「“肩書き”はなんでもいい」近藤良平「彩の国さいたま芸術劇場」“新芸術監督”就任後、一番変わったこととは?

ミュージシャン、デザイナー、作家、俳優、職人など、異なるフィールドを舞台に活躍する“ふたり”が語らうTOKYO FMの番組「三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~」。
今回のゲストは、森本千絵さん(アートディレクター、コミュニケーションディレクター)×近藤良平さん(振付家、ダンサー)。ここでは、2022年4月に埼玉県・さいたま市の複合舞台芸術施設「彩の国さいたま芸術劇場」の芸術監督に就任した近藤さんが、今後の意気込みを語りました。


森本千絵さん、近藤良平さん


森本さんは、広告代理店「博報堂」を経て、デザインチーム「goen°(ゴエン)」を設立。Mr.Childrenなどミュージシャンのアートワークや、NHK大河ドラマ「江 ~姫たちの戦国~」、NHK連続テレビ小説「てっぱん」のタイトルデザイン、さらには映画「海街diary」の宣伝ビジュアルなど多岐にわたる仕事で知られています。

一方、近藤さんは、学ラン姿でダンスや生演奏、人形劇、映像、コントを展開するダンスカンパニー「CONDORS(コンドルズ)」を主宰。今年、埼玉・さいたま市の複合舞台芸術施設「彩の国さいたま芸術劇場」の芸術監督にも就任されました。

◆芸術監督になり、一番変わったこととは?

近藤さんが、2022年4月に芸術監督に就任した「彩の国さいたま芸術劇場」は、優れた舞台芸術などの先鋭的発信地として、芸術文化に身近に接する機会を提供しています。ここでは、新しい肩書きも増えた近藤さんに、芸術監督としての意気込みを伺いました。

森本:芸術監督になられて、いつもとスタンスは変わりましたか?

近藤:変わらないようなふりをしているけれども。

森本:でも変わったでしょう? 芸術監督ですよ。(前芸術監督の)蜷川幸雄さんの後ってことですか?

近藤:そう。 一応、芸術監督室もあって、蜷川さんの遺影が残っていたり、本棚もあったり。でもドキドキしちゃって。総務部や技術部など、いろんな人たちの視野を広げることに慣れていないので。ネクタイはしなくてもいいけど、そこが一番変わった気がする。

森本:芸術監督の仕事は、演目も決められるんですか?

近藤:それもある。

森本:あと、自分で呼んでくることもある?

近藤:はい。例えば、「(トーキングヘッズのフロントマン、デイヴィッド・バーンによる伝説のブロードウェイショー)『アメリカン・ユートピア』を呼びたい」と言ったら(自分で)呼ぶんですよ。そう考えると急に面白くなる反面、責任もありますね。

そして、地域とつながること。あと、個人だと限界があるけど、くくりが大きくなるので、アートや文化人、伝統(芸能)の人など、いろんな人に会う可能性は増えたかもしれない。でも、焦るといっぱいいっぱいになってしまって。それは僕のキャラじゃないと思うので、その辺は抜け穴を作ったほうがいいかなと思いつつ。

森本:近藤さんは、面白くなりすぎてもいっぱいいっぱいになりますね。

近藤:そうそう。ほどほどがいいなと思うね。でも、芸術監督って言葉はちょっと偉そうだよね。千絵ちゃんだって、肩書きが(難しそうな)カタカナで、ちょっと仰々しくないですか?

森本:なんでもいいですよ。

近藤:僕も「芸術監督」と言っておきながら、実はなんでもいいなと思っている。理想は、何も言わずに絵を描いたりすることだけど。

森本:人と人が出会って感じる力が育っていれば、肩書きはいらないけど、言語できっちり把握してから入っていきたい、という順番の人もいますからね。

近藤:その辺が急に僕も一番まともになったところかな。

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近藤さんが芸術監督をつとめる「彩の国さいたま芸術劇場」公式サイトはコチラ

<「彩の国さいたま芸術劇場」今後の情報>
■「埼玉回遊」いよいよ始動!
今年10月から劇場が1年半の改修に入るのを機に、近藤芸術監督が埼玉の街や人を訪ねて周るキャラバン企画を始動。海のない埼玉を魚のように自由に駆け巡りながら、近藤芸術監督と地域とが出会い、新しい文化が生まれる瞬間に期待です!

▶▶番組Webサイトでは、この記事の放送内容をPodcastで配信中です。

次回9月30日(金)放送もお楽しみに!

<番組概要>
番組名:三井ホーム presents キュレーターズ~マイスタイル×ユアスタイル~
放送日時:毎週金曜 17:00~17:25
ナビゲーター:田中麗奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/curators/

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