永井博「自分の作品ってニセモノなのかな?」作品のオリジナリティに言及

日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。

9月4日(日)、9月11日(日)放送回のゲストは、数々のレコード・ジャケットや広告などで70年代から活躍を続けるイラストレーターの永井博さんです。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

(左から)永井博さん、チャンカワイ


◆絵の技術はあまりないと思うんです

チャンカワイ:永井さんの作風っていうのは、どのタイミングで自分のなかでカチッと決まっていったんですか?

永井:1973年ぐらいにアメリカへ40日間の旅に出たことがあるんですよ。そのときにアメリカという国に初めて生で触れて、青空とか西海岸にあるような建物が好きで、建物のなかにある庭の風景なんかを描いていたんですよね。その家にはプールがあったりとかして。

チャンカワイ:建物がありつつ植物があったり、海があったりと。

永井:そうです。絵を描く人って、自分が好きなものを絵にしている人が多いと思うんです。だから、僕が好きなのは建物もそうですし、60年代のちょっと古い車が好きだったりね。

チャンカワイ:でも好きなもの、好きなことを絵に投影させるのって並大抵のことではないと思いますけど。

永井:そうでもないと思いますよ。僕って絵の技術はあまりないと思うんですよ。うまい人って他にいくらでもいますからね。僕はセンスとプラスアルファの何かでずっと描いていると思うんです。だから自分の好きなセンスに近い人で、上手な人がいると怖いですよね(笑)。

(左から)チャンカワイ、永井博さん


◆続けているとオリジナルなものになっていく

永井:プロのイラストレーターというのは、自分のソースとして、人が持っていない資料を集めていたほうがいいと思うんですよね。だから本当は古い本が僕は好きなんですけど、今だとトレパクとか言われて問題になってしまいますよね。

チャンカワイ:確かにそうですね。

永井:だから自分の頭のなかで独自にコラージュをして、色を変えてみたり、他のところから持ってきたものをはめ込んでみたりするんです。

チャンカワイ:なるほど。

永井:それがセンスっていうことになるのかもしれないですけど。

チャンカワイ:何を取り込むかっていうセンスが大事なんですね。

永井:僕はそう思っています。

チャンカワイ:永井さんにとってのオリジナリティというのは、どういったものなんでしょうか?

永井:それを説明するのはなかなか難しいですね。自分が描いたプールの絵があるんですけど、「デイヴィッド・ホックニーみたい」って、昔よく言われたりしたんですよね。だから「自分の作品ってニセモノなのかな?」ってずっと思っていたところがあったんです。

でも、それをずっと続けていると、気づけばオリジナルなものになっていくんですよね。例えば、最初はモノマネでもいいから、やっていくうちに自分のものになってきて、それがオリジナルなものになっていくんじゃないですかね。僕も続けているうちに、自分の番がたまたま回ってきたって感じがしますので。

*   *   *

この続きはポッドキャストでどうぞ!

またこの番組ではヱビスビールのプレゼントをご用意しています。詳しくは番組ホームページをチェックしてください。

<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/

関連記事(外部サイト)

  • 記事にコメントを書いてみませんか?