【おじさまに聞きました】初めて買ったレコードは?

【おじさまに聞きました】初めて買ったレコードは?

【おじさまに聞きました】初めて買ったレコードは?

東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、さまざまな人々に声をかけ、ひとつのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。
9月19日(火)のテーマは「おじさまに聞きました。初めて買ったレコードは何ですか?」でした。最近は若者の間でもおしゃれアイテムとしてブームになっているレコード。今回はアナログレコードに一番造詣が深い50 歳以上の男性に「初めて買ったレコードの話」を聞きました。



おじさまに聞きました。初めて買ったレコードは何ですか?

【◆下北沢で出会った68歳の男性】

ザ・ビートルズの「Twist And Shout」です! 16歳のとき、52年前です。ビートルズって当時は不良だと思われていて、忍ぶようにそっと買って、隠して持って帰りました(笑)。学校でもビートルズを聴いてるって言うとバカにされたり軽蔑されたりしました。当時は、ああいう髪の毛の長い人たちって異端児扱いされていたんですね。自慢げに「レコード持ってるぞー!!」って言ってたら、ちょっと変わったやつだなって思われて、「ビートルズ」ってあだなを付けられたりね(笑)。今もプレーヤーを持ってますから、ときどき聴いてます。

【◆下北沢で出会った57歳の男性】

50年近く前になるけど、エルヴィス・プレスリーの「この胸のときめきを」というシングル盤を突然買った記憶があります。小学校3年生だったかな。

――小学3年生でプレスリーを!

プレスリーのハワイ公演が民放のテレビで流れたりしていて、子ども心に「なんだこれは!?」っていうのがあったのかもしれないですね。海外のスーパースターに興味を持ったというか。カッコイイな〜!と思いました。歌の意味はわかりませんでしたけど(笑)。プレスリーから入って、ビートルズ、ストーンズとなんでも聴くようになりましたよ。そのあとも、クイーン、トッド・ラングレン、ブライアン・フェリー、ジェネシス、エアロスミスの公演も観に行ったり。たまにお金がなくなるとレコードを売って、お金があるときにまた買い足したり。レコードは、やっぱりプレスによっても音が違いますし、カッティングする機械によっても音は変わりますから! そういう意味でも面白いんですよね!

【◆銀座で出会った64歳の男性】

ザ・タイガースの「銀河のロマンス」。昭和43年にヒットした曲ですね。中学2年生ぐらいだったと思うんですけども、当時はグループサウンズがすごく流行ってて、いいなと思って。その頃の初恋相手のイメージにすごく合ってたなって(笑)。レコードプレーヤーで何度も聴いてましたね(笑)。

――初めて買ったレコードの思い出は、ずっと心にあるものですか?

ありますね。ずっとありますね。ずっと忘れないでしょうね。これからも。

【◆青山で出会った69歳の男性】

私が高校2年、17歳のときに買ったレコードは、村田英雄の「王将」です。14歳のときに、エルヴィス・プレスリーの白人と黒人の音楽が融合したロックンロールを聴いて“この歌手は心が伝わる”と思ってプレスリーを好きになったんですけど、その2年後に村田英雄の「王将」を聴いたときにも同じものを感じたんですね。レコードを何度聴いたかわからない(笑)。毎日のように聴いて、そこから日本人の根底に流れるのは、男の生きざまを歌うのは、演歌だと。今でもそう思ってる。

――高校生のときに、なぜ男の生きざまに共鳴したんですかね?

やっぱり安閑とした時代を迎えてたのでね。終戦後、私たちの高校の時代は、ぬるま湯というかね(笑)。学生運動もあったけれど、それとはまったく違う世界をそこに垣間みたというのが動機かもしれない。その頃の学生って非常にバンカラでね。デートをしても女性の手を触るまで1ヵ月も2ヵ月もかかるというような時代だったから、女性よりも男の生きざまに興味があったというのはある。

――そのレコードは今、手元に?

ダビングしてテープに入ってる。死ぬまでこの歌は忘れないでしょうね。

【◆神保町で出会った58歳の男性】

グレイトフル・デッドのアルバム『American Beauty』。高校生の頃ですね。40年近くずっと聴いてますね。

――いま聴いて、当時と感じ方は変わってきてますか?

そのレコードが出た頃(1970年)はとても良い時代だったんだなと思いますよ。多分、人生の中で一番聴いているバンドですね。

――高校生のときに出会って良かったですね。

良かったと思いますよ。ものすごいものだと思いますね、音楽の影響というものは。

【データとは違う何かを感じるアナログレコードの世界】

この日の放送は、実際にアナログレコードの音源をかけながらのオンエアとなりました。堀内貴之は「今日、みなさんの声を聴いていて、そのレコードがいかに買うのが大変で、どれだけ毎日擦り切れるほど聴いたか、どれだけ大切なものだったのか、その思いが伝わってきました」とコメント。現代とは違う音楽との関わり方、データの時代とは違う何かが伝わってくる放送でした。

<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時:毎週月〜木曜15:00〜16:50
パーソナリティ:堀内貴之、MIO
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/

関連記事(外部サイト)