアで、たたき上げの警視庁捜査一課長・小野田を演じる香川照之(51)。目を大きく見開いたり、歌舞伎の見得を切るようににらみつけるなど、その“顔芸”が話題。「演出と相談しながらあのような形になったと聞いています」。

【5】事件解決はテーマではなかった!?

 ほかの刑事ドラマ同様、事件を解決するため刑事らが奔走するが、その軸となるのは人間模様。「事件を解くまでの警視庁本庁と所轄のせめぎ合いや裏切り、同僚に対する嫉妬など、警察官といえども一人の人間であることを主軸に描いています」。

【6】捜査一課は髪形もネクタイもビシッ!

 警視庁捜査一課は、警視庁が誇る精鋭部隊。それゆえ、身なりもきちんとした人が多いとか。「ぼくが取材でお会いした一課の刑事はみんなそうでした。ドラマでも、髪を短めに整え、スーツ姿でネクタイも首元まであげて、しっかり結ぶようにしています」。

【7】運転担当&車には驚きの秘密が

 若手刑事の山田(岡田将生・27)は捜査一課長の運転担当を務めていた。「取材したら、元捜査一課長たちは皆、元運転担当を経験したかたたちでした。一課長の運転担当は重要な話を聞く立場のため、信頼の厚い人がなるそうです」。また、警視庁の捜査一課長が乗る車はクラウンと決まっており、ドラマでも同じ車種を使用。

【8】次々と登場する意外な役者たち

 悪徳理事長役で、民放連ドラに26年ぶりにレギュラー出演している和田アキ子(67)。「圧倒的な存在感を考えたら、和田さん以外なかった」。フリーアナウンサーの堀尾正明(62)は弁護士役で出演。「学生時代、劇団で役者をしていたことを俳優の溝端淳平さん(27)に聞いてオファーしたんです。声の通りもお見事でした」。

【9】困ったら「香坂さんに聞け!」

 徹底的な役作りをしている長谷川。「演出が“このシーンをどう撮ろうか”と迷ったときは、“よし、香坂さんに聞いてみよう!”と相談しながら一緒にやっています。香坂だったらどう動くのか、演じる長谷川さんがいちばんわかっているので」。

【10】香川と昇太のマル秘楽屋トーク

 ドラマでは対立を見せる香川と所轄の署長役の春風亭昇太(57)の2人だが、楽屋では仲よく共通の趣味の話題で盛り上がっているそう。「2人ともボクシングが好きなようで、撮影の合間にも盛り上がっていましたよ」。

【11】真の敵は実は香坂の母だった?

「敵は味方のフリをする」という決めせりふの通り、誰が味方で誰が敵かということが視聴者の注目を集めている。「まだ決まっていませんが、アッと驚くような展開になると思います。香坂の母を演じる三田佳子さん(75)は“私が敵だったらいいわね”と言っていますが…」。

※女性セブン2017年6月15日号

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