風刺漫才が絶賛のウーマン、政治ネタとテレビの相性

風刺漫才が絶賛のウーマン、政治ネタとテレビの相性

(提供:リアルライブ)

 12月17日放送の『THE MANZAI2017』(フジテレビ系)で披露されたウーマンラッシュアワーの漫才が話題を集めている。番組では東北、熊本の震災復興、北朝鮮問題、東京オリンピック、沖縄の在日米軍と思いやり予算などのキーワードを散りばめ、安倍政権批判を展開した。

 ネットでは「よく言った村本。でも干されないか心配」「もっとこういう漫才見たい」といった絶賛の声が多い。だが、こうしたスタイルの漫才をずっと続けられるかは疑問符がつく。なにしろ、フジテレビと政治風刺は相性が悪いのだ。

「『ラスタとんねるず'94』では、とんねるずが、人形劇を用いた政治風刺コント『SPITTING IMAGE JAPAN』を放送しますが、視聴者には不評でした。もともとはイギリスで放送されていた企画の日本版ということで、特注の人形も作りましたが、首相が代わりすぎて人形作成が追いつかなかったといった笑い話もあるほどです。さらに、2000年代に入ると『笑う犬』シリーズでも政治風刺コントが放送されています。小渕恵三首相(当時)をモデルにした『ぶっちゃん』や野中広務官房長官(同)をモデルとした『ひろむちゃん』といったネタを行っていましたが、あくまでも政治家のキャラクターを強調したもので、強烈な風刺ではありませんでした」(放送作家)

 そうした背景があるため、ウーマンラッシュアワーのド直球の風刺漫才が目立つのだろう。今回の出来事はむしろ突発的なハプニングといえるかもしれない。そこで思い出されるのが忌野清志郎事件だろう。

「1989年放送の『夜のヒットスタジオ』に忌野清志郎が別名義のタイマーズとして出演した時に、自分たちの曲を放送禁止にした放送局を皮肉り、『FM東京腐ったラジオ』と替え歌にして放送したのです。生放送だったため動揺する古舘伊知郎の様子などがそのまま映りだされており、まさに事件といえるでしょう」(前出・同)

 『THE MANZAI2017』は録画放送であったとはいえ、生放送に引けを取らない事件性を帯びていたのは確かだろう。

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