「アート作品」の“真正性・信頼性”を担保! スタートバーン株式会社が提供するインフラ「Startrail」の仕組みとは?

笹川友里がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「DIGITAL VORN Future Pix」。この番組では、デジタルシーンのフロントランナーをゲストに迎え、私たちを待ち受ける未来の社会について話を伺っていきます。8月27日(土)の放送は、スタートバーン株式会社 代表取締役の施井泰平(しい・たいへい)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)笹川友里、施井泰平さん


施井さんは、1977年生まれ。東京都出身の45歳。幼少期をアメリカで過ごし、2001年に多摩美術大学絵画科を卒業後、美術家として“インターネット時代のアート”をテーマにアート作品を制作。現在もギャラリーや美術館で展示を開催しています。また、創作活動のほかにも2007年から2011年まで東京藝術大学講師を務め、2014年・東京大学大学院在学中にスタートバーン株式会社を設立しました。

◆アート作品の価値を守るために

スタートバーンでは、ブロックチェーン技術やNFT(非代替性トークン)を活用したアート作品の真正性と信頼性の担保、そして、価値継承を支えるインフラ「Startrail」を構築。このインフラをより多くの人たちに手軽に利用してもらうべく、WebアプリやAPI(Application Programming Interfaceの略称)、作品とNFTを強固に紐づけるNFCタグを提供しています。

現在のアート業界では“贋作(がんさく)”が流通してしまうことがつきものですが、(「Startrail(スタートレイル)」などの)インフラを構築して、市場に出回っている作品の真正性を担保するためのNFTを提供している」と話します。

さらに、2004年に創立されたアートメディア「Tokyo Art Beat」が、2020年10月にスタートバーンに合流。2021年11月にWebメディアとアプリの両方を全面リニューアルし、日英バイリンガルの展覧会情報や最新のアートニュースを発信できるようになりました。「今後もアプリをどんどんアップデートしていく予定で、いろいろなフィードバックを取り入れていきたい」と話します。

総じて「スタートバーンは“インフラ屋さん”」と施井さん。水道、電気、ガスなど、必要不可欠なライフラインを供給するのと同じように、「競合している会社であっても双方に対して供給しますし、誰もが必要な環境というものを平等に提供するようなインフラを目指している」と力を込めます。

◆Web3黎明期の“3つの壁”とは?

美大生時代からアートとITの変遷を見てきた施井さんは、ここ10年を振り返り、「“絶対にそういう時代がくるだろう”と信じてやってきたものの、しばらくはその兆候がまったく感じられなかったので“本当にくるのか?”という半信半疑だった時代を経て、実際に“きてしまった”と感じたのが去年ぐらい」と実感を語ります。

NFT市場にWeb3(ブロックチェーン技術によって構築される次世代の分散型インターネットの総称)時代が到来し、「いざ、本当にきてしまうとアンコントローラブル(制御不可能)で、波にもまれているような状態。予想していたからといっても波乗りがうまくできるわけではないので、とにかく息ができるようにもがいている感じ」と例えます。

また、急にWeb3時代が来た背景として「美術館やギャラリーなどがコロナ禍でリアルスペースを閉鎖しなければならなくなって、リアルイベントができなくなったときに、インターネット上で何かをやらなくてはならなくなったからではないか」と推察します。

また、Web3がより多くの人たちに浸透するには「法律の壁・技術の壁・リテラシーの壁の“3つの壁”がある」と指摘。しかし、「法律の壁と技術の壁は時間が経過すればなくなっていくものだが、リテラシーの壁の問題はなかなか難しい」と見解を示します。

例えば、“仮想通貨(暗号資産)と関わるのは怪しいことなのでは?”というイメージを抱く人がいるなど、「身近な体験がもっと増えていかないと、その辺りの壁は取り除かれていかない」と課題に触れつつ、「大手のソーシャルネットワークやインターネットサービスがNFTやブロックチェーンを採用するケースが進んできているので、少し時間はかかるかもしれないけど(リテラシーの)壁もなくなっていくのでは」と期待を寄せます。

最後に施井さんは、スタートバーンとして裾野をより広げていくために「NFTに対して少し興味はあるけどハードルを感じている方との接点や、憧れている人たちとのコラボレーションをイベントなどで実現することによって興味をもってもらい、体験する機会を増やしていきたい」と力を込めていました。

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8月6日(土)から夏の特集企画として、Web3に取り組む起業家、アーティスト、街づくりの実践者らに直接インタビューをする「Web3のフロントランナーに聞く」を開催。笹川友里とゲストの他に、経済コンテンツメディア「PIVOT」チーフ・グローバルエディターの竹下隆一郎が加わり、収録では聴き足りなかったこと、より深掘りしたかったことを追加で質問。そのトークの模様をPIVOTのアプリや公式YouTubeで配信しています。



次回9月3日(土)の放送は、株式会社TART 代表取締役の高瀬俊明(たかせ・としあき)さんをゲストに迎えてお届けします。TARTの事業内容やサステナビリティ、NFTやトークンエコノミーの可能性についてなど、貴重な話が聴けるかも!? どうぞお楽しみに!

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聴取期限 2022年9月4日(日) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:DIGITAL VORN Future Pix
放送日時:毎週土曜 20:00~20:30
パーソナリティ:笹川友里
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/futurepix/

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