会社設立約10年で“業界シェアNo.1”に!「freee」横路隆CTO「ユーザーに寄り添うコンセプトと体験そのものが強み」

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。6月18日(土)の放送は、freee株式会社取締役CTOの横路隆(よこじ・りゅう)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)笹川友里、横路隆さん


横路さんは、慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。学生時代よりビジネス向けシステム開発に携わり、新卒でソニーに入社。デジタルイメージング事業領域でさまざまなソフトウェア開発に従事後、2012年に共同創業者としてfreeeを立ち上げました。

◆クラウド会計ソフトの導入シェアNo.1にまで成長

同社が提供するクラウド会計ソフト「freee」を利用している企業は現在約33万社で、クラウド会計ソフトの導入シェアNo.1を誇ります。そのため、“freeeといえば「会計」”のイメージが強いかもしれませんが、「スモールビジネスの働き方をより良くするためのサービスを広く提供している」と横路さん。

会計をはじめ、人材を雇用する際の給与計算や人事労務、従業員の入社・退社の管理、起業直後の事業用クレジットカードなど、個人事業主から中規模法人まで対応した10以上のサービスを展開しています。

横路さんの実家はスコーンやマフィンなどを販売する焼き菓子屋で、「(仕入れや売上の管理などで)困っているのを実体験として肌で感じ、その課題を解決するために(佐々木大輔CEOと)創業した」と振り返ります。

2012年7月の会社設立から約10年、業界シェアNo.1にまで成長した秘訣について「我々は、身構えなくても“自然体でビジネスができる”という世界観を大事にしていて、これがユーザーに受け入れられているのではないか。また、既存のパッケージソフトや業務をただクラウド化しただけでなく、ユーザーに寄り添うコンセプトと体験そのものがfreeeの強み」と力を込めます。

その例として、屋久島でお土産屋を営んでいるあるユーザーは、確定申告のための経理作業が1ヵ月がかりの作業で大変に感じていたのが、「freee」を導入してからは「1日10分スマートフォンを操作するだけで、1ヵ月分の経理作業が丸々空いた」という声も。こうしたスモールビジネスにおけるさまざまな課題に対して「freeeは、時代に合わせて最適なものを提供することにこだわっている」と話します。

◆横路隆が考える日本企業の“大きな課題”

日本において、バックオフィス(総務・人事・経理など)業務の効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)化を阻んでいる理由は2つあると横路さん。

新たに起業する会社であれば、最新のツールを使ってDX化できた状態でスタートすることが容易ですが、「日本は、ずっと老舗としてやってきた企業も多く、そういった方たちにとっての“課題認識の難しさ”と“人手不足”が課題」と指摘します。

“何かを変えなければいけない”という思いを漠然とは抱きつつも、「そもそも、ビジネスの状況を可視化できていないと、ビジネスがどう回っているのか、何が課題なのか、何から変えればいいのかが分からない。社内にできる人もいないし、社外で誰かに頼むお金もない。営業から言われるがままにツールを入れてみたけど、それだけで大きく変わることもなく、頭を抱えているような感じが多くの課題なのかなと思う」と推察。

そこで、最近のゲームを引き合いに、取り扱い説明書を読まなくても、遊んでいるうちに自然とやり方を覚えているのと同じように「ビジネス(ツール)も同じぐらい簡単にできたらいいんじゃないか。(可視化することで)“なるほど、これができていなかったのか”と把握でき、その課題に対して“これを使ってみたら?”と提案できるようなサービスの進化が、DXを阻むものを取り払ってくれるのでは」と語ります。

◆横路隆が考える“未来”

これから10年先、20年先と徐々に労働人口が減少していくと見られているなかで、この先の未来について、「働き方の変化が一番大きいんじゃないかと思っていて、もちろん自動化も進むと思いますけど、人にしかできない仕事もたくさん残る。そのなかで、慢性的な売り手市場、やはり働き手が少ないので、働き手が仕事を選べる。しかも、テクノロジーの進化でいつでもどこでも働けるようになっていくので、複数の仕事を持ったり、サイドビジネスとして自分でビジネスを立ち上げたり、そういったことが当たり前になっていくのでは」と予見します。

さらには、「“今後、自分には何ができるか?”“どうやって食べていくか?”ということももちろんなんですけど、“自分はどうしたいのか?”がもっと問われるような世の中になっていくと思う」と話しました。

次回6月25日(土)の放送は、日経BP・技術コンテンツユニット長 日経クロステック発行人の戸川尚樹(とがわ・なおき)さんをゲストに迎えてお届けします。コロナ前後の経済の変化や戸川さんが想像する未来についてなど、貴重な話が聴けるかも!? どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2022年6月26日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00〜20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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