バーチャル美少女ねむ、“メタバースの強み”を解説「人のクリエイター意欲を促進する場所」

UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)の近藤ヒデノリ(Hide)と平井美紗(Misa)がお届けするinterfmの番組「UoC Mandala Radio」。クリエイターに“ワクワクする社会創造の「種」を聞く”というテーマで、毎回さまざまな領域で社会創造をおこなっているゲストを招き、未来に向けた創造やアクションについて語らいます。今回のパーソナリティは、MisaとUoCでメタバースゼミを担当するエリカです。

6月29日(水)の放送では、個人系バーチャルYouTuber・バーチャル美少女ねむさんがゲストに登場。メタバース世界を解説し、VTuberになろうと思ったきっかけについて語ってくれました。

(左から) Misa、バーチャル美少女ねむさん、エリカ


「バーチャルでなりたい自分になる」をテーマに、2017年からVTuber(バーチャルYouTuber)の活動をスタート。メタバース世界の第一人者であり、2022年3月に書籍『メタバース進化論――仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』(技術評論社)を出版しています。

◆メタバース界の住人と対談!

ねむ:メタバース文化エバンジェリストでVTuberのバーチャル美少女ねむです。今日はよろしくお願いします!

Misa:ねむさんがどんな活動をされているのか、教えていただけますか?

ねむ:私はバーチャルの技術を使って「なりたい自分になる」ことをテーマに活動しています。今はメタバースが流行っているので、メタバースの解説で呼んでいただくことが多いですね。メタバースとVTuberというものは結構似ています。

VTuberは一種のタレントというか、アイドルのような存在だと思うんですけども、メタバースという技術が流行ってきたことによって、一般の方でもバーチャルの世界で日常生活を送れるようになったのは面白いなと思いますね。メタバースの人たちがどんな生活をしているのかっていうのを「ソーシャルVR国勢調査」という名前で大規模に調査し、その結果を書籍化し、「メタバース進化論」として発売しています。

Misa:メタバースで活動を始められたのはいつ頃ですか?

ねむ:2018年ぐらいですかね。今、私はVRゴーグルを身に着けているんですけども、それが発売されたのが2016年です。私が今いるようなメタバース、ソーシャルVRと呼ばれているサービスが登場したのが2017年ぐらいからなので、わりと初期のほうから活動している感じですね。

Misa:VTuberになろうと思った動機は何でしたか?

ねむ:私がVTuberに注目したときって、まだキズナアイ(Kizuna AI)ちゃんぐらいしかいなかったんですよね。VTuberがブームになっていない頃、キズナアイちゃんを見つけたときに衝撃を受けました。リアルタイムでアバターを使って、アニメキャラの姿になって視聴者の方とコミュニケーションを取るっていうのは、めちゃくちゃ新しいと思ったんですけど、キズナアイちゃんって企業が運営しているものなんですよね。

企業の人がデザインして、“中の人”が好きなデザインを選べるわけではない。あくまで“商業”としておこなわれているんですけど、将来的に私みたいな一般の人が自分の好きなアバターで生活する未来が来るんじゃないかなっていうのを、キズナアイちゃんを見ていて思いついたんですね。それで、実際にやってみたって感じですね。

◆仮想現実でもう1つの人生を歩むことができる

エリカ:アバターと自分との切り替えのタイミングとか、“(Vtuberの)中の人”のモチベーションみたいなところって、どういうところが大きいのかなって気になります。

ねむ:モチベーションについては不思議ですよね。いろんなサービスがあるんですけど、私の著書のなかでは「経済性と没入性を兼ね備えた仮想空間」をメタバースっていう風に呼んでいます。私が今やっているように、VRゴーグルを身に着けて全身で(バーチャルの世界に)入っているのをメタバースって呼ぶ方もいるし、VRゴーグルが必ずしもなくてもいいんじゃないかと言っている方もいます。

私が思うのは、「(現実とは違う)人生を送れるような仮想空間」がメタバースなのかなって感じていますし、これまでのゲームとそこが違うところなのかなって考えています。私の著書では、VRは必須要件にしているんですよね。今私が入っているようなソーシャルVRでは、けっこう長時間やっている方が多いんです。正直、二極化している部分があって、ハマる人はハマるし、そうじゃない人はハマらないっていうのが、今のメタバースの現実だと思っています。

では、なぜ今メタバースの空間にこんなに人が入ってきているのかというと、大きくわけて理由は2つある気がします。1つは、私みたいに現実とは違う自分で動画配信をしたい、交流したいっていう人は大きな一つのグループとして存在しますね。

エリカ:うんうん。

ねむ:アバターで新しい自分を見つけちゃった、みたいな人もいれば、心身の不一致で現実とは違う自分で生活したいって人もいます。そういう、「なりたい自分になりたい」って人たちがいるのが1つ目のグループです。

もう1つはクリエイターですね。メタバースの世界ではアバターとか動画といった3Dのコンテンツが多いんですけど、メタバースの空間にいながらにして、新しいクリエイティブを簡単に作ることができるんですよ。

たとえば、私がPVを作りたいと思っているとします。私が監督兼主演になって、カメラマンさん、衣装さん、3Dモデリングができる人を瞬時に自分がいるメタバース空間の場所に呼び出すことができるんですよね。いろんなスキルを持った人を瞬時に集めて、すごくレベルが高いものづくりが簡単にできるので、メタバースっていうのは人のクリエイター意欲を促進するのかなって思っています。わりとクリエイター気質の人が多いかなと感じます。

エリカ:たしかに。なるほど。

◆自分の直感を信じて動くことが大切

Misa:ねむさんにとって、ワクワクする社会創造のタネって何でしょうか?

ねむ:自分の好奇心を信じて、とにかく実践することですね。VTuberもメタバースも、私が始めたときって全然ブームじゃなかったんです。私がソーシャルVR国勢調査を発表した翌日に、メタバースのブームが始まったんですよ。目立とうとかブームが来るとは思っていなかったんですけど、結果的にどちらもブームになったんですよね。

自分の直感として、「こういうのが面白いんじゃないかな」と思うことをどんどんやってみることが一番大事なんじゃないかなと思っています。これからも新しい「ここにはない何か」みたいなものを、今後の活動でもずっと追い求めていこうかなと思っています。

Misa:ありがとうございます!

次回7月6日(水)は、時事Youtuber、お笑いジャーナリストのたかまつななさんがゲストに登場します。お楽しみに!

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聴取期限 2022年7月7日(木)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:UoC Mandala Radio
放送日時:毎週水曜23:00-23:30
パーソナリティ:平井美紗(Misa)、エリカ
番組Webサイト:hhttps://www.interfm.co.jp/mandala




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