ビートたけし、高齢者のペット飼育に独自見解 「新しい子犬を飼おうとは…」

ビートたけし・北野武

24日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)で、ビートたけしが高齢者のペット飼育問題に持論を展開した。


■高齢者のペット飼育問題を特集

番組は高齢者のペット飼育を取り上げ、犬猫保護団体「にゃいるどはーと」の譲渡会に密着。

78歳と63歳の夫婦が子犬の譲渡を検討すると、代表の東江氏は「お父さんがいろいろと面倒を見ることなどいろいろ考えたら、オールド(成犬)のほうがいいのではないか」と声をかける。

番組によると「にゃいるどはーと」では高齢者のために見守り譲渡制度を考案したとのこと。同団体が保証人となり、成犬や成猫の面倒を見てもらう代わりに飼うことができなくなった場合は、団体に戻すシステムなのだという。

■たけし「新しい子犬を飼おうとは…」

VTRを見たたけしは「俺も今、犬が2匹いるけど、やっぱりそのあと新しい子犬を飼おうとは思わないね。俺のほうが早く逝くから」と話す。

ゲストの岩下尚史も「私も5年前に保護犬を譲り受けたんですけど。そのときに 58歳でしたから、犬は15年生きる。その犬が1歳半だったんですよ。これはちょっと私の方が先に逝くだろうなと思いまして、譲られるときに後見人になる、近所の奥さんを頼んで」と語る。

続けて「もし私が入院したり、死んだときはこれだけの養育費をお預けしますから、あととは引き取ってくださいっていう。そうでないともうこれは年寄りで1人じゃ飼えませんですよ」とコメントした。


■保護活動をする小野がコメント

この日のゲストで保護活動をボランティアで行っているという小野真弓は「動物に関する悩みごとや困りごとについて、いろいろ相談をいただくことがすごく多くて」と語る。

続けて「率直に言うと、ご高齢の方に私が預かっている子を譲渡するってことはしたくないと思っていて。1番相談で多いのが飼えなくなった。ご自身が施設に入るから、もう飼えないからどうにかしてほしいとか。あとはもう亡くなっていて、ペットが取り残されているという相談が、頻繁に来るような状態で」と話した。

■高齢者のペット飼育を疑問視

小野はさらに「当事者が亡くなっていると整理をご親族の方が来てやるんですけど、その方にペットに対する理解がなかったりすると、じゃあこれをボランティアさんでなんとかしてくれと、それができないんだったら外に離すとか保健所で殺処分の可能性もあるけど連れて行くんだよとか、そういったことをしょっちゅうやり取りをしている」と明かす。

そのうえで「動物が本当に好きだったら飼わないという選択もあると思うし。 もちろんペットと暮らすと生きる活力にもなるし、若返るしというのは、すごくわかるんですけど、人間って別にペットに癒されなくてもその活力って別のものでもなんとかならないのって。なんか動物の立場になると、どうしてもそう思っちゃう」と高齢者の飼育を疑問視した。


■たけしが持論

議論を聞いたたけしは「世界的に考えれば人間社会というのがあらゆるところに問題が出てきている。片方で犬や猫の問題もあるし。 せっかく飼い主を支えていたペットの老後のことも本当は考えなきゃいけない」と語る。

そして「人間と同じに考えれば、犬がもう歳だから家族から離れて犬の養老院に行きたいといったら、行って。仲間と一緒にこうなって(寝ていた)たっていいわけだから」と持論を展開していた。

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