SNSにも「ヤミ金融」の魔の手が!? 被害に遭わないために覚えておきたい“2つの手口”とは?

青木源太と足立梨花がパーソナリティをつとめ、暮らしに役立つ情報や気になるトピックを深掘りしていくTOKYO FMの番組「青木源太・足立梨花 Sunday Collection」。8月22日(日)の放送では、金融庁 リスク分析総括課 貸金業室長の多賀淳一(たが・じゅんいち)さんに、「ヤミ金融の新たな手口」をテーマに話を伺いました。


(左から)青木源太、多賀淳一さん、足立梨花



◆手軽で便利なSNSに潜む「#個人間融資」
SNSは、ハッシュタグ(#)で検索することで、すぐに知りたい情報が見つかりやすく便利なことから、さまざまな人に活用されています。その一方で、ハッシュタグを悪用したトラブルも数多く発生しており、長引くコロナ禍で収入が減っていることに便乗した悪質な貸金取引や、新たな手口のヤミ金融が広がっています。

貸金業をおこなうには、金利や取り立てについて規制があるため、国や都道府県に登録をする必要がありますが、いわゆるヤミ金融は、この登録をおこなわずに違法な高金利での貸付や悪質な取り立てをしています。

まず着目した新たな手口は「#個人間融資」。これは、「SNSやインターネット掲示板などを通じ、知らない人同士がお金の貸し借りをするときによく悪用されるもの」と多賀さん。

実際、Twitterで「#個人間融資」と検索してみると、ヤミ金融のイメージとは対極のイラストなどを使ったポップなアイコンや、誰でもすぐに借りられそうな甘い文言が並んでおり、「これらは、一見すると親切な個人の方が、お金を必要としている方に手を差し伸べている善意のコメントのように見えます。しかし、個人がお金を貸す場合であっても、ヤミ金融に該当する場合があります」と警鐘を鳴らします。

お金を借りようとしている自分に対しては初めての貸付だったとしても、貸し手が複数先に貸付をおこなっているなど、貸し手が繰り返しお金の貸付をおこなうことは、貸金業法上“貸金業”に該当します。

つまり、貸金業登録をせずに貸金業を営む者はヤミ金融であり、「不特定多数が閲覧できるSNSなどで『お金を貸します』などと書き込んで契約を勧めることは、貸金業法で規制されている“勧誘”に該当する恐れがある」と言います。こうした貸金業の無登録営業および無登録業者による勧誘は、いずれも刑事罰の対象となります。

例えば、借りたお金が10万円未満の場合、正規の貸金業者がお金を貸すときの上限金利は年2割とされています。しかし、ヤミ金融業者では、それ以上の法外な利息を求められる可能性があります。また、お金を借りる際に渡した個人情報を悪用され、トラブルに巻き込まれる可能性もあるそうで、運転免許証や勤め先などの個人情報がSNSで拡散される被害も実際に起きています。

◆コロナ禍で急増する手口「後払い現金化」
次に着目した新たな手口は「後払い現金化」。新型コロナウイルス感染拡大の影響が出始めた昨年の春頃から急激に増えており、「これは商品を代金後払いで販売し、その商品の“レビューを投稿することへの報酬”などの名目で、利用者に現金を融通するもの」と多賀さん。

後払い現金化を謳う業者のサイトには、“いますぐ現金”“レビュー投稿で現金報酬GET”“SNS拡散で商品宣伝協力金”など、お金を必要としている人を誘惑する甘い言葉が多数確認できます。

形式的には普通の商品売買を装っているため、一見問題がないように見えますが、その実態は、お金に困っている人へ、まず現金を交付し、後日、給料日などに高額な代金を支払わせる、という取引です。

すべてのケースが“貸金業に該当する”と断定することは難しいものの、形式的には商品の売買であっても、その実態が貸付であれば、貸金業に該当する恐れがあります。

また、商品の代金は、先に受け取った現金よりもずっと高い金額を要求され、後々の支払いが大変になり、かえって生活が悪化して多重債務に陥る危険性も。実際、「#個人間融資」や「後払い現金化」によるトラブル情報が、各所に寄せられています。

国民生活センターに寄せられた相談内容のなかには、「生活費が不足し、ほかからの借入れができなかったため、個人間融資の掲示板サイトに“お金を貸してほしい”と書き込み、返事をしてきた人と直接会って合計15万円を借りた。しかし、これまでに50万円以上を返済したが、さらに400万円を支払うように連絡がきた。相手は自分の住所を知っている。どうしたらいいか(50代男性)」。

そのほか、「100万円を借りるため、先に5万円の保証金を支払ったところ、その後、連絡が取れなくなった」という人や、「利息が払えないなら写真を送れ」と言われ、下着姿や裸の写真を送ってしまった人からの相談もあるそうです。

もし、こうしたトラブルに巻き込まれてしまったら、「まずは金融サービス利用者相談室、またはお近くの消費生活センターへ相談してほしい」と呼びかけます。そして、今まさにコロナの影響でお金に困っている人に向けて、どこに相談すべきかのアドバイスも。

現在、公的な貸付制度がいろいろあり、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室のWebサイト「支援情報ナビ」で検索すると、さまざまな支援策のなかから、その人の困りごとに対する支援策をすぐに見つけられ、無利息や低金利による融資制度もあります。

あらためて多賀さんは、「『#個人間融資』や『後払い現金化』での貸付は、“いますぐ現金”“手軽に現金”などと甘い言葉で誘ってきますが、そこには危険が潜んでいます。ヤミ金融業者は、絶対に利用しないように」と注意を促します。

足立は、「初めて知ることだらけ」と言い、気づきが多かった様子。ヤミ金融へのイメージもガラッと変わったようで「Twitterをやっているけど、『#個人間融資』というものが、こんな身近に存在していたとは知らなかった。知らない人、SNSを信用しちゃいけないなって思いました」と率直な感想を述べます。

一方、青木は「後払い現金化」について、「一見、商品取引に見えるし、給料日前にお金が手に入ると思うけど、“これもヤミ金融なんだ”ということを、ぜひ知っていただきたい」と話していました。


(左から)足立梨花、青木源太




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聴取期限 2021年8月30日(月) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:青木源太・足立梨花 Sunday Collection
放送日時:毎週日曜 7:30〜7:55
パーソナリティ:青木源太、足立梨花
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/collection/

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