瀬古利彦が語る、男子マラソンで日本記録の更新が続いた理由

DeNAランニングクラブ総監督の瀬古利彦氏、プロゴルファー丸山茂樹のラジオ番組に登場

記事まとめ

  • 瀬古利彦さんが、丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組に出演した
  • 日本記録の更新が続いた理由や、2020年東京五輪に向けての強化内容について語った
  • 「東京マラソン2018」で日本記録を出した設楽悠太の褒賞金は、1億円だという話も

瀬古利彦が語る、男子マラソンで日本記録の更新が続いた理由

瀬古利彦が語る、男子マラソンで日本記録の更新が続いた理由

瀬古利彦が語る、男子マラソンで日本記録の更新が続いた理由

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。2月24日(日)の放送は、DeNAランニングクラブ総監督で日本陸連・強化委員会マラソン強化戦略プロジェクトリーダーの瀬古利彦さんが登場。日本マラソン界について、いろいろと話を伺いました。

瀬古利彦さん(左)とパーソナリティの丸山茂樹



◆男子マラソンで日本記録樹立

丸山:最近、マラソンの記録がどんどん速くなっていますね。

瀬古:2020年東京オリンピックがありますから、それに向かって今強化をしています。私がマラソン強化戦略プロジェクトリーダーになって、何もしていないんだけど、2人日本記録が出ました。

丸山:「東京マラソン2018」で設楽悠太選手が日本記録を出しました。日本記録を出すと褒賞金1億円ももらえるんですか!?

瀬古:マラソン選手にとっては夢のような額ですね。

丸山:瀬古さんが現役時代はあったんですか?

瀬古:多少ありましたけど1,000万円ぐらいでしたから。勝たなくても日本記録を出すともらえるんです。

丸山:でも日本記録を出せば、世界レベルで見ても上位には入れるんですか?

瀬古:2、3番には入れると思います。

丸山:すごいことですね。オリンピックで言うならメダル候補選手ということですよね。

瀬古:ここ14〜15年、男子は日本記録が破られてなかった。東京オリンピックも近いし、これは(日本マラソン界にとって)危機だと。何が何でも強化しなくてはならないということで、褒賞金を出すことになって。でも、これは日本陸上競技連盟が出しているのではなくて、日本実業団陸上連合が出しているんです。

丸山:設楽選手の後、またすぐに大迫傑選手がシカゴマラソン2018で日本記録を塗り替えて3位になって、ここでも褒賞金1億円と。

瀬古:そうです。

丸山:日本実業団陸上連合は大丈夫ですか?

瀬古:まだあと1人分あります(笑)。早い者勝ちです。

◆進化を遂げるマラソン界

丸山:マラソンが高速化していますけど、瀬古さんが現役時代と何が大きく違いますか?

瀬古:練習量、練習法も違うし、ペースメーカーが我々の時代はいなかったんですよ。今は記録を出すためだけにレースのペースを引っ張る人がいるんです。それが一気に記録を後押ししています。

丸山:靴が良くなったとか、食べ物が違うとかもありますか?

瀬古:それもありますね。全てが30年前とは違いますね。

丸山:心拍機能も大事だと思いますけど、緊張しすぎてスタート前からドキドキして記録に結びつかないということはあるんですか?

瀬古:練習では強いけど、試合になると実力を発揮できないという選手もいます。大迫選手や設楽選手は試合になると燃えて、練習以上のことを出せるタイプだと思います。

丸山:どんどん日本記録が塗り替えられるなか、今後はもしかすると1時間台も出てくるんでしょうか? 瀬古さんが2時間8分27秒で、大迫選手は2時間5分50秒と。この縮まった約2分半ってどのくらいの距離の差なんでしょう?

瀬古:大体800mちょっとですね。

丸山:800mって結構な開きがあるんですね。

瀬古:見えないですよ。

丸山:練習では42.195kmを毎回走るわけではないですよね?

瀬古:1日に35〜40kmぐらいは走っていますよ。1ヵ月に1,200〜1,300kmは走りますから。

丸山:すごい……1ヵ月で東京〜大阪間以上を走るわけですね。感覚的に何日以上空くとキツイですか?

瀬古:365日走ります。休みはないですよ。

丸山:キツくないんですか!?

瀬古:60分とか90分走るのは休養みたいなものですから。

◆2020年東京オリンピックへの展望は……

丸山:女子マラソンは金メダルを獲っていますけど、「男子マラソン界は……」と言われたり、心苦しさはありましたか?

瀬古:当然ありました。箱根駅伝に出たいい選手たちがここ2年くらいしっかりマラソンの練習をやり始めています。なぜかと言うと、我々がオリンピック出場の選考基準を変えたんです。それが、駅伝選手がマラソンの練習に取り組むきっかけになったと思う。

丸山:それ、もっと前に気付かなかったんですか?

瀬古:気付いていたけど、いろいろなしがらみがあってね。私がプロジェクトリーダーになったんで、“選考基準を変えたら日本のマラソンが変わる!”と思ったらドンピシャで当たった。それと、褒賞金の1億円と東京オリンピックの3つで変わった。

丸山:東京オリンピックへの展望はいかがですか?

瀬古:日本人はマラソンが大好きです。2016年リオデジャネイロオリンピックの視聴率1位は男子マラソンですから。2番目が開会式で、3番目が女子マラソンなんですよ。

丸山:マラソンは、すごいですね。

瀬古:がんばらなきゃいけないと思っています。

丸山:男子マラソンでもメダルを獲れるように。

瀬古:当然獲りますよ。大迫選手以外にもいい選手がいっぱいいますから。だからトップ選手も油断できない。

丸山:これから楽しみということですね。

瀬古:選手たちもその気になっていますので、期待できると思います!

次回3月3日(日)の放送も、引き続き瀬古さんをゲストに迎え、お届けします。お楽しみに!


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【番組概要】
番組名:五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE
放送日時:毎週日曜 7:30〜7:55
パーソナリティ:丸山茂樹
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/backnine/
番組Instagram:@sundaybacknine_tfm/

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