内田也哉子「当たり前の道を行かない母たちに育てられたからね」…同じような家庭環境で育った桐島洋子と“家族”について考える

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜」。
今回のゲストは、桐島かれんさん(モデル)×内田也哉子さん(文筆家)。ここでは、同じような家庭環境で育ったお二人が“家族”について語り合いました。

内田也哉子さん、桐島かれんさん



内田さんは2021年3月に、脳科学者の中野信子さんとの「週刊文春WOMAN」(文藝春秋)の連載を1冊にまとめた共著「なんで家族を続けるの?」(文藝春秋)を発表しています。ミュージシャンの内田裕也さんと、俳優の樹木希林さんを両親に持つ内田さん。ご自身は19歳のときに俳優・本木雅弘さんと結婚し、3児の母として家族を最優先してきました。

◆家族について

内田:家族は、いろんなことの基盤ではあるけれども、いい意味でそこにアタッチしすぎるのも難しい。家族とはいえ、血縁だからこそあまり近すぎるとエネルギーがよどんでしまったり、爆発したりすることもある。

桐島:いろんな形態の家族があっていいわけだし、「なんで家族を続けるの?」は、びっくりするようなタイトルでもあるけど。

内田:この本を作るときに、脳科学者の中野信子さんに私の家庭の話をしたら、イレギュラーだから最初はびっくりしていたけど、自然界を見回したら全然おかしなことではないと。例えば、お父さんの存在とか、お母さんの役割からしても、生物界全体を見たら当たり前はないんですよ。人間界だって基本的なルールがあって、例えば日本では一夫多妻制は認められないし、その国々・地域のルールはあるけど、そこを大きく踏み外さなければ、どんな形の夫婦関係や親子関係であってもいい、と教えてもらった。

どこかでコンプレックスを感じていたし、「なんでうちは普通ではなかったのだろう」と、(一般的な家庭への)憧れは消えないけれども、そこに固執していても仕方がないし。もし今、家族の問題で行き詰まっている人がいたら、自分の歩幅で、自分の形で見出した家族が正解でいいと思う。

桐島:私もそう思う。例えば、家庭内でつらい思いをしていたら、家庭を捨てる勇気を持ってもいいと思うし。学校だって、行くのがつらかったら行かない選択もあるし。日本は同調圧力や、「こうあるべき」というのが強いけれど、自分のことは自分で守らないといけない。

内田:きっと、「こうでないといけない」という考えが、実は自分の重荷になっていて。だから、難しいことではあるけど、「こんな考え方もある」「あんな考え方もある」と自分の中でいろいろなペルソナ(人格)を持っておいて、そこに家族や友達からアイデアをもらえたら素晴らしいけど、一人だったとしても常に柔軟性を持って対応するのは、壁にぶつかったときに有効かもしれない。 私たちは意図せずとも、幼少期から身を持って実感してしまったというか、当たり前の道を行かない母たちに育てられたからね。

??番組Webサイトでは、この記事の放送内容をPodcastで配信中です。

*桐島かれんさんの著書「大人のおしゃれ手帖特別編集 桐島かれんの緑のある暮らし Life with Plants」は、宝島社より発売中です。

*内田也哉子さんと脳科学者の中野信子さんが家族をテーマに語り合った「なんで家族を続けるの?」(文春新書)が、文藝春秋より発売中です。

*「2020年本屋大賞」を受賞した凪良ゆうさんのベストセラー小説を、広瀬すずさん・松坂桃李さんのW主演で映画化した「流浪の月」。内田也哉子さんも出演する同作は、現在全国ロードショー中です。

次回8月5日(金)放送のゲストは、水野良樹さん(いきものがかり)×狩野英孝さん(お笑い芸人)です。お楽しみに!

<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ〜マイスタイル×ユアスタイル〜
放送日時:毎週金曜 17:00〜17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/curators/

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