注目の逸材、セント・フォースの“アグラ女子”伊東紗治子

注目の逸材、セント・フォースの“アグラ女子”伊東紗治子

“アグラ女子”の伊東紗治子(公式ブログより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、セント・フォースの異色の新人、“アグラ女子”伊東紗治子に注目。

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 8月9日(水)オンエアの『1周回って知らない話』(日本テレビ系)の収録が行われ、参加してきた。

 開始前、私の楽屋に「芸能界の“今どきの視聴者代表”」の一人、伊東紗治子(さやこ)さんが挨拶に来てくれた。

 長身で、両脇から身体の中央にギュッと骨格や肉を寄せたかのような抜群のスタイル。視聴者の目線が迷わず胸元に集まるようなトップスにミニスカ。ローションで整肌した脚はキラキラ輝いていて、数年前の菜々緒か中村アンのように見えるし、いま男性にも女性にも大人気の“モグラ女子”泉里香のような雰囲気も漂っているのだけれど、なんと、セント・フォース所属だというではないか。つまり、伊東は、アナウンサーとグラビアの二足のわらじで活動を始めた“アグラ女子”なのである。

 言わずと知れたフリー女子アナやキャスターに特化した事務所がセント・フォース。伊東紗治子は、名前の響きこそ、あの伊藤綾子に似ているが、可愛らしいタイプが大半の同社にあっては正反対と言ってもいい。

 第一に、この衣装が、セント・フォースらしくない。『踊る!さんま御殿!!』(同)に同事務所の皆藤愛子や新井恵理那、岡副麻希、そして小林麻耶らが出演する際は、「浴衣」や「憧れの職業」「クリスマス」などの企画以外は100%、ワンピースだ。が、伊東のそれは、まさに“モグラ”なのである。

『1周回って〜』のMCは同社所属の川田裕美アナということで、いわゆるバーターであることは理解できたが、その“異端”ぶりに大きな興味をもった。

 収録の休憩中、その川田とは特に深い繋がりがあることや、伊東の人となりを知る機会に恵まれた。

 本番でも「伊東さんは、やっぱりアナウンサーさんだから、楽屋への挨拶の仕方が違いましたねぇ」と言っていた東野は、他のタレントはドアを開け、部屋の外で挨拶をするのに、伊東は、「楽屋の中まで入って来て、丁寧に挨拶をしてくれた」と指摘。

 確かにそれは、まるでデパガかエレガのように美しい姿勢であり、海外ブランドショップの店員かCAかのように完璧なお辞儀。口調はイベントの司会者のようで、アナウンスのトレーニングをしっかり積んできたことがわかった。

 今度は同じ大阪府出身で、地元の大学を卒業した“先輩”でもある川田裕美が伊東のプロフィールの説明を始めた。実は、昨年の7月5日、川田が立会人となって行われたのが『セント・フォース関西』の御披露目。同社の第1号として所属した新人4人の内の一人が伊東だったのだという。

 セント・フォースの設立は1994年。拠点は東京のみだったが、地方に初進出したというワケだ。

 関西のプロダクションと言えば、吉本興業と松竹芸能が双璧であり、両社を所属先に選んだ女子アナもいる。有名どころでは、元・日本テレビアナウンサーの上田まりえが松竹芸能。吉本には、ナレーションやリポート、CMなどで活躍する藤川奈々がいる。セント・フォースの成功が、お笑いの事務所やタレント事務所に“女子アナ部門”を設けさせたのだ。

 が、卵たちの“選定力”にずば抜け、女子アナ最大の活躍場所である各局の情報番組に太いパイプをもっているのはセント・フォース。アナウンサー志望の女子大生が全国に居ることも把握していて、学生であることなどが理由で東京での仕事ができない者が多いという現実もわかっていた。

 果たして、準キー局が拠点とする関西でも“金の卵”を発掘しようということになり設立されたのが「セント・フォース関西」なのである。

 件の御披露目会で一際、目立っていたのが「ミス近大」の経歴をもつ伊東紗治子だったというワケだ。その後、各大学のミスが集まる「Miss of Miss Campus Queen Contest」でも準優勝に輝いている、多くの者が認めた文句ナシの美人フリーアナウンサーだ。

 休憩中の会話に話を戻すと、「でも、いまはグラビア専門にやってはるんですよね?」と東野が興味津々な顔をして伊東に質問した。すると「水着を着て、頑張っています」と、やや照れくさそうな顔で説明する伊東。“1周回った視聴者代表”として、その日の収録ゲストだった井森美幸と北陽の虻川美穂子も前のめりになって「どんな水着を?」と問うた。

 その答えには本当に驚いた。「全部、ビキニです。こうして(と、胸からお腹にかけ、両手で触りながら)、ここが繋がっているものを着ていると怒られるんです」と、ワンピースだったり、上下がレースや紐などで繋がっているタイプの水着は撮影現場でNGとされるという“グラビア専門アナ”ならではの事情を話してくれた。

 伊東のルックスが、セント・フォースらしくないのは、そのメリハリボディや脚線美だけではない。同社の女子アナは、ほぼ100%の確率で前髪を下しているのだが、伊東の前髪は長いままで、額を隠していない。これなら髪をかきあげてセクシーなポーズをとることもできる。

 昨夏、『週刊プレイボーイ』でグラビアデビューし、今夏は『週刊ヤングジャンプ』で肢体を披露する伊東紗治子。

 唯一、疑問が残るのは、「なんでセント・フォースに入ったの?」ということではないだろうか。私が、「学生のときに、テレビ局の女子アナの試験は受けなかったの?」と質問すると、伊東は照れくさそうに笑みを浮かべ、「もちろん、受けたんですけど」と言い、あとは察してください…という顔をした。

 ちょうど休憩時間が終わってしまい、何局、受けたのか。最終まで進んだのか。ローカル局には受かったのだけれど、それを蹴ってセント・フォースに入ったのか…などは聞けなかった。

 どこから見ても華があり、しかも明るくて、程よい清潔感もあるし、女性視聴者からも好かれる美人なので、なぜキー局や準キー局が手を挙げなかったのか、本当にもったいない。

 果たして、昨今、川田裕美や岡副麻希、柴田阿弥のように、キャラ立ちの女子アナばかりにお声がかかっているように見えるセント・フォースに、新たに“グラビア担当”という珍しいタイプの女子アナが誕生したというワケ。

 今秋や来春の改編期、テレビでの大きな仕事が決まりそうな予感がするし、それに伴い、いずれ、グラビアの仕事はやらなくなるだろう(脊山麻理子アナのような人も居るけれど…)から、出版社は、いまの内にグラビアのオファーをしておくべきだろう。

 モグラ女子ならぬ、“アグラ女子”伊東紗治子、注目の逸材だ。

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