東京・港区芝地区は「特別警戒区域」!? 都心で「土砂災害」が発生したら…どのように避難すればいい? 防災専門家が解説

9月1日は「防災の日」。TOKYO FMでは「首都圏に線状降水帯が滞留したら 水災害に備える 首都圏ノウハウ」と題して、「防災の日1DAYスペシャル」企画を放送。TOKYO FMの4番組「Blue Ocean」「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」「THE TRAD」「News Sapiens」で、災害から命を守る行動や取り組みを紹介しました。

この日の放送の「THE TRAD」では、水曜パーソナリティのハマ・オカモト(OKAMOTO'S)
に代わり、OKAMOTO'Sのボーカル・オカモトショウさんが出演。番組アシスタント・中川絵美里とともに「都心の土砂災害」にスポットを当て、日頃から心がけたい土砂災害リスクの見分け方、災害に遭ったときの避難方法について解説しました。


東京23区で一番高い山・港区の愛宕山(あたごやま)山頂にある愛宕神社へと続く石段



線状降水帯とは、激しい雨を降らせる積乱雲が線状に発生する現象のこと。数時間にわたって、ほぼ同じ場所を通過したり停滞したりするため、非常に強い雨が降り続きます。

今年7月には、線状降水帯による大雨を1つの原因として、静岡県・熱海市で土石流が発生。多くの犠牲者が出たほか、現在も行方不明者の捜索が続いています。

◆都心でも土砂災害の危険はある

“土砂災害は山間部で起こるもの”と思われがちですが、都心の身近な場所にも土砂災害のリスクはあります。東京都の土砂災害警戒区域等マップによると、虎ノ門・六本木を含む港区芝地区では、「土砂災害が発生した場合、住民の命に著しい危険が生じる恐れなどが生じる区域」である「特別警戒区域(レッドゾーン)」に指定されている場所は、20ヶ所以上にのぼります。

レッドゾーンの次に危険度の高い「警戒区域(イエローゾーン)」は、210ヶ所におよぶなど、都心でも土砂災害のリスクがあるのです。

◆“都心で一番高い山”の土砂災害対策とは?

ちなみに、港区には“都心で一番高い山”愛宕山がありますが、この山はかなり大規模な土砂災害対策が取られています。番組では、具体的な土砂災害対策について、水辺空間および水循環系に関する調査・研究などをおこなうリバーフロント研究所・土屋信行さんにお話を伺いました。

土屋さんによると、愛宕山は“アンカーボルト”と呼ばれるボルトと斜面をワイヤーでつなぎ、“つっぱり棒”のようにして斜面の崩落を防いでいるとのこと。


アンカーボルト



他にも、山の斜面を階段状に整備する“段切り”が施されているので、上の段で土砂崩れが起きても下の段で受け止めることができ、大きな崩落を防いでいるそうです。


斜面の段切り



今から始める災害対策の一歩として、自分の住んでいる地域にある山や斜面などが、どのような土砂災害対策を取られているかを確認してみてください。

◆都心の土砂災害…前兆はあるの?

では、実際に都心で土砂災害の被害に遭ってしまった場合、どのような行動をとればいいのでしょうか? 防災システム研究所・山村武彦所長に話を聞きました。

山村さんによると、土砂災害が起こる前には「濁った水が流れる」「石が落ちてくる」などの前兆が見られる場合もあるそうですが、「ほとんどの場合は前兆現象がない」とのこと。「特に都心部では、土砂災害の前兆が顕著に見られたケースが少ないので、『前兆がないから安心・安全』ではない」と警鐘を鳴らします。

山村さんは、土砂災害の際には建物の2階以上に避難する「垂直避難」は、必ずしも安全とは限らないとも話し、「土砂災害情報や気象庁のWebサイトなどを見て危機を察知したら、早めに安全な場所へ『立ち退き避難』をすることが大事だと思います」と呼びかけました。

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聴取期限 2021年9月9日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:THE TRAD
放送日時:毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:稲垣吾郎(月・火)、ハマ・オカモト(水・木)
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/trad/

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