「自分は『FtM』で一人称は“僕”です」学校でカミングアウトした10代…自らの行動で環境に変化

ラジオの中の学校、TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」。毎週月曜にお届けしている「SOCIAL LOCKS!」のコーナーでは、生まれた環境のこと、性のこと、障がいのことなど、周りとの“違い”について悩んでいるさまざまな10代の声を届けています。

5月30日(月)の放送では、自身がLGBTQであることをカミングアウトしたという高校3年生から届いたメッセージを紹介。パーソナリティのこもり校長とぺえ教頭が、自ら声を上げることによって変化した環境や周りの理解について語り合いました。


ぺえ教頭とこもり校長


◆リスナー(17歳 / 高校3年生)から届いたメッセージ

――自分を“僕”と表現したい人が、抵抗なく「僕」と言えるように

僕は女性の体で生まれたけど「男性として生きたい」と思っている、いわゆるFtMです。FtMとは、女性から男性へ“Female to Male”の略語で、女性の体で生まれたものの男性として生きることを望む人を指しています。LGBTQの“T”、トランスジェンダーに当たります。

高校2年生まで自分のジェンダーのことは誰にも言わず、普通の女の子として振る舞ってきました。なぜなら、小中学校時代に自分のジェンダーをカミングアウトしたことで、いじめにあっていたからです。

しかし高校3年生になって、自己紹介で「自分はFtMで、一人称は“僕”です」とカミングアウトしました。それから早1ヵ月少し、現状はあまり変わりません。学校ではいまだに、「僕」と言うことに抵抗があります。

でも変わったこともあって、クラスメイトの数人が、「FtMについて調べてみたよ。言いにくかったよね。告白してくれてありがとう」と言ってくれて、僕を男の子として見てくれるようになりました。

体育の先生に話すことをためらった僕の代わりに、クラスメイトが説明してくれて、長距離走とか以外は男子として参加できるようになりました。嬉しかったです。トイレと更衣室は、さすがに全てのクラスの人に説明するのは大変だということで、女子のほうを使っています。

こうやって少しずつでもいいから、LGBTQについて知られるといいな。そして自分を“僕”と表現したい人が、抵抗なく「僕」と言えるようになったら嬉しいなと思います。

◆こもり校長とぺえ教頭が思うこと

――自分の心をしっかりと行動に移して立派だと思う


こもり校長


こもり校長:去年までは自分のことを黙っていたけど、今年になってカミングアウトしたということですが……。

ぺえ教頭:すごいね。前向きに次から次へと扉を開け続けている感じがして、かっこいいわね。

こもり校長:昔、いじめられていたということも教えてくれたけど、カミングアウトするのは相当勇気のいることだと思うんだよね。

ぺえ教頭:そうだね。しかもいじめられたことを、しっかり“過去”にしているわね。

こもり校長:それがいいよね。

ぺえ教頭:私も……一人称は“わたし”と言いたかったけど、“自分”って言っていたなぁ。

こもり校長:そうか……。去年、「しんどー相談室」という授業をしたときにも、(このリスナーは)自分の性について話してくれたことがあるんだよね。俺は、そのときに答えが出せなかったんだよ。

自分のなかに知識もないし、「LGBTQです」という言葉自体にもなじみがなくて。今も答えはないし探している最中だけど、こういうふうに声に出してくれてみんなが知っていくことによって、変わることもあるのかなって思うね。

ぺえ教頭:そうね。『体育の授業は、男子として参加できるようになりました』ってすごいことよ。さすがに私は、そんなことができなかったから。アクションをしっかり起こして……すごいわ。

こもり校長:そうだね。でも違う角度から見て「それは違うんじゃないですか?」って言う人が出てくるかもしれないけど、実行していることに意味があるよね。すごい勇気だと思うし。

ぺえ教頭:そうね。自分の心をしっかりと行動に移しているのは、すごく立派だと思うわ。

こもり校長:今日は声を届けてくれてありがとう。


ぺえ教頭


「SOCIAL LOCKS!」では、さまざまな声を募集しています。わかってほしいのにわかってもらえないことや、「もっとこうなればいいのに」と思っていることがあれば、番組の特設サイトまでお寄せください。




超ダイバーシティ芸術祭「True Colors Festival」の新プロジェクト「True Colors CARAVAN」にて、「SCHOOL OF LOCK!」が「SOCIAL LOCKS!」の課外授業をおこなっています。
全6都市を回るこのイベントは、順次開催予定です。詳細は「SOCIAL LOCKS!」の特設サイトをご確認ください。

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聴取期限 2022年6月7日(火)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:こもり校長、ぺえ教頭
放送日時:月〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/lock/

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