カラテカ矢部、“大家さん”は「独り立ちを一番に喜んでくれた」

カラテカ矢部、“大家さん”は「独り立ちを一番に喜んでくれた」

カラテカ矢部、“大家さん”は「独り立ちを一番に喜んでくれた」

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。9月23日(日)のゲストは、エッセイマンガ「大家さんと僕」でベストセラー作家となったお笑いコンビ・カラテカの矢部太郎さん。8月に急逝された“大家さん”との思い出を語りました。

矢部太郎さん(左)、高須光聖



高須:大家さんとのやり取りで、心に残っていることはある?

矢部:やっぱり、昔の新宿の話が。この道がすごくまっすぐなのは、戦争で滑走路にするためだったとか、伊勢丹がGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)だったとか。

高須:「えー、そんなこと知ってるの!?」と思うよね。

矢部:それが大家さんは、自分の歴史の中に組み込まれていて、「伊勢丹がGHQから戻ってきたのは私が23歳のときだった」とか。

高須:そのときから伊勢丹に行っていたことがすごいよね。

矢部:そうなんです。東京の西に住んでいた人って、伊勢丹は特別みたいで、その伊勢丹がGHQになっちゃったのはすごくショックで、それが戻ってきた。そういう話が面白くて、大家さんが喋ると、僕にも(新宿が)そういうふうに見えてくるんです。

高須:俺はおばあちゃん子で、97歳でおばあちゃん死んだから、わかんねん、ちょっと。いいも悪いも、昔を知っている人に、もっと話を聞いておかなあかんなぁと思うよね。

矢部:僕は、2回くらいしか自分のおばあちゃんに会ったことがないんです。だから話を新鮮に聞けて。自分のおばあちゃんだったら、あそこまで聞けていなかったかも知れないです。

高須:申し訳ないけど、矢部のおばあちゃんはこんな感じやないと思うわ。

矢部:そうです、そうです! 田舎者なので。

高須:この大家さんは特別やね。

矢部:そうなんです。語り口もユーモアがあって、近所でも評判なんですよ。

高須:ちょっと浮世離れしているもんね。浮世離れというか、今の時代離れやね。

矢部:そうですね。

高須:じつは……。

矢部:そうなんです。お亡くなりになられてしまって……。お通夜も告別式も終わって、お見送りさせていただきました。すごくビックリしました。

高須:足を骨折しても、肉体的にはどうこうなかったんだよね。

矢部:そうですね。

高須:お見舞いには行っていたの?

矢部:はい、行かせていただいていて。

高須:そのときは元気だったんでしょ? 人はやっぱり、動けなくなるといろんなことを思うのかね。

矢部:そうですね……でも、まだまだ僕はずっと会えると思っていて……本当に急でした。

高須:本人がどう思われていたかは分からないけど、矢部が(マンガを)描くことで、大家さんと人との繋がりを世の中に知ってもらったことは良かったよね。

矢部:そうですね。すごく喜んでくれて、「大きな仕事されましたね」と言ってくれて。僕が独り立ちできたことを、一番に喜んでくれました。

高須:ええ話するなぁ。俺も泣きそうになるわ。本当は、自分がここまで前に出るのはイヤだったかも知れんけど、「矢部が売れるなら」と思ったんやろな。

矢部:はい、そう思います。「何でも描いていいわよ」って言ってくれて。それは「矢部さんのためだから」だったと思います。

高須:いやぁ……なんかすごい話やわ。でも良かったね、いいとこに住まわせてもらってね。

現在、連載は休載中ですが、大家さんとの心温まるエピソードの数々は、「大家さんと僕」(新潮社)の中でずっと語り継がれることでしょう。次回はどんなゲストが登場するか、お楽しみに!


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【番組情報】
タイトル:空想メディア
放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29
パーソナリティ:高須光聖
番組HP:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

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