中高生に人気の「TikTok」…“口パク動画”がバズった3つの理由

中高生に人気の「TikTok」…“口パク動画”がバズった3つの理由

中高生に人気の「TikTok」…“口パク動画”がバズった3つの理由

小田嶋隆が木曜パーソナリティをつとめるTOKYO FMのニュース番組「TIME LINE」。9月6日(木)放送の「ストーリー」のコーナーでは、大阪市立大学の増田聡教授をゲストに迎え、「“口パク”が生む出す新たな快楽」について伺いました。

※写真はイメージです



中高生を中心に絶大な支持を集め、ユーザー数を増やし続けている動画メインの短編動画共有SNSアプリケーション「TikTok」。投稿されている動画は音楽に合わせてリップシンク(=口パク)したものが多く、お気に入りの音楽を使用したオリジナルのミニPVを作ることもできます。

“口パク”というと、かつては非難される対象でもありましたが、街の中高生のなかには「TikTokは面白半分で観ているから、歌っているかどうかは重要じゃない」「容姿の良さがあれば(口パクかどうかは)問題ない」といった意見も。

TikTokをはじめとする口パクの文化は、なぜ若者に受け入れられているのでしょうか。その理由について、増田教授がいくつか要因を説明してくれました。

1つ目は「サンプリング文化の浸透」。かつて音楽の楽しみ方は、同じ空間にいるアーティストの歌や演奏を観客が聴いて楽しむというスタイルが一般的でした。しかしヒップホップの台頭以降、自分で音楽を演奏しないDJが人気を博すなど、編集された声や音といった「メディアが介在する音楽形態」が登場。増田さんは、こうした新しい音楽文化によって「(若い世代にとっては)実際に演奏しているかどうかではなく、それが面白いかどうかが重要になった」と言います。そして「口パクのブームもその延長線上にあるのでは」と分析しました。

2つ目は「ズレによる快楽」。増田教授は「腹話術に典型的なように、人は昔から声と姿との“ズレ”を楽しんできた」と話します。TikTokの投稿のなかにある、かわいい女の子の声に合わせておじさんが口パクする動画も、その“ありえなさ”=ズレが面白みにつながっていると説明します。

3つ目は、若者世代の「動画との距離感」。今の若者は生まれたときから動画に親しんでいるため、「言葉や文字よりも、動画によって情報をやりとりする経験がベーシックなものとしてある」と増田さんは指摘します。まるで年配世代が気軽に俳句を楽しむような感覚で、動画を通じて歌やダンスを楽しむことができるのです。

ちなみにTikTokは中国発のアプリで、アジア圏で人気を博しているそうですが、アメリカでも同じような“口パク”人気があるとか。その1つの表れが、2015年ころからテレビで放送されている、俳優や歌手が口パクパフォーマンスを競う番組、「リップシンクバトル」だそうです。

初めはTikTokに対して「違和感がある」とコメントしていた小田嶋でしたが、増田さんの話を聞いて「俳句に近いという感覚はわかるかも」と、TikTokへの理解を示していました。

<番組概要>
番組名:TIME LINE
放送日時:毎週月〜木曜19:00〜19:52
パーソナリティ:佐々木俊尚(月)、速水健朗(火)、古谷経衡(火)、ちきりん(水)、飯田泰之(水)、小田嶋隆(木)
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/timeline/

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