レースクイーン廃止論争 当人たちはどう受け止めているのか

レースクイーン廃止論争 当人たちはどう受け止めているのか

昨年の「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた西村いちか

「サーキットの華」であるレースクイーン(RQ)が、いま“存亡の危機”に立たされている。モータースポーツの最高峰・F1が、「グリッドガール(プラカードを持つ女性)」が女性差別だと指摘され、廃止が決定したのだ。

 最大の理由は「現代社会の規範と調和しない」というものだった。その背景には、「女性を単なる飾り物として扱っている」と主張するフェミニスト団体の訴えも影響した。

 当の本人たちは今回の騒動をどう受け止めているのか。昨年の「レースクイーン・オブ・ザ・イヤー」に輝いた西村いちかが困惑を吐露する。

「今回の騒動で日本のRQが廃止になることはないと信じています。ファンの方々の温かい言葉に励まされることもありますし、私たちはサーキットでファンの方々と一緒にチームや選手を応援するこの仕事に、誇りを感じています」

 そうした声は彼女に限らない。他のRQたちからも、「努力して手に入れた憧れの職業だから」といった率直な感想が聞かれた。

「ニュースの女性差別っていうのは、ちょっと違和感を覚えました。RQは現場で生の迫力を感じながら、お客さんたちの楽しむ姿を直接見られる素敵な仕事です。今年は日本レースクイーン大賞のグランプリを目指します!」(小越しほみ)

「ニュースは悲しかったですが、逆にRQのことを好きになってもらうチャンスにできればと思っています。ドライバーと一緒にレースを盛り上げる役割を果たすため、今後は私というRQをきっかけにモータースポーツを好きになってもらえるよう頑張ります!」(阿久津真央)

「今回のニュースを見て心配して連絡してくれる人がたくさんいて、改めてRQの仕事に誇りが持てました。私は運転免許も持っていませんが(笑い)、この仕事が大好きなのでレースの看板娘として輝けるようこれからも頑張ります!」(安田七奈)

 周囲の意見は様々だが、「サーキットの華」を摘み取ってしまう前に、活動しているRQたちの声にも耳を傾けたい。

※週刊ポスト2018年3月9日号

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