デジタルアート作品が「1,300万円」で落札! VRアーティスト・せきぐちあいみが力説する「VR」の可能性

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。5月14日(土)の放送は、VRアーティストのせきぐちあいみさんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)せきぐちあいみさん、笹川友里


せきぐちさんは、2017年にVRアート普及のために世界初のVR個展を実施すべくクラウドファンディングに挑戦し、目標額の3倍以上を達成。2021年3月には、自身の作品がNFTオークションにておよそ1,300万円で落札され、Forbes Japanが選ぶ今年の顔100人「2021 Forbes JAPAN 100」にも選出されました。現在は滋慶学園COMグループVR教育顧問、Withings公式アンバサダー、福島県南相馬市「みなみそうま 未来えがき大使」、一般社団法人Metaverse Japanアドバイザーなどを務めています。

◆VRアートとは?

まずは「VRアート」について、せきぐちさんは「VRゴーグルとコントローラーを使って、VR(Virtual Reality/仮想現実)の空間のなかに360度に広がる3Dの世界を作っています。イメージ的には、平坦な絵ではなく360度に広がっている別の世界を作るイメージ」と説明。

YouTube公式チャンネル「SekiguchiAimiCHANNEL」やInstagramなどでもVRアートの画像や動画を投稿しており、派手に染めた髪の毛に黒のレザーのコスチュームなど、未来感のあるルックスもトレードマークとなっています。

VRのコントローラーをペンやブラシとしてVR空間に絵を描いていくと聞くと複雑なイメージを抱くかもしれませんが、VRアートツールやVR用のペイントアプリは手ごろな価格で手に入れることができ、「けっこう手軽に始めることができるので、ぜひあらゆる方に挑戦してみてほしい」と言います。

自身が使用しているVRヘッドセットやコントローラーは、HTCの「VIVE Pro」というプロ仕様のものながら、いずれも市販されているもので「画質が良かったり性能が良かったりはしますけど、(通常のものと比べて)そこまで差があるわけではない」と話します。

また、「持論にはなるんですけど、日本人は日本庭園や生け花、盆栽など、空間を含めた美学や多角的に物を見る感覚が備わっていると思うので、VRアートは日本人に向いているのではないか」と主張します。

◆せきぐちあいみが語る、VRの魅力と可能性

せきぐちさんがVRに可能性を感じている理由として挙げたのは「国によってあまり差がないこと」。アメリカはテクノロジーが強い、日本はアバター文化が根付いているなど、その国々によってリードしている点はあるものの「VRは老若男女、ボーダレスに本能で直感的に楽しんでくれる。VRにはその力がある」と言います。その裏付けとして、せきぐちさんはこれまで10ヵ国で作品を披露してきており、そこでの反響ぶりに「VRは“人間そのものに響くものなんだ”という確信が持てた」と実感を語ります。

そんなせきぐちさんは、元々2009年からYouTuberとして活動。その取材の一環としてVRを体験したときに、「“空間に立体が描ける”ということが魔法みたいで、なんて楽しいんだろう!」と衝撃を受けたと言います。それからVRにのめり込んでいき、2016年からVRアーティストとして活動。SNSがきっかけでVRが生業となりました。

せきぐちさんの名が広く世に知られるきっかけとなったのは、2021年3月のNFT(非代替性トークン)オークションで、せきぐちさんの作品が約1,300万円で落札されたことでした。NFTについて、せきぐちさんは「これからすごく可能性のある分野」と強調。

私たちの生活がデジタルであふれるようになってきた昨今において、「デジタルのデータを売ったり買ったりする仕組みがいつか絶対にくるとは思っていたけど、まさかこんなに早く、こんな高額で購入されるとはまったく予想していなくてビックリでした」と語ります。

最後に5年後、10年後に広がるVRの世界がどうなっているかを尋ねると、「あらゆる人の世界を広げるツールになっていると思う」と断言します。

「私たちの日常にデジタルがあふれているように、VRゴーグルをかけて自分の部屋や教室、道などのあらゆるところにデジタルアートが浮かんでいるのが当たり前になっていくのかなとも思うし、教育や新しい体験・遊びとしてお子さんが使ったり、若い世代にはバーチャルの世界でビジネスができるなど経済圏が広がっていき、ご高齢の方は(バーチャルの世界で)趣味や孫に会える。そういった“人生を広げてくれるツール”として日常になじんでいくのではないか」と予見しつつ、「それをただ待つのではなく、作っていく1人としてその一端を担っていけたら」と前を向きます。

さらには、「現実を大事にしながら、私のように半分バーチャルに足を突っ込む人がいてもいいし、現実(の世界)が生きづらいのなら、バーチャルに生きがいを感じる人がいてもいい。例えば“(現実の世界では)体が動かないけど、バーチャル空間で仕事をする”という人も出てくると思うし、人と接するのが苦手な人、体に障がいのある方もバーチャル空間だったら仕事ができる。そういう可能性も広がっているすごくいい世界」と熱く語りました。

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聴取期限 2022年5月22日(日) AM 4:59 まで

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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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