チュート徳井、本命女子に送るLINEが独特 スピワゴ小沢の影響か?

チュート徳井、本命女子に送るLINEが独特 スピワゴ小沢の影響か?

チュートリアル・徳井義実

 番組のオープニングは、「春だね」、「春だね」というロートーンのやり取り。切りだしたのは、スピードワゴン・小沢一敬。45歳の独身。受け手は、チュートリアル・徳井義実。43歳の独身。流れる空気は、さながら老夫婦だ。無理もない。2人は実際に、放送作家・桝本壮志さんと3人で一軒家を借りて、同居しているのだから。

 これまで、徳井と小沢の過ぎる仲の良さに着目した番組はいくつもあった。同居生活にカメラが潜入したこともあった。日常からこぼれおちる2人の普段着トークは、どこかおしゃれで洗練されている。ならば、それを番組化してしまおうというノリで始動したのが、BSフジの『ビニールハウス〜恋愛促成栽培〜』だ。3月13日にスペシャル番組として放映されたのち、4月3日に25分のレギュラー番組としてスタートした。

 コンセプトは、ゆるふわ新感覚恋愛トークバラエティー。スタジオセットは、打ちっぱなしコンクリートのおしゃれな小部屋。小さなソファの隣同士で座る徳井と小沢は、恋愛マスターという立ち位置だ。部屋の片隅には、独身男性のひとり部屋(というテイスト)にしては、広大なガーデニングスペースがあり、稲が2株育成されている。その間からひょっこりと顔を出すパペットは、「恋愛の大先輩 恋畑耕作」。元ドラマプロデュサーで、現在62歳だという。

 毎回ひとつのテーマがあり、それにともなった街角インタビューの映像が流れる。草食系恋愛、現代っ子ならではのSNS依存型恋愛、趣味没頭型の非恋愛男子ほか。リアルな現代恋愛を垣間見たあと、おのおのが自身の経験談を話す。

 小沢はかつて、彼女と下北沢の茶沢通りで別れ話をした際、一緒に背中を向けて別の方向へ歩いていくというエンディングにした。未練が残っていた小沢が振り返ると、元カノはもう曲がり角を曲がったあとで、寂しさがより増したという。

 徳井は21歳のとき、関西のバーでバーテンダーをしていた。来客が店内でコケたことによって、ひとつの恋愛が始まった。それ以降今なお、当時流行っていたトレンディドラマ『ロングバケーション』(フジテレビ系)の挿入歌、サントラ盤を耳にするたび、淡い恋愛を思い出すという。

 その徳井は今、好意を抱いている女性に送るLINEの文章は慎重。和歌のような文面になり、入念な推敲を繰り返すという。小沢はLINEで、「連投するごとに自分を1コずつ下げてる」と言い得て妙な名言を残す。

 番組の冒頭では毎回、歴史上の人物の格言がワンフレーズだけ流れる。「恋をして恋を失った方が、一度も恋をしなかったよりマシである ―テニスン(1809−1892)」。「愛に触れると誰でも詩人になる ―プラトン(B.C.427−B.C.347)」。

 徳井、小沢、恋畑耕作は、こんな偉人の名言を上回る“迷言”を何度もサラリと口にする。ここに、番組の目論見が凝縮されている。
(伊藤雅奈子)

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