日米でこんなに違う! 「アニメ制作」の世界

日米でこんなに違う! 「アニメ制作」の世界

日米でこんなに違う! 「アニメ制作」の世界

さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介するTOKYO FMの番組「ピートのふしぎなガレージ」。9月22日(土)放送のテーマは「アニメ」でした。日本初のアニメ「凸坊新畫帖 芋助猪狩の巻」が公開されたのは1917年(大正6年)。それから101年が経ち、今やアニメは日本が誇るカルチャーとして世界中のファンから支持されるようになりました。今回は「アニメ」について、TOKYO FMの番組の中で詳しい方に教えていただきました。
(TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」2018年9月22日(土)放送より)

※写真はイメージです



◆「日米でこんなに違うアニメーションの制作」
アニメーション監督 片渕須直さん


── 片渕さんはどういう経緯でアニメの世界に?

1981年、僕が大学3年のとき、宮崎駿さんがテレビアニメ「名探偵ホームズ」を作ったときに「シナリオを書ける若い人はいないか」と大学の映画学科に声をかけてくださったんです。僕はシナリオを書いたことはなかったんですが、大学の先生に「君、書いたことのあるふりをして行ってきなさい」と言われ、シナリオを書いて持っていったら合格したのが最初でした。

当時は、後に「新世紀エヴァンゲリオン」を作る庵野秀明さんなど、ちょうどその頃にアニメーションを志して入ってきた人が多くて、人が増えた時期でした。でも仕事がそんなにあったわけではないので、アメリカの下請けの仕事もけっこうありましたね。日米合作の話もあって、僕もアメリカへ行ってディズニーの人に教えてもらったりしました。

── アメリカのアニメ制作は日本とはやり方が違うんですか?

かなり違います。たとえばアメリカでは最初に役者さんのセリフを録音して、そのテープを聴きながら声に合わせて絵を描くんです。人物の口の動きもセリフにちゃんと合うように作ります。日本は絵が先で、セリフのスピードやタイミングを想像しながら描いて、そこに声を合わせます。

だからアメリカのタイムシートにはセリフを母音と子音に分解した情報まで書き込まれ、それに合わせて口の動きを描いていました。さらに向こうではボディランゲージも重要ですし、そういう違いを勉強する中で、もともとアニメーションはミュージカルに近い感じで始まったのだろうなと感じたりもしました。

── 同じアニメでもアメリカと日本でずいぶん違うものなんですね

当時はまだ日本のアニメーションはあまり知られていなかったので、宮崎駿監督の「ルパン三世 カリオストロの城」をサンプルとして持っていったんです。それを観たディズニーのスタッフも「我々とはやり方が違うけど、このやり方も良いかもしれない」とずいぶん刺激を受けていたようです。

そもそもアメリカではプロデューサーがシナリオから演出まですべてを仕切ります。いろんなアニメーターが「こういうことをやりたい」とアイデアを出して、その中からプロデューサーが「これはおもしろいね」と採用するんです。日本ではアイデアを出すのは監督ひとりだったので、こういうやり方もあるのかと驚きました。


TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人(!)の博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・シンイチと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。

あなたの知的好奇心をくすぐる「ピートのふしぎなガレージ」。9月29日(土)放送のテーマは「フェリー」。お聴き逃しなく!

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聴取期限 2018年9月30日(日)AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:ピートのふしぎなガレージ
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時:TOKYO FMは毎週土曜17:00〜17:50(JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください)
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/garage

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