「ドラえもん」の世界が現実になる!? DRONE FUND共同代表が語る“ドローンが変える未来”とは?

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。10月9日(土)の放送は、ドローングラファーでDRONE FUND(ドローンファンド)共同代表の大前創希(おおまえ・そうき)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)笹川友里、大前創希さん



大前さんは、2002年に株式会社クリエイティブホープを創業し、戦略面を重視したWebコンサルティングを展開。2014年より、ドローンを使って映像や画像をクリエーションする“ドローングラファー”として活動をスタートし、ドローンムービーコンテスト2016の準グランプリを受賞。2017年よりDRONE FUNDに参画。共同代表をつとめ、日本の“空の移動革命”を牽引しています。

◆世界的に進んでいるドローンの普及
大前さんが初めてドローンを手にしたのは2014年。「フランスの『Parrot(パロット)』というメーカーが、“ドローン”という名で4枚のプロペラの付いたラジコンを出したんです。そのラジコンそのものは大した性能じゃなかったんですけど、それに大きな可能性を感じた」と振り返ります。それをきっかけに、さまざまなドローンを購入するようになり「どんどんのめり込んでいった」と言います。

自身が共同代表をつとめるDRONE FUNDは、ドローン特化型のベンチャーキャピタルとして「現在、国内外で48ぐらいのベンチャー企業に出資をさせていただいている」と説明します。

大前さんによると、ドローンが進んでいるのはアメリカと中国で、アメリカでは「アメリカ連邦航空局(略称:FAA)という組織が、ドローンのルールをいろいろと整備したため、中規模から小規模のドローンまで、かなり使いやすくなってきている。郊外でモノの輸送コストが大きくなってきているところに対して、ドローンに置き換えていこうという動きがかなり出てきている」と言います。

そのアメリカよりも進んでいるのが中国です。「都市によってはかなり自由に飛ばすことができて、都市のなかで物流がおこなえる環境を作っていたり、都市単位で考える法整備になっていて、かなり実験が進んでいる印象」と解説します。

日本は、ドローンに関する法律の整備については2025〜2026年あたりを目指して議論されていたそうですが、「私たちがいろいろな行政にかけ合いまして、『そんなことではスタートアップが死んでしまう。2022年には都心部で(ドローンを)飛ばせるような法律の整備を目指そう』と2018〜2019年に言ったんです。そうしたこともあり、世界的にスピードアップしようという流れはかなり見て取れる状況ですね」と、現状を語ります。

◆「ドラえもん」の世界が現実に!?
大前さんは「人がやらなくてもいい仕事を、ドローンに任せられる社会になるといいなと思う」と期待を込めます。例えば、交通インフラや橋の点検となると、「橋の橋脚って、やぐらを組んで点検するので、何日もかかるうえにコストもめちゃくちゃかかるんです。だけど、ドローンであれば(点検箇所に)すぐに飛んで行けるので、センサーを付けて飛ばせば、かなり効率的に点検ができる。また、ドローンは定点観測に向いているんです。定点観測によって問題の発見も早くなるので、点検コストはかなり下がる」とメリットを挙げます

ここで笹川が、「『ドラえもん』の世界のように、モビリティが空をビュンビュンと走っている未来は、大前さんから見て何年後ですか?」と尋ねると、大前さんは「一般的にみなさんが乗れるようになるのは、もしかすると10〜15年先かなぁ。近いと思いますよ」と回答。

というのも、中国のドローンメーカー「億航智能(イーハン)」が「2人乗りのドローンを作っていて、商用利用で乗れるようになってきている」と話します。さらに、アメリカ・サンフランシスコでは「都市部〜郊外を車で行くと、場合によっては3時間もかかってしまう。すごく渋滞していて経済的なデメリットがとても大きいので、空の交通網を作ろうという動きがめちゃくちゃ加速している」と言います。

また、ドローンやエアモビリティが変える未来については「例えば、離れ小島でバーベキューをしていて“食材が足りないな”と思ったときに、ちょっと離島から離れたところにあるスーパーにオーダーしたら、(ドローンで)15分後に届く未来。それは、かなり近い将来にやってくると思います」と話します。

そんな大前さんの話に、笹川は「すごく便利ですね〜。特に都心に住んでいると“便利だな”と思って生きていますけど、その範疇を超える便利さが(近い未来に)やってきて、より人間がパフォーマンスを出しやすくなるなど、相互に良い関係がありそうですね」と感心しきり。

現在、物流ドローンは実証実験の段階から実装されつつあるエリアもあるほか、海底ケーブルや海底資源の調査、ダムの点検などに活用される“水中ドローン”の開発なども進んでおり「(そうした分野に)ものすごく期待されている」と言います。

最後に今後の展望として、「ドローン産業が大きな産業になるために必要なことは“人材”。人がドローン産業に興味を持って、一緒に働いてくれることなんです。ハードウェア・ソフトウェアのエンジニアや経営のことなど、いろいろな仕事があるので、ぜひドローン産業に目を向けていただいて、転職を考える際に、ドローン産業のどこか(の職種)に来てもらえるチャンスを増やしていきたい」と声を大にし、「これから確実に賑わう産業なので、(一緒に働くと)絶対に楽しいですよ!」とアピールしていました。

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聴取期限 2021年10月17日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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