袋とじに“電話番号”が!? 詩人・菅原敏 詩集の読者特典を「電話朗読」にした理由を明かす

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。5月29日(日)の放送では、詩人の菅原敏(すがわら・びん)さんをゲストに迎えて、お届けしました。


(左から)小山薫堂、菅原敏さん、宇賀なつみ



菅原さんは、2011年に詩集「裸でベランダ/ウサギと女たち」をアメリカの出版社より発表し、逆輸入デビュー。執筆活動を軸に、異業種とのコラボレーション、ラジオやテレビでの朗読など幅広い分野で詩を表現しています。

アメリカの出版社から詩集を出すことになったのは、「すごく不思議なご縁で」と菅原さん。当時、バンド活動をしていて「ジャズのバンドで詩を詠むみたいなことをやっていたんですね。そのときにお客さんでいらしてくださったのが、アメリカの出版社の日本支局にいらっしゃる方でした。

『書いているものが溜まったら、うちから出してみない?』とお声がけをいただいて。自分としてもちょっと予想外だったというか、当時、本にするつもりはなかったのですが、偶然の出会いからあれよあれよといつの間にか、音楽ではなく詩を書く方向に舵を切ったという感じ」と経緯を振り返ります。

小山は、菅原さんの詩集「季節を脱いで ふたりは潜る」(雷鳥社)を手に、「縦書きがあるかと思うと横書きがあって……言葉のレイアウト自体が作品みたいな感じ。言葉という絵の具で、作品を作っていくような印象がありますね」と感心しきり。

菅原さんは、「基本的にはデザイナーと相談しながら進めた部分が大きいのですが、詩を書く人が他の書き手と違う部分は、ページのインクの部分だけが詩ではなくて、全体として考えている点です。小説であれば、情報的な感じで入れられると思うのですが、詩の場合は余白をどれぐらい取るかとか、デザインの遊びのようなものとか、絵的な部分での楽しみを考えているのかもしれないですね」と自身の創作について語ります。

小山がページによって紙質が異なることに気づくと、菅原さんは「“季節”をテーマにしていたので、移ろいとともに多少なり、手触りが変わっていくといいなと思って。編集者の方、デザイナーの方と膝を突き合わせていろいろ案を出し合って、部活みたいな感じで作らせてもらったので、大変だったとは思うのですが感謝ばかりですね」とその意図と苦労を明かします。

さらに、この詩集の読者特典が“電話朗読”であることに驚く小山。菅原さんによると、巻末に袋とじが付属されていて、そこには菅原さんの電話番号が書かれていると言い、それを聞いた宇賀も「えっ! そんなことってあります(笑)!?」とビックリ。

なぜ、このような読者特典にしたかというと、「ちょうどコロナ禍の真っ只中に出した本だったので、普段であれば本を出した後に朗読会をおこなって詩を詠んできたのですが、シンプルな形で朗読を伝える方法って“何かな?”と考えたときに、“電話がいいんじゃなかろうか”と思った」とその理由を語りました。

また、“手紙”がテーマの当番組にちなんで、手紙にまつわるトークも。旅先からはがきを出すことが多いという菅原さんは、「(旅先で)新しい街に着いたら郵便局に行って、その国のはがきを買って、切手を選んでそこから出すことが多いですね」と話します。

そして、これまで自身がもらった手紙のなかで印象に残っている手紙についても言及。それは、菅原さんが高校時代に親元を離れて寮生活をしていたときのこと。「そのときに初めて両親、姉から手紙をもらったんです。そのとき、普段は面と向かって直接話せないようなことも、言葉にして初めて受け取ったんですね。その手紙は今でもすごく心の深いところに大切にしまってあるので、手紙ならではの体験だったんだろうなと今も感じています」としみじみと語ります。

なお、この日は、詩集「季節を脱いで ふたりは潜る」から、「パキラ」という詩を菅原さん自ら朗読していただきました。菅原さんによる朗読は、ぜひ「radikoタイムフリー」でお聴きください(※聴取期限: 6月6日(月) AM 4:59 まで)。


「季節を脱いで ふたりは潜る」を朗読中の菅原敏さん



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イラストレーターの小池アミイゴさんによるポストカード



次回6月5日(日)の放送も、どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2022年6月6日(月) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00〜15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

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