元SMAP3人の新聞広告 ファンが届け続けた意見広告への感謝

元SMAP稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の名義で東京新聞などに30段広告が掲載

記事まとめ

  • 東京新聞と朝日新聞に元SMAP稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の名義で30段広告が掲載
  • SMAPファンは節目節目で東京新聞にメッセージを出すことが定番になっていた
  • ネット全盛期に新聞広告という手法でメッセージを送りファンの思いが届いたよう

元SMAP3人の新聞広告 ファンが届け続けた意見広告への感謝

元SMAP3人の新聞広告 ファンが届け続けた意見広告への感謝

SMAPファンが思いを寄せ続けた東京新聞の個人広告欄

 9月22日の東京新聞・朝日新聞に、元SMAPメンバーの稲垣吾郎草なぎ剛香取慎吾の名義で30段広告(2ページにわたる広告)が掲載され、ファンサイト「新しい地図」の告知がされた。これについて「心からホッとした」とこの1年間を振り返るのはネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。同氏がこの1年間の「SMAPと新聞広告」を振り返る。

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 東京新聞の電子版では、この広告が紹介され、以下の文章が掲載されました。

〈元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんがファンに向けての広告を掲載。これまで多くのファンが本紙紙面で応援の言葉を送り続けてくれたことに感謝の思いを込めて〉

 2016年9月9日、SMAPのデビュー25周年の日、東京新聞の個人広告コーナー「TOK TOK」には、84件もの祝福メッセージが書き込まれました。以後、メンバーの誕生日や「SMAPの存続と活動継続を願う直筆署名運動」の終了に合わせた11月1日、ベストアルバム発売時など、節目節目で東京新聞にメッセージを出すことが定番となりました(11月1日の時は208件)。

 もちろん、他の地方紙などでもこうした動きはありましたが東京新聞がもっとも活発だったといえましょう。SMAP解散を回避してもらうべく、ファンの思いを伝えよう、という動きは昨年、SMAPの年内解散が発表されてからファンの間では発生していました。その中で新聞広告を出そうという提案はあったものの、さすがに全面広告を出そうものならば、数百万円はかかってしまう。そんな悩みもファンは抱いていました。そして『世界に一つだけの花』をトリプルミリオンにする運動も発生。これは「花摘み」と呼び、これも解散してほしくないというファンの思いを具現化する動きでした。

 私はネットの動きを日々見続けるのが仕事なため、SMAPファンのこうした動きはずっと見ていたのですが、さすがに新聞広告は負担が大きすぎるな、と思いました。しかし、ファンの一途な気持ちを考えると別の手段も提示できないか、と考えました。

 私は東京新聞の読者であり、寄稿者であるため、同社の情報はそれなりに詳しいです。そんな中、「TOK TOK」は500円で3行のメッセージを3回出せることは知っていたので、ツイッターにこう書きました。

〈SMAP結成25周年で感謝の意見広告出そう、的ツイート見たが、さすがに新聞広告は高いよな。でも東京新聞、激安じゃねぇか!SMAPファンはここ使えば?→「おめでとう」「記念日」あなたの想いが少額で新聞紙面に載ります。3行×3回500円〉

 このツイートは9月1日だったのですが、SMAPファンの熱意は凄かった。その数日後から次々と600以上のRTがされ、「TOK TOKに皆で広告を出そうよ!」といった動きが発生します。実際に担当者に問い合わせた結果、親切だったことや感じがよかったことなども共有され、ファン達は若干恐る恐るながらも、「FAXで申し込み完了!」といった報告をし、9月9日の当日を迎えました。

 すると東京新聞にはズラリと広告が並んでいます。この圧巻の画像はツイッター上で多数シェアされ、以後TOK TOKは節目節目でSMAPへのメッセージが大量に寄せられるほか、特に関係のない日であってもSMAPを連想させるメッセージが投稿されていったのでした。ある時はメンバーがラジオでこの動きに言及したりもし、その都度ファンは「届いている!」と大喜び。12月31日、本当に解散する日まで祈りを届け続けていたのです。

 そして、解散してからも投稿は続き、今年8月31日をもってTOK TOKというコーナー自体が終わるまで多数のSMAPに関する投稿は続いたのです。リニューアルした今でも金額は変わりましたが掲載は続いています。

 ネット全盛時代に新聞広告というアナログな手法でメッセージを送ったファン達。そして、それに同様の手法(ドーンと30段広告でしたが)で答えた稲垣、草なぎ、香取の3人。ファンの思いは彼らに伝わったのでしょう。

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