広がる「地域猫」活動…「猫がいる暮らし」ってどうですか?

広がる「地域猫」活動…「猫がいる暮らし」ってどうですか?

広がる「地域猫」活動…「猫がいる暮らし」ってどうですか?

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、さまざまな人々に声をかけ、ひとつのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。今回のテーマは「谷中の猫」でした。今、東京で住民の人たちが共同で世話をする「地域猫」が増えています。人と猫の共存を目指して猫の世話をする「地域猫ボランティア」が、商店街の目立たない植え込みにトイレを置いたり、ふん尿の掃除はエサをあげる人が責任を持っておこなったりしているそうです。今回は、“猫の街”と言われる東京・谷中で「猫がいる暮らし」についてお話を聞いてきました(※放送当時の内容になります)。

テーマ「猫の街・谷中で聞いた『猫がいる暮らし』」

まずは谷中で猫と共に暮らす人々の声。

◆ 60代の女性
「そうですね、いるのが当たり前って感じですね。それが自然で、可愛がられています。路地に入っても墓地に入ってもお寺さんのそばにも猫がいっぱいいますよ〜」

―この辺の猫って野良ですか? 飼い猫ですか?

「野良ちゃんが多いと思います。皆さんでご飯あげて地域やボランティアで見守っている人がけっこういますよ」

―ここで商売されていて、猫は悪さしませんか?

「全然しないですよ〜カワイイですよ。“ニャ〜”って来るからわかった、わかった、ご飯ね!って出してます(笑)。ほのぼのと温かい存在です。アタシはね!」

―猫好きに何か感じる部分ってありますか?

「やっぱり皆さん優しいですよね〜」

◆73 歳と 39 歳の男性
「今日寒いんで……。寒い日は出て来ないね。猫を愛している町なんで“夕焼けだんだん”(日暮里駅から谷中銀座へ通じる階段)の下に住民の方が水を置いたりして。優しいですね!」

―お父さんも猫が好き?

「俺の猫を見せてあげる! ……あ、ダメだ! 今日(写真)持ってきてないんだ」

―飼ってるんですね!

「いや、猫に飼われてんのよ。雑種だよ! 名前はない(笑)」

―猫のどんなところが好き?

「飼い主を飼い主と思ってないところ! 自分勝手で都合の良いようにしか生活してないところ!」

◆48歳の女性
「そこにいるのが普通。今、地域猫ちゃんになっていて、片耳が切れてる猫ちゃんは去勢してあって。いつもいる猫がいないとどうしたのかなーって」

―お気に入りの猫ちゃんも?

「います。公園に決まった猫がいて、白と黒のブチとか、トラとか。子どもたちも、ちっちゃいときから猫を見てきているので、それを写真撮って『今日こんなにいたよ』って。もうお家で飼ってる猫のように普通です。猫がいるのが普通。ペットが飼えない人にとっては嬉しいですよ。みんなの猫ちゃんだから。餌をあげてもちゃんと片付けて。猫ちゃんたち、結構心得ていて、逃げないんです。よその人が写真撮ったり、なでたりしても逃げないです」

―観光客も増えてますが?

「いいと思う。そういう景色を含めて好きになってくれると嬉しいですよね」

谷中には、猫を目当てにカメラを持って遊びに来る人もたくさんいます。お次はそんな方々の声。

◆21歳の女性2人
「大学の卒論の研究テーマに谷中を選んだので来ました。谷中銀座に猫がいるってことで、私も猫が大好きなので選びました(笑)。お店の屋根とかに猫の置物とかが置いてあったり、雑貨屋さんも猫推しなので、谷中にとって、猫はなくてはならない存在なのかな〜と」

「(猫を見つけて)あ! ほらほらほら! あそこあそこ! ヤバいヤバい(笑)、可愛い!」

◆21歳のカップル
「彼氏と『谷中に行ってみよう!』となって、今日初めて来てみました。さっき黒猫に1匹会いました〜!」

―今日は猫の写真撮れました?

「はい! これがさっき見た猫です。黒猫でした! すぐ逃げちゃいましたけど(笑)」

◆60代の男性
最後に、谷根千観光案内所の方にもお話を伺いました。

―実は今日、猫に会ってないんです……。

「まぁ、人通りの多いところにはまずあんまりいない。みんなでミーティングしているようなところが何ヵ所かあるんですけど。路地入って、ひっそりしたところ。あと、寒い日や夕方は、日が照っていて、人通りの少ないところに行けばいます。たむろしているのと、1匹でいる猫がいますから。この地域の人は“街猫”って言って、ご飯だけあげて外にいるって猫もいるし、飼い猫だけど、出たり入ったりしている子もいます。飼い猫同士で集まったりもしているみたい」

―観光案内所に猫のことを聞きに来る人はいますか?

「すごく多いですよ。よく聞かれて困るのは『どこに行ったらいるんでしょうか?』って。海外では“キャットタウン”として紹介されているので、それを目当てに来るんですよね。外国の人も」

―どこって教えるんですか?

「あんまり教えないんです。みんな行っちゃうとね、住宅地だから。谷中の良さっていうのは観光地ではない普通の暮らしなので、観光客の方とうまくやっていくにはそのほうがいいかなと思いました。猫がのんびりできる場所だから、みなさんもホッとする場所になるんだと思います」

自由に生きる猫たちと、適度な距離感で暮らす谷中の人たち……。猫を語る彼らの声は、とても柔らかく、優しさにあふれているように聞こえました。

<番組概要>
番組名:シンクロのシティ
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

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