全国37の警察・自治体と連携…遭難防止にも役立つオンライン登山届システム「コンパス」とは?

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMの番組「防災FRONT LINE」。10月16日(土)の放送では、日本山岳ガイド協会 理事長の武川俊二さんに、同協会が開発したオンライン登山届システム「コンパス」についてお伺いしました。


※写真はイメージです


秋の登山シーズンになりましたね。登山者数が増えると遭難事故も増える傾向があります。9月19日(日)には長野県・槍ケ岳であわせて7人の方が遭難しました。また、10月は引き続き台風や急な雨に注意が必要なシーズンです。今回は、もし遭難や災害に巻き込まれてしまったときに、迅速な救助につながる登山届をWeb上で提出できる「コンパス」についてお伝えします。

「コンパス」はこれまで登山口などに紙で提出していた登山届を、Web上で提出できるシステムです。登山届を提出する以外に、地図から登山計画を作成したり、アプリ版では目的地までの時間や距離、天気や標高差を確認することもできます。

コンパスの特徴について、武川理事長は「提出した登山届を、自分の家族、友人たちと共有できるところが大きなポイント。つまり、どこへ行っているのかが仲間にわかる仕組みになっています。また、登山届と同時に“下山した”という連絡をコンパスのなかで処理できるのが、今までの方法とは違う点です。コンパスのメリットは、時系列で行動予定を作ることによって、自分の登山計画をシミュレートすることができ、遭難防止には大きなメリットになっています」と説明します。

コンパスは現在、全国37の警察・自治体と連携しており、遭難の連絡があった際、警察が遭難者と同じルート・時間帯を歩いていた、ほかの登山者に聞き込みをおこなうときの資料にもなります。

緊急事態宣言も解除され、これから登山をしようとする人も多いかと思います。最後に武川さんに、この時期の登山で気をつけたい点について伺いました。

「天候による災害はここ10年、かなり状況が違っています。なかでも“集中的な豪雨”が非常に多く、山岳地域では極端に多くなります。それによってなにが起こるかというと、“増水”と“がけ崩れ”。増水と同時に山が崩れてきて、流木などが押し寄せてくるので、歩けなくなってしまうようなことが度々あります。ですから、強い雨が降ると予想されるときは、速やかに山から下りるのが一番の原則になります」

登山をしているときも常に天候を観察し、怪しい雲が出てきたら天気の情報をアプリなどで調べて、雷雨が近づいてくることがわかれば、山頂へ行かずに引き返す、という的確な判断も大事になってきます。また、登山を計画する際は、気象情報の事前収集だけでなく、登山道の最新情報を確認し、登山道のどこに山小屋があるのかを事前に把握しておきましょう。
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聴取期限 2021年10月24日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:防災FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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