小説家・又吉直樹が語る仕事の流儀…小説の描写は実際に自分で体験して書くのがマイルール?

乃木坂46の山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「(ダレハナ)」。5月4日(水・祝)の放送では、ピースの又吉直樹さんをゲストに迎えて、お送りしました。


(左から)パーソナリティの山崎怜奈、又吉直樹さん



これまでたくさんの小説を発表している又吉さん。2015年には「火花」(文藝春秋)が芥川賞を受賞。2017年には「劇場」(新潮社)、そして2019年に「人間」(毎日新聞出版)を上梓しました。そしてこのたび、「人間」(角川文庫)が文庫化。しかも今回、文庫になるにあたって中身にも変化が。

又吉さんは「内容自体もけっこう加筆して、細かいところもそうなんですけど、わりと大きくひとつの場面を書き足したというか、なかった場面があらたにできた」と言います。というのも、当初「人間」を書き上げた際、そのときはまだ曖昧だったものの“新しい場面があってもいいな”と思っていて、当時から文庫化するときに加筆することを周囲に相談していたそう。

自身の物語の制作手法について、又吉さんは「僕は物語を自分で作っていくというよりは、最初からある物語を見つけていく感覚に近いので、あるんやろうけどそのときはまだ見えてはいなかった。それがこの2年ぐらいで見えてきたのかもしれない」と話します。

今作を拝読したれなちは、「読んでいるんだけど、遠くで話を聞いているような感覚」を覚えたと言います。又吉さんは、それについて「(既存の)小説は描写が多いと思うんですけど、この小説はセリフというか、人の語りも多いので、そういうふうに感じる方もいるかもしれない」とその理由を推察します。

今回、文庫化にあたってカバーも新調され、「火花」以来、7年ぶりに現代美術家・西川美穂さんが手がけることに。さらに、又吉さんのYouTube公式チャンネル「ピース又吉直樹【渦】公式チャンネル」では、ミュージシャン佐藤千亜妃さんと「人間」をテーマに楽曲を製作中。又吉さんは、きのこ帝国の頃から佐藤さんのことが好きだったそうで、「自分で言い出したことなんですけど、詩を書くことになって。それに佐藤さんが曲をつけてくださるということになって、めちゃくちゃビビってる」と今の心境を語ります。

小説家として大活躍の又吉さんですが、そのインプットはどこからくるかといえば、自分の体験、もしくは人の話からで「小説を書くようになって、より人に対する興味が増した」と言います。昔はあまり人の話を聞かなかったようで、小説を書くようになって「こういうときはどういうふうに考えるのかな、みたいなことを聞くようになった」と変化を吐露。

さらに、例えば小説で登場人物同士がしゃべるシーンがあると、映画でロケハンをするように、又吉さんも実際に行ってみるようにしているというこだわりも。

「秋に公園で枯れ葉を踏む描写があったとしたら、公園に行って枯れ葉を踏んで、家に帰ってまた書くというけっこう面倒なことをしている。実際にそこに行ってみて、それに近い体験をするのを決まりにしているわけではないんですけど、今のところそうなっていますね」と小説家としてのマイルールを明かしていました。

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聴取期限 2022年5月12日(木) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月〜木曜 13:00〜14:55
パーソナリティ:山崎怜奈(乃木坂46)
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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