綾瀬はるかと熱愛説ノ・ミヌ 中高生にロック広めたスター性

綾瀬はるかと熱愛説ノ・ミヌ 中高生にロック広めたスター性

綾瀬と熱愛説 韓俳優の才能

綾瀬はるかと熱愛説ノ・ミヌ 中高生にロック広めたスター性

ノ・ミヌはかつてビジュアル系バンドで活躍(写真/ゲッティイメージズ)

 これまで決定的なスキャンダルもなく、クリーンなイメージで抜群の好感度を長年維持してきた女優の綾瀬はるか(35)に、約2年にわたり極秘交際している恋人がいることが7月1日スクープされた。その相手とされるのは、韓国の俳優ノ・ミヌ(34)だ。韓国でこの熱愛報道はどう受け止められたのか? そして、ノ・ミヌはこれまでどのような芸能活動をしてきたのか? ソウル在住ジャーナリストの趙章恩さんが解説する。

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 綾瀬はるかとノ・ミヌの極秘交際が報じられると、韓国ではテレビやSNSなどで瞬く間に話題になった。

 韓国メディアは一斉に「日本の国民的女優」との熱愛を報じ、韓国の大手コミュニティサイト「theqoo」では、報道から1時間も経たないうちに記事のリンクが相次ぎ投稿された。「想像もしなかった組み合わせだけどお似合い」、「この2人が友達ということだけで驚き」、「ツーショット写真が公開されない限り信じない」、「どうやって出会ったのか不思議な縁」など、さまざまなコメントが寄せられた。

 ノ・ミヌの母親が代表を務める個人事務所「MJ DREAMSYS」は、韓国メディアの取材に対し即座に「友人であり交際はしていない」と報道を否定したが、同事務所のホームページにはアクセスが殺到。一時サイトが表示されないという事態にまでなった。

 綾瀬はるかは、韓国でも広く知られた女優だ。2018年公開の映画『今夜、ロマンス劇場で』は韓国でも公開され、『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)や『義母と娘のブルース』(TBS系)などの日本ドラマも、韓国のケーブルテレビや動画サイトで配信され評判になった。名前までは知らなくても顔を知っている人は多いはずだ。

 対するノ・ミヌは、日本では積極的にファンミーティングやライブを開催している印象だが、韓国では数年に一度ドラマにキャスティングされるくらいの印象。個人的な意見だが、誰もが知る「スター」というよりはドラマで観たことあるなという感じで、「ノ・ミヌとはどんな人?」などと報じる韓国メディアもあったほど。今回の報道が韓国で大きな話題を呼んだのは、綾瀬はるかの知名度によるところが大きかったと思う。

 だが、若い頃ミヌの大ファンだった筆者は、今回の報道で懐かしい過去を思い出した。2004年、ビジュアル系ロックバンド「TRAX」のドラマーとしてデビューし、当時「Rose」という名前で活動していたミヌは、その名前にふさわしく、「長身」「金髪ロングヘア」「美少年」と三拍子揃ったスター性抜群の存在。演奏の技術も高く力強くドラムを叩く姿は、筆者を含め多くの若者の「カリスマ的」存在だった。

 また、TRAXが所属していた韓国の大手芸能事務所「SMエンターテインメント」は、東方神起やBoA、少女時代、SUPER JUNIORなど韓国を代表するアイドルを育成した会社だ。その会社からビジュアル系ロックバンドが誕生したということで話題性も申し分なく、アイドル好きの中高生たちがロックを聞くきっかけとなったことは間違いない。今でもTRAXの初期アルバムは「聞き飽きない名曲」として音楽配信サイトで根強いファンに愛されている。

 当時筆者は、アルバムは全部持っていたし、いつもTRAXの曲を聴いていた。15年以上も前の話だが、ミヌは「Cyworld」(韓国のSNS、現在はサービス終了)という、自分の部屋やアバターを作って、着せ替えしたり音楽を流したり、日記や写真を掲載して交流するサイトで、「オズのアリス」というニックネームでファンと交流していた。その当時はファンのことを「ファンジャ(患者)」と呼んでいたっけ…。そのミヌが大人になって、日本の国民的女優と熱愛報道が出るなんて、「やったね!」と心から応援したい気持ちだ。

 ミヌは、2006年にTRAXを脱退し、2010年にはSMエンターテインメントに対し訴訟を起こすなどの問題もあったが、その後も音楽活動を続けている。2008年にインターネットテレビ向けに制作された韓国映画『Story Of Wine』では、収録された全7曲をミヌが作詞・作曲。このうち6曲はミヌ本人が歌っており、美しいメロディーの曲もあれば、気分が上がる軽快な曲もあり、才能に溢れた感受性豊かなアーティストであることがわかる。

 その後俳優としても活動し、2019年には高視聴率韓国ドラマ『ジャスティス2−検法男女』にメインキャストの一人として出演、「多重人格者の救命医」という難しい役を見事に演じきった。日本でもコアなファンが多く、素晴らしい才能の持ち主だけに、今回の熱愛報道で知名度をさらに上げ、活躍の幅を広げていってくれることを期待している。

【趙章恩】
ジャーナリスト。KDDI総合研究所特別研究員。東京大学大学院学際情報学修士(社会情報学)、東京大学大学院学際情報学府博士課程単位取得退学。韓国・アジアのIT・メディア事情を日本と比較しながら分かりやすく解説している。趣味はドラマ視聴とロケ地めぐり。

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