島田雅彦、小説との向き合い方に言及「まずは書いている自分自身を驚かせること」

日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。

5月15日(日)、22日(日)放送回のゲストは、作家の島田雅彦さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

島田雅彦さん


◆書いている自分自身を驚かせること

チャンカワイ:最新作の「パンとサーカス」(講談社)ですが、辞書並みの分厚さです。登場人物が50人以上も出てきますが、どういう風にしてまとめていくのですか?

島田:無理にまとめようとすると逆効果になるんですね。よくいろんなエピソードを盛り込んだドラマのことをオムニバスっていいますよね。それぞれが背負っているトラウマであったり、ドラマであったり、それらがたまたまひとつのバスに乗り合わせて出会ったときにどうなるか、っていうことを考えていけばいいわけです。だいたいの骨格というのは最初に作りますけどね。

いわゆる起承転結という構造があるんですけど、これも最初の構想通りだと失敗しがちなんですよね。やっぱり予定調和に終わってしまう可能性が高いんです。だから書きながら常に変わっていくというのが、それ自体がスリリングな体験ですし、まずは書いている自分自身を驚かせること、そこも大事だと思います。

つまり、結局は書き進めてみないとわからないんですよね。

チャンカワイ:自分自身を感動させて、サプライズを楽しみながらペンを走らせているんですね!

島田:一応、作者が最初の読者ですからね(笑)。


◆今気になるテーマは「SF小説」

チャンカワイ:リラックスタイムは、大学で講義をしているときなんですか?

島田:わりとリラックスできるんですよね(笑)。学生と会えるというのと、今時の若い人の意見と感覚に触れることができるのが楽しいので、こちら側から一方的に取材もしてしまうんですよね。

チャンカワイ:そうなんですね!

島田:もちろん、講義をおこなってはいるんですけど、実は生徒から僕も教わってもいるという、わりと相互関係にあります。そもそも実りあるコミュニケーションには、リラックスすることがまず第一だと思っています。

チャンカワイ:それが仕事のインプットにもなっていると。

島田:そうですね。

チャンカワイ:ちなみに、島田さんが今気になっているテーマなどはありますか?

島田:そうですね。またちょっとSF小説に戻りたいなとか考えています。いわゆるタイムスリップものとかは特定のパターンがあるので、そのお決まりのパターンを全部破ってやろうかなとか、今までにないタイムトラベルものでも書いてみようかな、みたいなことはちょっと漠然とあるかもしれません。

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この続きはポッドキャストでどうぞ!

またこの番組ではヱビスビールのプレゼントをご用意しています。詳しくは番組ホームページをチェックしてください。

<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55〜15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/

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