村上春樹「もし僕がスワローズの監督だったら…」ヤクルト・高津監督の名フレーズについて考える

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMの音楽番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00〜19:55)。6月26日(日)の放送は「村上RADIO 〜村上の世間話2〜」をお届けしました。

2021年11月28日(日)に放送した「村上RADIO〜村上の世間話〜」に続く第2弾。村上さんが自身の身に起こった最近の話から、旅先でのエピソード、大好きな野球にまつわる話から小学生時代の思い出話まで、楽しくてちょっと笑える「村上さんの世間話」を、ジャンルレスなグッドミュージックとともにオンエアしました。

この記事では、「世間話C 絶対大丈夫」についてお話された概要を紹介します。


「村上RADIO 〜村上の世間話2〜」


<世間話C 絶対大丈夫>
少し古い話になりますが、去年ヤクルトスワローズが日本シリーズを制して優勝しました。ヤクルトファンの僕としては、それはまあたいへんめでたいことだったんですが、そのとき高津監督が選手に向かって言った「絶対大丈夫」という言葉が、ちょっとした流行語みたいになりました。

そのときも気になったんだけど、「絶対」というのはけっこう危険な言葉なんです。だからそんなに簡単に使っちゃいけないと、僕なんかは考えて生きてきました。だって「絶対大丈夫」ってみんなにきっぱり宣言して、その結果、もし大丈夫じゃなかったら、「なんだよ」みたいなことになってしまいますよね。でも去年の高津監督の場合は、なぜかすべてがうまくいって、結果オーライだったわけです。素晴らしいですね。

もし僕がスワローズの監督だったら、「きっとたぶん大丈夫だよ」とか「ま、96パーセントはオーケーさ」とか言って、選手たちをしらけさせていたんでしょうね。そういうのって性格ですよね。僕なんかは「絶対大丈夫」とは、たぶん言えそうにない。絶対に言えないか……っていうと、どうだろう、考え込んでしまいますけど。まあ、野球の監督になるつもりは絶対ないですから、どうでもいいようなもんですけど。

◆Buddy Rich「The Beat Goes On」
景気よく行きます。バディ・リッチの楽団が演奏する「The Beat Goes On」。1967年のソニーとシェールのヒット曲です。作曲はソニー・ボノ。ビルボードの6位まで上がりました。ここで歌っているのはバディー・リッチの娘、キャシー・リッチです。

バディー・リッチのドラムってとことん無反省というか、なにしろバシバシとご機嫌です。このリッチさん、入院したときに看護師に「何かアレルギーはありますか?」と尋ねられて、「カントリー&ウェスタン音楽」と答えたそうです。ジャズ馬鹿っていうか、素敵な話ですね。

◆Matt Nathanson「Let You Go」
次はアメリカ人のシンガー・ソングライター、マット・ネイサンソンが歌います。「Let You Go」。僕はこの人わりに好きなんです。2018年に発表したアルバム『Sings His Sad Heart』(悲しき心を歌う)からの1曲です。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO 〜村上の世間話2〜
放送日時:6月26日(日)19:00〜19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/

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